第8世代、剣盾振り返り

本記事は8世代(剣盾)の振り返り記事となります。

ランクマの対戦成績の詳細はTOP記事にまとめてるのでこちらは参加した大会の結果や、対戦と直接関係のない出来事中心でまとめます。

 

①潜伏期間(2019/11/15~2021/6/20)

剣盾開始から1年半もの間ツイッターアカウントを作らずソロで活動していました。

理由は「SNSって特定とか怖そう」です。

今も個人情報の発信には消極的なのであまり変わって無かったりします、リアルも大事。

 

ツイッターアカウント開設(2021/6/21)

そんな男がツイッターアカウントを作る契機となったのが公式大会セイムビートでの最終一位獲得です。他の人たちが順位報告している中、流石に一位が報告しないのはまずいと考えて一から調べてツイッターアカウントを作成しました。

f:id:csunny:20211103103609j:plainf:id:csunny:20210704232004j:plain

このセイムビートという公式大会、同じポケモン、アイテムを被らせてもよいという非常に面白いルールとなっていましたが、画像を見て分かる通りポケモン、アイテムの被り全くなしで出場するという暴挙に出ています。

大会に参加する前に有志の仲間大会の使用率は調べて、ドラパルトの型判別が肝になるとは考え、ボーマンダの威嚇+カバルドンorポリゴン2引きで全対応するつもりで構築は組んだので一応ルール自体は意識してました。

思う所はあると思いますが、ポケモン、アイテムは被りなしの方が結局対応範囲が広がって強い、このゲームの完成度の高さを表した事象と私はプラスに捉えてます。

 

⓷動画で記事が紹介される(2021/9/9)

S21で使ってたネクロズマをバンビーさんに動画で紹介してもらいました。長年ポケモンやってて初めての体験。

内容が龍舞コスモパワーネクロズマという目を引く内容だったのもあってか、記事の閲覧回数も増えて、FF外の方にも認知してもらえるようになりました、大物Youtuberの影響力凄い。この後もバンビーさんには何度か構築紹介してもらって感謝しかないです。

 

④第53回葉桜杯優勝(2021/12/19)

密かに参加し続けてた葉桜杯で予選を8位で初突破から優勝出来ました。これまでは知り合いはランクマガチ勢メインでしたが、この優勝を機に認知度が上がって、一般ポケモントレーナー(色厳選やら仲間大会参加やら他の楽しみ方をしてる人達)とも繋がれ、交友関係が確実に広がったと思ってます。葉桜杯ありがとう。

 

⓹Frontier Season3 #15 挑戦者枠での出場、優勝(2022/3/5)

クリフとさんに誘ってもらい、挑戦者枠として参加しました。まさかいつも視聴者側で見てたFrontierにプレイヤーとして参加する日が来るとは考えてなかったです。試合前の待合室で皆さんフレンドリーに接してくれて気負わずにリラックスして試合に臨めたのが有り難かった…試合内容も最速挑発プリザポスとかいう地雷を大活躍させる見映えの良い内容に出来て良かったです。

 

⑥イベルネクロ普及委員会(2022/2/1~2022/9/1)

7ヶ月間続いた苦行、最後の方では禁止伝説2体環境で頑なにイベルネクロを使用し続ける変人と認知されるようになってきました。実はずっとイベルネクロだけを使ってた訳ではなく、ネクロズマの相方はずっと色々なポケモンを模索していましたが、最終日にはいつもイベルになっていました。

ちなみにネクロズマは7ヶ月間(なんなら幻含めると9ヶ月間)一番上に固定し続けました、最後の方はもはや意地でした。

 

⑦質問箱の開設(2022/6/21)

ツイッター開設1年記念でノリで作ってみたところ、思いの外質問が来たので継続していますが、この回答を見て結構DM送ってくれる人が増えました。質問箱を始める前はあまりに発信しないせいでとっつきにくい人だと思われていたらしいです、積極的な情報発信も大事ですね。

先日回答が1000件超えたのでツイートの過半数を質問箱の回答が占める日も近いのかもしれない…

 

⑧第5回葉桜感謝祭優勝(2022/10/23)

剣盾を支え続けてくれた葉桜杯の締め。第53回で優勝出来たのでDAY2からの参加でしたが、予選全勝からの決勝トーナメントで優勝することが出来ました。

実はこの感謝祭用の構築を組んだのは当日の11時で、そこから必死にランクマに潜って試運転して14時の予選開始に間に合わせました。実際に全てのポケモンの型変更が刺さったので構築変更は大正解でした。

 

⑨S35ランクマ最終日(2022/11/1)

35ヶ月間潜り続けたランクマの集大成として意気込んで潜りましたが、結果はまさかのS24以来の18フィニッシュ。まあEP的にもレート1957で保存する意味は無かったし、潜り続けたこと自体に後悔はないですが、サブロムを溶かしてた時には明らかに疲れてプレイングが雑になってたので少しでも休憩を挟むべきでしたね…ここらへんの判断は結局3年やっても正解が分からなかった、次世代に期待。というかSVでは普通の時間に終われ、なんだよ朝9時って。

 

⑩ムゲンダイカップ-Final-(2022/11/12)

⑨の最終シーズンで負けてEPランキング13位となり、予選の仲間大会参加が決まっていましたが、いろはさんから11/4に本戦の辞退者が出たので繰り上げ参加出来ないかとの申し出があり、二つ返事で快諾して本戦に出場することが出来ました。人生初のオフ会参加です。

予選はWキュレムを試していたとは言え、31位だったので本来参加は無理だったので助かりました。(本戦ではWキュレムゼクロム)

オフ当日に使った構築、対戦レポートについてはGame8さんのサイトにまとめているのでそちらをご覧ください。

対戦レポート:

https://mygame8.jp/games/pokemon-sword-shield/df477bf4e9b4cd3ebf8c

完全ソロで始めた剣盾ライフだったので、最後にこんな大きな大会に出て締めるなんて想像していませんでした。100%ポケモンの話が出来て、二次会まで含めて本当に夢のような時間でした。オフ会には機会があればまた積極的に参加していこうと思います。

 

○まとめ

7世代までは動画投稿しないとそもそもポケ勢として認知されないようなところがありましたが、8世代は葉桜杯やFrontierを始めとするライブ配信による動画投稿者以外にもスポットを当てる試みが盛んで、動画を出してない私のようなプレイヤーからすると有り難く、主催者の方々には本当に感謝しかないです。

 

ポケモン対戦自体は長いことやって来ましたが、たくさんのポケ勢との繋がりを作ってくれたこの8世代のことはこの先どこまで世代が進んでも忘れないと思います。本当にありがとう剣盾。

 

9世代でも引き続きよろしくお願いします!

【S34 没ポケ】壁張りザマゼンタ、弱保カイオーガ

このまま日の目を見ないのは不憫なので、強かったけど環境に負けて最終日の構築に入ってこなかった子達を紹介します。ハマった時の強さは確かに感じたので可能であれば活かしてあげてください。

①壁張りザマゼンタ

特性:不屈の盾

持ち物:朽ちた盾

技構成:巨獣弾/パワースワップ/リフレクター/光の壁

性格:陽気(C↓S↑)

実数値:197-151-166-x-167-198

努力値:236-4-4-0-12-252

HB:A特化珠140ダイジェット乱2(0.4%)/無振りA+1インファイト壁無し→壁下で確定2耐え(最速想定)

HD:C特化雨下潮吹き乱1(6.3%)

S:最速/最速抜き抜き抜き抜き

⭐︎採用理由

・ザシアン、スカーフカイオーガの攻撃を耐える

ディアルガに格闘タイプの圧力からダイマックスを強制出来る

・対イベルタルで光の壁から入ることで物理、特殊に両対応出来る

初手出し安定する壁張りとしての採用です。ザマゼンタは相手の積み技に弱いため、これまではメタモンと同時に採用することが多かったですが、今回はパワースワップを持たせることで起点回避の役割も持たせました。

パワースワップは自分と相手の攻撃と特攻のランクを入れ替える技で、ザシアンの不当の剣+剣の舞でのA上昇や、ゼルネアスのジオコントロールでのC上昇を奪うことが出来ます。この技の一番優秀な点は身代わりを貫通出来るという点で、これにより身代わり剣の舞ザシアンにも対応出来ます。

対面寄りの構築相手には無類の強さを発揮してくれました。

⭐︎解雇理由

・初手のディアルガが電磁波ステロの起点要員であるケースが増え、壁が腐りがちになった

・中盤以降増加したホウオウ、ジガルデの後出しを容易に許し、聖なる炎や蛇睨みでテンポを取られた

・後出しイベルタルに羽休めで粘られて壁を枯らされた

序盤〜中盤の完全な対面環境では強かったですが、中盤以降のサイクル構築の増加には対応出来ませんでした。火力が無さ過ぎて相手にかける負担が低過ぎて無限にテンポを取られてました。なんとA特化ザシアンの火力はこのザマゼンタの2.42倍です。このパッケージ間格差は許してはいけない。

②弱保カイオーガ

特性:雨降らし

持ち物弱点保険

技構成:熱湯/雷/吹雪/地震

性格:呑気(B↑S↓)

実数値:205-120-145-183-160-99

努力値:236-0-172-100-0-0

HB:A特化珠130ダイアーク乱1(6.3%)

C:C+2エレキフィールド下ダイサンダーでH252D4振りダイマックスチョッキを確2(チョッキとのダイサンダーの打ち合いに勝てる)/ダイアイスでD4振りを霰ダメ込み乱1(81.3%)

S:下降補正無振り/対面で天候を取れる

⭐︎採用理由

・初手の出し負けの少ないダイマックスエース

・対策枠のディアルガをダイアースで返り討ちに出来る

地震を採用する事でAVカイオーガの使用が正当化される(A0オーガ持ってない)

弱点保険+B振りでチョッキオーガやゼクロム、物理イベルタルにも打ち勝てるので、出し負けの少ない初手ダイマックスエースとして活躍してくれました。ディアルガで受けにくる場合もダイアースで返り討ちに出来ます。弱点保険により積み技無しで火力を出せるので、前述のザマゼンタからの壁展開とも相性が良く、同時選出も頻繁にしました。(ザマゼンタは粘土を持てないので壁ターンが短く、積み技を使うターンを作りにくい)

⭐︎解雇理由

・中盤以降壁黒バドレックス、電磁波ステロディアルガ等の初手安定要員からの展開が増え、初手ダイマックスの刺さりがそもそも悪くなった

・火力が弱点保険頼りで相手依存となり安定しなかった

中盤以降初手ダイマックスは全員が意識して構築を組むようになっていたのでこのオーガの刺さりは悪くなり、終盤は非ダイマックスでの様子見性能に優れる電磁波持ちの出しオボンやソクノ持ちオーガを好んで使うようになっていきました。

 

【S34 最終3位レート2067/最終4位レート2065】雨天決行ネクロゼクロムサイクル

今回はランクマッチS34で使用し最終3,4位の結果を残せた構築の記事となります。何か質問等あればツイッター(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)までお願いします。

 

【目次】

内部リンクをつけていますので適宜ご活用ください。

○並び

○構築コンセプト

○構築経緯

○個体紹介

 1,日食ネクロズマ@万能傘

 2,イベルタル@気合のタスキ

 3,ゼクロム@突撃チョッキ

 4,カイオーガ@ソクノのみ

 5,ザシアン@朽ちた剣

 6,グラードン@ラムのみ

○選出パターン

○対処の難しいポケモン

○最終結果と振り返り

 

【並び】

並びはこちらとなります。(参考にレンタルも貼り付けます)  

 

○各ポケモン実数値(努力値

f:id:csunny:20220220055343j:plain日食ネクロズマ

198(204)-177-188(188)-x-129-112(116) 

イベルタル

233(252)-135-116(4)-151-118-166(252) 

ゼクロム

207(252)-194(52)-143(20)-x-134(108)-120(76) 

カイオーガ

206(244)-x-142(252)-170-176-112(12) 

ザシアン

197(236)-210(4)-138(20)-x-152(132)-183(116) 

グラードン

181(44)-216(212)-160-108-110-142(252)

 

【構築コンセプト】

初手安定するorからのサイクルを回す

 

【構築経緯】 

①軸:対ザシオーガ性能優秀な万能傘ネクロズマ

S34の全解禁ルールでは採用に踏み込めるポケモンが限られているため、使用ポケモンに差は付けられず、いかに未開拓の自分に合った戦法を構築に組み込めるかの勝負になると考え、自身の過去の構築を参考に軸を考えていきました。

まず候補に上がったのが使い慣れた壁展開でしたが、これについては序盤から中盤にかけて壁バドレックス、ムゲンダイナからの展開構築が流行していたので、最後までは戦い切れないと判断しました。メタられた時の壁構築の弱さはよく知っているので。

ここで、開拓の自分に合った戦法=自身の評価と周囲の評価が一番乖離している戦法と考え振り返り、S27,30で使用し2桁順位を獲得したにも関わらず一向に評価が上がらなかった万能傘ネクロズマが当てはまると考えて採用したところ、環境トップのザシオーガ軸に強いことが追い風で非常に使用感が良かったため、このポケモンを軸とすることにしました。

 

②サイクルの相方:非ダイマ性能優秀なチョッキゼクロム

万能傘ネクロズマは一度積み技を積んでしまえばカイオーガに勝てますが、対面で勝てる訳ではないので、サイクルの相方にはカイオーガに明確に強いポケモンを置く必要があります。また、ダイアース無効の特殊アタッカーのイベルタルや、ホウオウ、ルギアのような高耐久ポケモンも苦手とするので、その崩しも担えるゼクロムを採用しました。ダイマックスはこの構築ではネクロズマに使いたいので、非ダイマックス時の性能が最も高い突撃チョッキ型としました。

 

③偵察要員:行動保証持ちのタスキイベル、ソクノオーガ

全解禁ルールでは禁止伝説軍団の高火力技に受け出しが難しく、初手の出し負けがそのまま負けに繋がりやすいので、安定した初手出しの偵察要員を用意することが重要と考え、軸のネクロゼクロムとの相性を考えて選択していきました。

ネクロゼクロムで苦手なポケモンとしては、地面枠(ランドロスカバルドン)、ディアルガ、黒バドレックス、ルナアーラとなるので、これらのポケモンに強い偵察要員として、バークアウト、挑発持ちのイベルタルを採用しました。持ち物は気合のタスキとして半ば強引に行動保証を持たせました。

ただ、このイベルタルではムゲンダイナ、ホウオウにテンポを取られがちで、黒バドレックスとムゲンダイナ、ホウオウが両立しているような構築相手に初手出しが安定しませんでした。

そこで、そのような構築に初手出しが安定するポケモンとして、同じく地面枠に強いB振りの電磁波持ちカイオーガを採用し、イベルタルと同じく行動保証を持たせるためにソクノのみを持たせました。

 

④補完枠1:崩し枠のラムグラードン

ゼクロムがチョッキを持っている関係上、幅広い相手に対する崩しの役割を担えないため、崩し枠を他に用意する必要がありました。ここまでで厳しいナットレイにも強い事が条件になっていたので、最終的には炎技を持てる剣の舞グラードンが当てはまると考えて採用しました。ここまでで欠伸ループを抜ける手段がないので持ち物はラムのみとしました。

 

⑤補完枠2:タイプ受けサイクルを破壊する4Wザシアン

ここまでの5体でイベルタルに明確に有利なポケモンがいないので、最後の一体には自然とザシアンが入って来ました。補完枠としての採用で積極的に出す気は無かったので、ネクロズマが突破することが難しいホウオウ+ナットレイ等のタイプ受けサイクルを崩せる様に技範囲優先の4Wとしました。

 

以上で構築が完成しました。

軸となるサイクルパーツ:f:id:csunny:20210710111017p:plain

初手出し偵察要員:f:id:csunny:20220220060950j:plain

崩し+補完枠:

 

【個体紹介】 

1,日食ネクロズマf:id:csunny:20210710111017p:plain

特性:プリズムアーマー

持ち物:万能傘

技構成:メテオドライブ/地震/龍の舞/月の光

性格:腕白(B↑C↓)

実数値:198-177-188-x-129-112

努力値:204-0-188-0-0-116

 

⭐︎調整意図

HB:A特化f:id:csunny:20211001133347p:plainA+1インファイト乱2(18.4%)

S:S+1で最速100族抜き

この構築記事の個体を流用しました。長いこと使用している個体なのでダメージ感覚を完全に把握してるところが大きいです。

 

⭐︎持ち物について

雨下でもサイクルを回せるよう万能傘を持たせました。この構築ではこちらもカイオーガを初手にすることが多いため必須級でした。

 

⭐︎技構成について

ザシアン軸に対してサイクルを形成するための回復技として月の光、積み技は相手との素早さ関係を逆転させられる龍の舞、攻撃技はダイスチル媒体となる鋼技のメテオドライブ、ダイアース媒体となる地面技の地震としてダイマックス技で要塞化を図れるようにしました。

 

⭐︎採用理由

ザシアンをある程度受け流しつつ、攻め駒としても運用出来るのはこのポケモンの唯一無二の性能だと考え、採用しています。

対ザシオーガに対するダイスチル、ダイアースでの要塞化はゴツゴツメットや食べ残し等の持ち物を持たせても可能ですが、その場合には壁や電磁波によるサポートが必須となり、展開系の構築に組み込む必要があります。それに対して、万能傘であればネクロズマ-ザシアン対面を作って龍の舞を積むだけで裏のカイオーガに備える事が出来るので、サイクル構築に組み込むことが出来るようになるということが大きな特徴となると考えています。

従来環境で障害となっていたエースバーン、サンダー、テッカグヤ等の一般ポケモンが環境から消えていたため、ネクロズマの通りは非常に良く、ストレスフリーに対戦することが出来ました。

 

2,イベルタルf:id:csunny:20220220060950j:plain

特性:ダークオーラ

持ち物:気合のタスキ

技構成:イカサマ/バークアウト/挑発/羽休め

性格:臆病(A↓S↑)

実数値:233-135-116-151-118-166 

努力値:252-0-4-0-0-252

 

⭐︎調整意図

H:振り切り

B:A特化130ダイロック砂ダメ込み乱1(6.3%)

S:最速

気合いのタスキを持たせてはいますが、チョッキグラードンのダイロックで出落ちしないように耐久に振っています。

 

⭐︎持ち物について

行動保証を持たせるために気合のタスキとしました。

 

⭐︎技構成について

物理アタッカーに打つイカサマ、特殊アタッカーに打つバークアウト、ジガルデ、カバルドンラグラージ等の搦手、欠伸勢に打つ挑発、バークアウトを入れた後ディアルガ等の特殊アタッカーのダイマックスターン稼ぎが出来るよう高速再生技の羽休めとしました。デスウイングマーシャドーくらいしか打ちたい相手がいなかったので今回は不採用としました。

 

⭐︎採用理由

初手出し安定する偵察要員としての採用です。主に黒バドレックス、ディアルガ両採用の構築に出していきます。挑発+羽休めでネクロズマが苦手なジガルデ等の搦手を用いるポケモンの対策も担います。

気合のタスキですが、これはザシアン対面でイカサマを選択することで、最低でも1回イカサマを入れ、剣の舞をされた場合にはイカサマ2回で処理出来るように持たせています。ネクロズマを崩すためのザシアン側の行動としては、イベルタル対面で交換読み剣の舞→ネクロズマダイマックスを強要し裏の特殊アタッカーを着地させるもしくは②特殊アタッカーへの釣り交換を行うとなりますが、そのどちらの動きも咎めることが出来ます。イベルタルが普通に殴られて倒れた場合でも、剣の舞を積んでいない状態のザシアンとネクロズマ対面を作れれば裏ごと突破出来る見込みが立ち、イカサマを一回入れる事でザシアンがゼクロムの雷撃圏内に入るので詰め筋を考えやすいです。

物理アタッカーにはイカサマを、特殊アタッカーにはバークアウトを打てば最低限の仕事は出来るので出し負けと呼べる対面がほとんどなく、イベルタル自身のダイマックスアタッカーとしての圧力で相手にダイマックスを強制させられるので、初手出し要員として必要なものを全て備えていました。

 

3,ゼクロム

特性:テラボルテージ

持ち物:突撃チョッキ

技構成:雷撃/スケイルショット/ダブルウイング/シャドークロー

性格:意地っ張り(A↑C↓)

実数値:207-194-143-x-134-120

努力値:252-52-20-0-108-76

 

⭐︎調整意図

H:振り切り/16n-1

A:B4振りダイマをダイホロウで乱1(93.8%)

B:A特化珠130ダイアーク乱1(12.5%)

D:C特化眼鏡ダイマックス砲乱1(18.8%)/無補正C252振り雨下潮吹き+130ダイアイス+霰ダメ確定耐え

S:S+1で最速抜き(準速抜きを抜く)

参考元です(掲載許可貰ってます)。このチョッキゼクロムのAを少し削ってDとSを自分好みに伸ばしました。

 

⭐︎持ち物について

対特殊アタッカー性能を非ダイマックス状態でも確保するために突撃チョッキを持たせました。

 

⭐︎技構成について

タイプ一致技の電気技は雷撃、ドラゴン技は非接触かつ素早さ上昇の追加効果が強力なスケイルショットとしました。サブウェポンはダイジェット媒体としてダブルウイングと、ネクロズマが苦手な黒バドレックス、ルナアーラへの最大打点となり、ダイホロウのBダウンで崩しの選択肢も取れるようシャドークローとしました。

 

⭐︎採用理由

ネクロズマの苦手なホウオウ、ルギアの崩しを担えるカイオーガ対策枠としての採用です。黒バドレックス、イベルタルを相手にしても打ち合えるので、非常に対応範囲が広いです。

当初は命の珠を持たせたアタッカーで使用していましたが、イベルタルカイオーガダイマックスを切られるとダイアークやダイアイスで落とされるためダイマックス前提の立ち回りを強要され、一度ダイマックスを切ってしまうとザシアン+地面枠との不毛な択を制する必要があることにずっと悩まされていました。そんな時にかもねぎなべさんに突撃チョッキ持ちゼクロムの調整を教えて貰い、採用したところ本来求める役割(対カイオーガイベルタル、ホウオウ、ルギア)を非ダイマックスで遂行出来、立ち回りが安定したため、中盤以降はこの型で使用し続けました。

通常のゼクロムよりも遅いので、S+1で黒バドレックス、ザシアンを抜けないことが立ち回りを難しくすることはありましたが、それを補って余りある性能をしていました。間違いなく今回の構築のMVPです。

 

4,カイオーガ

特性:雨降らし

持ち物:ソクノのみ

技構成:熱湯/雷/凍える風/電磁波

性格:穏やか(A↓D↑)

実数値:206-x-142-170-176-112 

努力値:244-0-252-0-0-12

 

⭐︎調整意図

HB:A特化珠130ダイアーク乱1(18.8%)

HD:C特化珠潮吹き+雷ソクノのみ込み確定耐え/無補正C252振りアストラルビット+ダイホロウを85.6%で耐え

S:麻痺した最速抜き

 

⭐︎持ち物について

行動保証を持たせるために電気技半減のソクノのみを持たせました。

 

⭐︎技構成について

幅広い相手への起点回避技となり、出し負けを少なくすることが出来る電磁波、タイプ一致技は火傷の追加効果が優秀な熱湯を採用し、サブウェポンはカイオーガミラーでの打点として雷、ゼクロム等のドラゴンタイプに打つ氷技として素早さ操作効果が強力な凍える風としました。

 

⭐︎採用理由

イベルタルと同じく出し負けの少ない初手出しの偵察要員としての採用です。ムゲンダイナ、ホウオウが相手の構築にいる場合には優先して出していきます。電磁波が通らない地面タイプには相性上有利で、ゼクロムには凍える風で起点回避を行えるので、出し負けが起こりにくいです。

特防に性格補正をかけてソクノのみを持たせる事で、初手の雷撃等の電気技に対して行動保証を持てるだけでなく、調整意図に記載の通り珠カイオーガの潮吹き、黒バドレックスのアストラルビットに対する非常時の引先としても機能します。(カイオーガはダイサンダーを打たれると落ちること、黒バドレックスは若干乱数が怪しいことから積極的に狙う立ち回りではないです、あくまで非常時)

通常ネクロズマと組ませる場合には雨による月の光の回復量低下がネックとなりますが、今回のネクロズマは万能傘を持たせているので全く問題にならず、自然とオーガネクロの選出を出来るのが優秀でした。

 

5,ザシアン

特性:不当の剣

持ち物:朽ちた剣

技構成:巨獣斬/氷の牙/インファイト/ワイルドボルト

性格:意地っ張り(A↑C↓)

実数値:197-210-138-x-152-183

努力値:236-4-20-0-132-116

 

⭐︎調整意図

HB:A特化巨獣斬+電光石火を91.8%で耐え

HD:無補正C252振り雨下潮吹き乱1(6.3%)

A:残り/B4振りを巨獣斬で倒せるよう補正有

S:準速抜き

素早さはネクロズマで受け切ることが怪しいA高めのザシアンとのミラーに勝てる程度に設定しました。このザシアンより速いザシアンはAを削っているのでネクロズマの後出しが比較的安定します。

具体的には、今回のネクロズマがA229↓のザシアンのインファイトまで確定で耐えます。A231↑ザシアンがH252振りした余りをSに振った場合には実数値181となるため、このライン意識のS設定となります。(基本上位のザシアンは特化巨獣斬+電光石火意識でHは削らない想定)

 

⭐︎持ち物について

鋼タイプの耐性が欲しいので朽ちた剣一択です。

 

⭐︎技構成について

巨獣斬は確定として、軸のネクロゼクロムが苦手とするランドロスへの打点として氷の牙、構築全体で突破手段の少ないナットレイへの打点としてインファイト、ホウオウ、カイオーガへの打点としてワイルドボルトを採用しました。技範囲優先の4Wです。

 

⭐︎採用理由

明確なイベルタルへの圧力と、ネクロズマで突破の難しいタイプ受けサイクル(ホウオウ+ナットレイ等)の突破のために採用しました。カイオーガと合わせて、ネクロズマ展開の障害となる相手のイベルタルの選出を抑制する思惑もあります。

ネクロズマと同時選出する場合にカイオーガ受けの選出を強制されたくなかったので、潮吹き耐えまでDを伸ばしました。黒バドレックスのC+1ダイホロウを耐えるなど活きる場面は多かったです。

Aを大分落としてしまっているためザシアンとしての単体性能は低めですが、今回は軸ではなくあくまで補完枠としての採用で、相手を後続の圏内まで削ってくれれば良いと割り切っていたので、困る場面は少なかったです。ちゃんとこのポケモンを使うのは初めてでしたが、どう使っても強いのは流石剣盾環境のトップといった感じでした。

 

6,グラードン

特性:日照り

持ち物:ラムのみ

技構成:断崖の剣/岩石封じ/噴煙/剣の舞

性格:意地っ張り(A↑C↓)

実数値:181-216-160-108-110-142

努力値:44-212-0-0-0-252

 

⭐︎調整意図

HD:無補正C252振り晴下潮吹き乱1(6.3%)

A:残り/HB特化を断崖の剣で乱2(95.7%)

C:無振り/晴下噴煙でH252D4振りの身代わりを確定破壊

S:準速

 

⭐︎持ち物について

欠伸ループ、ホウオウの聖なる炎の火傷対策としてラムのみを持たせました。

 

⭐︎技構成について

タイプ一致の地面技はザシアンを一撃で倒すための断崖の剣、岩技はS操作の効果が優秀な岩石封じ、炎技はランドロスの身代わりを破壊出来、火傷の追加効果込みで後出しに負荷のかけられる特殊技の噴煙としました(ビルドアップランドロス意識)。積み技は速度重視で剣の舞です。

 

⭐︎採用理由

崩し枠兼電気無効枠としての採用です。当初はゼクロム意識でランドロスを採用していましたが、終盤に増加したナットレイに詰まされるケースが多かったので、最終的には炎技を使えるグラードンに落ち着きました。

素早さを上げる手段を持たないので、基本的にはカイオーガとセットで出していき、電磁波によるサポートを受けて通していきます。

素早さは準速としていますが、大体のとぐろを巻くジガルデやチョッキオーガの上から動ける等活きる場面は多かったです。

特性の日照りによる晴れでカイオーガに対するザシアンの後出しを可能とする等、他の地面枠にはない動きが出来るので、立ち回りに幅が出来る面白いポケモンでした。

 

【選出パターン】

基本選出その1。対応範囲が一番広いので迷ったらこの選出をします。タスキ黒バドレックス、ランドロスからの展開構築にはこの選出がベストです。アストラルビットの一貫があるため黒バドレックスがキツいので、カイオーガゼクロムどちらかの体力は満タンにしておく事は意識します。

基本選出その2。ディアルガ、黒バドレックス入りにはこの選出をしたいです。初手で相手のザシアンとイベルタルが対面した場合には、個体紹介でも記載の通りイカサマを選択します。

+@1

対イベルネクロはこの選出が多かったです。カイオーガの雨でネクロの回復を阻害しザシアンを通すイメージです。

+@1

ホウオウ絡みの受けサイクルにはこの選出をします。カイオーガの電磁波で相手のアタッカーの足を封じてグラードンを通しにいきます。

 

【対処の難しいポケモン

○コスモパワー

コスモパワーを一度積まれてしまうとムゲンダイナの突破手段がネクロズマの龍舞orグラードン剣舞積みしかないので裏から出て来るメタモンが厳しいです。当たった時はダイマックスで強引に数的有利を取ってネクロズマで粘る立ち回りを目指していました。

○裏から出てくるアタッカー

イベルタルを初手出し要員として雑に切りがちなのでいざ裏から出てくると厳しいです。裏にいそうな時はゼクロムの体力を大事にする必要があります。

○ビルドアップ

対抗出来るカイオーガを偵察要員として削らせがちなので裏から出てくるビルドアップグラードンが厳しかったです。初手にグラードンが出て来なかった場合には警戒してカイオーガの体力をなるべく温存するようにしていました。

 

【最終結果と振り返り】 

S34は最終順位3,4位、最終レート2067,2065でした。

今期は前日までに2ロム2000に載せるなど調子が良く、最後は離されてしまったものの、最終日に瞬間1位になり最後まで争う貴重な体験が出来ました。

偵察要員で相手の型を判別してからネクロゼクロムで安定したサイクルを回すことが出来ていたので、終始平常心で臨むことが出来たのが大きかったです。大きく溶かしても2桁順位は割らなかったので本当に安定感のある構築でした。

2ロム体制で上げていた影響で最後に時間が足りなくなってしまったことだけが心残りなので、来期はこの反省を踏まえてロムの動かし方を変えようと思います。

 

ここまで長文にお付き合い下さりありがとうございました。

【S33 最終14位 最終レート2055】イベルネクロ壁サイクル結

今回はランクマッチS33で使用し最終14位の結果を残せた構築の記事となります。何か質問等あればツイッター(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)までお願いします。

 

【目次】

内部リンクをつけていますので適宜ご活用ください。

○並び

○構築コンセプト

○構築経緯

○個体紹介

 1,日食ネクロズマ@ラムのみ

 2.イベルタル@命の珠

 3,オーロンゲ@光の粘土

 4,霊獣ランドロス@食べ残し

 5,トリトドン@柔らかい砂

 6,メタモン@こだわりスカーフ

○選出パターン

○対処の難しいポケモン

○最終結果と振り返り

 

【並び】

並びはこちらとなります。(参考にレンタルも貼り付けます)  

 

○各ポケモン実数値(努力値

f:id:csunny:20220220055343j:plain日食ネクロズマ

198(204)-177-188(188)-x-129-112(116) 

イベルタル

217(124)-x-124(68)-187(148)-119(4)-140(164) 

オーロンゲ

201(244)-140-111(204)-x-113(60)-80 

霊獣ランドロス

196(252)-166(4)-146(180)-x-103(20)-118(52) 

トリトドン

217(244)-113(76)-89(4)-x-137(180)-60(4) 

f:id:csunny:20220220061133j:plainメタモン

155(252)-x-69(4)-68-110(252)-47 

 

【構築コンセプト】

対禁止伝説の対応範囲が広い サイクルに、壁による補助で一般枠への耐性を付け、選出択、ダイマックス択の少ない安定感のある構築を目指す

 

【構築経緯】 

①軸の選択:対禁止伝説の対応範囲の広いイベルネクロ軸

相手の禁止伝説枠への対処を考えた時に、ザシアン、ゼルネアス以外の禁止伝説に互角以上に渡り合える高火力エースのイベルタルと、ザシアン、ゼルネアスに強めのクッション枠の日食ネクロズマの組み合わせであるイベルネクロ軸が一番対応範囲を広くする事が出来ると考え、軸として選択しました。

イベルネクロ軸はイベルタル、日食ネクロズマのどちらにもダイマックスを使えるため、試合展開を見て柔軟に有効な方にダイマックスを使用できますが、その場合にはもう片方をダイマックス無しで運用することになるため、イベルタル、日食ネクロズマ共にダイマックス状態での性能を確保することは勿論のこと、非ダイマックス状態でもある程度の性能を持つ型にするのが望ましいです。

その条件を踏まえて考えていくと、非ダイマックス状態でもザシアン相手に最低限のクッション性能を維持出来るHBベースの回復技持ち日食ネクロズマがまず構築に入って来ました。

その相方となるイベルタルの型については、2W+挑発羽休めの命の珠持ちイベルタルダイマックス、非ダイマックス状態の性能を両立出来る型と気づき、中盤以降はずっと使用して練度を高めていきました。

 

エスサンダーランドへの対策:壁によるサイクル補助

イベルネクロ軸を使用する上で、一般枠でありながらイベルタルダイマックスの打ち合いで勝て、日食ネクロズマに高火力の打点を持つエースバーン、サンダー、霊獣ランドロスは最優先で対策すべきポケモンです。ただ、これらの一般枠とイベルネクロ相性関係はダイマックスのタイミングをずらせば対処出来るレベルの曖昧なものであるため、壁下で底上げした耐久値を盾に相手のダイマックスを凌ぎ、こちらの後発ダイマックスを通しに行くルートで対処しにいきました。このような対処ルートを取ることで、特定の一般枠に対策枠を強要されずにイベルネクロを選出出来るため、選出択が発生しにくいです。壁要員としてはサイクル構築を使用する上で対処が難しい相手の積み展開を悪戯心挑発で阻害できる両壁オーロンゲを選択しました。 

 

ここまでの3体が基本選出で残りが補完枠となります。

 

③補完枠1:積み展開対策のメタモン

今回のイベルネクロのサイクルは自身の耐久を上げる方法がダイマックスしかなく、相手に積み技を使われると壁込みであっても展開によっては突破されてしまうため、相手の積み展開を抑制する+逆手に取って切り返すこだわりスカーフ持ちメタモンを採用しました。HBベースの日食ネクロズマだと隙を見せると対処が難しいゼルネアスや、イベルタルが唯一苦手な物理アタッカーのザシアンにも強く、イベルネクロとの相性は良好でした。

 

④補完枠2:カイオーガ対策HDベーストリトドン

イベルネクロを軸として使用する際の最大の障害となるカイオーガ対策については、身代わり瞑想持ちのカイオーガが一定数存在したため、HB特化のカイオーガの身代わりを地震で破壊できるところまでAに割いたHDベースの柔らかい砂持ち呼び水トリトドンを今回は採用しました。また、ザシアン+カイオーガ軸に対してはサイクルを回すことが難しいので、呪いを持たせて、壁と合わせてトリトドン単体で詰ませる選択肢を取れるようにしました。

 

⑤補完枠3:不利禁止伝説に抗うビルドランド

ここまでで対処が難しい禁止伝説ポケモンとしてはホウオウ、グラードンゼクロム、ジガルデとなるため、最後の枠にはこの4体に強く、相手の裏の受け駒も崩せるポケモンを探していました。

この枠は最後まで迷走していて、パッチラゴンやガブリアスボーマンダ等様々なポケモンを試しましたが、最終的にはグラードンに明確に有利を取れる身代わりビルドアップ霊獣ランドロスを採用し、構築が完成しました。

 

【個体紹介】 

1,日食ネクロズマf:id:csunny:20210710111017p:plain

特性:プリズムアーマー

持ち物:ラムのみ

技構成:メテオドライブ/サイコファング/龍の舞/月の光

性格:腕白(B↑C↓)

実数値:198-177-188-x-129-112

努力値:204-0-188-0-0-116

 

⭐︎調整意図

HB→A特化f:id:csunny:20211001133347p:plainのA+1インファイト乱数2発(18.4%)/A特化f:id:csunny:20220222124517j:plainの命の珠キョダイカキュウ壁下で乱数2発(7.4%)

HD→C特化f:id:csunny:20211227072846j:plainの命の珠威力140ダイサンダーのダメージ153〜183(壁下であれば月の光で受けきれる)

A→無振り/A+1ダイサイコでB4振りf:id:csunny:20211225221910j:plain確定1発、HBf:id:csunny:20211227091109j:plainをダイサイコ+フィールド下ダイサイコで乱数2発(2回とも最低乱数を引かなければ落とせる)

S→S+1で最速100族f:id:csunny:20211227072846j:plainf:id:csunny:20211227072902j:plain抜き

この構築記事の個体を流用しました。長いこと使用している個体なのでダメージ感覚を完全に把握してるところが大きいです。

 

⭐︎持ち物について

状態異常耐性を付けるラムのみとしました。主にカバルドンラグラージの欠伸展開、ホウオウの聖なる炎の火傷、サンダーの電磁波対策となり発動機会は多かったです。

 

⭐︎技構成について

ザシアン軸に対してサイクルを形成するための回復技として月の光、積み技は相手との素早さ関係を逆転させられる龍の舞、攻撃技は範囲よりも火力重視でタイプ一致の2つとしました。ダイスチル媒体となる鋼技は特性貫通効果も強力なメテオドライブとして、エスパー技は壁展開に強くなり、物理ダイサイコとしても強力なサイコファングを採用しました。

 

⭐︎採用理由

ザシアンをある程度受け流しつつ、攻め駒としても運用出来るのはこのポケモンの唯一無二の性能だと考え、採用しています。今回は構築全体で重めなザシアン+イベルタル、ホウオウ軸に対する抜きエースになれる龍舞型としました。

壁下のこのポケモンの耐久は異常の一言で、A特化エースバーンの命の珠キョダイカキュウを高確率で2耐えするので後出しが成立します。

ジカルデやルギア、テッカグヤ等の搦手を使うポケモンには弱いですが、それらのポケモンには相方の挑発イベルタルが強く、逆にイベルタルが苦手なザシアン等の真っ直ぐ殴ってくるポケモンに対しては日食ネクロズマが強いことが多いので、やはりイベルネクロは個人的な禁止伝説2体環境における最優秀バッテリーでした。

 

2,イベルタルf:id:csunny:20220220060950j:plain

特性:ダークオーラ

持ち物:命の珠

技構成:悪の波動/デスウイング/挑発/羽休め

性格:控えめ(A↓C↑)

実数値:217-x-124-187-119-140

努力値:124-0-68-148-4-164

 

⭐︎調整意図

HB→ダイマックス時命の珠ダメージ2回込みA特化f:id:csunny:20211001133347p:plainのA+1巨獣斬乱数1発(6.3%)

C→11n/ダイアークでの特化珠ダイジェット耐え(H252D140振り)を確定で落とす

S→最速抜き

ザシアンがダイアークに対して後出ししてきた際にそのまま突破しつつ生存して、数的有利を取れるよう物理耐久にかなり割いています。この耐久振りは対日食ネクロズマ等活きる場面は多かったです。

 

⭐︎持ち物について

ダイマックスエースとしても運用出来るよう命の珠を持たせました。通常の攻撃技の火力アップによりサイクル下で相手に与える負荷も上がります。

 

⭐︎技構成について

攻撃技は一致技の悪の波動とデスウイングの2Wとして、補助技は搦手を防ぐための挑発、体力管理のための羽休めとしました。

 

⭐︎採用理由

バドレックス(黒馬)対策は勿論のこと、ジガルデ、ルギア等の搦手を用いるポケモンの対策を意識して採用しました。

構築経緯に記載の通り、イベルタルの型はダイマックス時、非ダイマックス時の性能を両立した型を追い求めていました。非ダイマックス状態の性能が最も高い型は挑発羽休め持ちとなり、ダイマックス状態の性能が高い型は命の珠持ちのアタッカーとなると考えていたため、この型は両方の良いとこ取りを目指した型となります。

通常の珠の特殊イベルタルと異なり、熱風を持たないため、ザシアン入りに対して全抜き体制に入るためにはザシアンをダイアーク圏内まで削る必要がありますが、この構築は日食ネクロズマがザシアンの引き先として存在するためサイクルを回しやすく、立ち回りに窮屈さを感じることはほとんど有りませんでした。

構築に不足している崩しの要素も高火力のダイアークによるゴリ押しで担ってくれるなど、構築の歪みを一手に引き受けてくれる神ポケモンでした。

 

3,オーロンゲf:id:csunny:20220401153000p:plain

特性:悪戯心

持ち物:光の粘土

技構成:ソウルクラッシュ/挑発/リフレクター/光の壁

性格:慎重(C↓D↑)

実数値:201-140-111-x-113-80

努力値:244-0-204-0-60-0

 

⭐︎調整意図

H→奇数最大値

B→A特化f:id:csunny:20220220060950j:plain命の珠ダイジェット(威力130)乱数1発(6.3%)

D→C特化f:id:csunny:20220220060950j:plainの命の珠ダイジェット(威力130)確定耐え

どちらもダブルウイング、デスウイングを想定しているのでゴッドバード、暴風媒体のダイジェットは怪しいです。50%で落ちます。

 

⭐︎持ち物について

壁ターンを8ターンに延長する光の粘土を持たせました。この持ち物でないと、特に日食ネクロズマイベルタルのサイクルを回す際に壁ターンが足りなくなりがちです。

 

⭐︎技構成について

構築コンセプトの両壁、積み展開を阻害する挑発までは確定として、攻撃技には今回はイベルタルへの打点としてソウルクラッシュを採用しました。

 

⭐︎採用理由

壁張り要員としてS28-32より引き続き採用しました。もう完全に信頼し切ってます。

①特性の悪戯心による先制での壁貼りでダイジェットのS上昇関係なく壁展開可能(ダイジェットに対し後出しして壁展開で切り返せる)

②挑発での積み展開の阻害が可能

③タイプ上バドレックス(黒馬)に後出しが可能

となる点が他の壁張り要員と比較してのメリットとなります。

特に②が非常に重要で、他の壁要員と異なり加速バトンのような素早さ上昇が絡んだギミック構築にも展開を許しません。

欠点としては壁展開が読まれやすいくらいで、このポケモンの壁要員としての性能は頭一つ抜けていると考えています。

 

4,霊獣ランドロス

特性:威嚇

持ち物:食べ残し

技構成:地震/岩石封じ/身代わり/ビルドアップ

性格:腕白(B↑C↓)

実数値:196-166-146-x-103-118

努力値:252-4-180-0-20-52

 

⭐︎調整意図

H→振り切り

B→A4振りのサウザンアローを身代わりが乱数1発(18.8%)

D→C無振りの火炎放射を身代わりが乱数1発(18.8%)

S→余り振り切り/意識で可能な限り速く

 

⭐︎持ち物について

場に長く居座るため食べ残し一択です。オボンのみや混乱実であると鉄壁ボディプレス型ナットレイに対して回復量が足りなくなります。

 

⭐︎技構成について

対面からナットレイを起点にするための身代わり+ビルドアップを採用し、攻撃技は一致技の地震と、相性補完の良い岩技としました。岩技はジカルデ対面で素早さ操作をするために岩石封じとしました。

 

⭐︎採用理由

構築記事にも記載の通り、他のポケモンで対処が難しいホウオウ、グラードンゼクロム対策が一番の採用理由です。ナットレイに強いのも日食ネクロズマと組み合わせる上で重要です。

身代わりという技が本当に便利で、ナットレイの宿り木やジカルデの蛇睨みを透かすだけでなく、有利対面で身代わりを残す事で裏から出てくるムゲンダイナのダイマックス砲で縛られなくなったり、壁構築の最大の弱点となる急所のリスクを低減出来るようになります。

対ジカルデはオーロンゲで挑発をジカルデに入れてからランドロスに引き、岩石封じで相手の素早さを下げてから身代わりを置きビルドアップを積んでいきます。実は身代わりが上から乱数3つで壊れるので毎回サウザンアローのターンにお祈りしてました。

このポケモンだとポリゴン2を突破出来ないので崩しを考えると他にも適任はいそうですが、他の候補だとグラードンに負け続けたので変えることが出来ませんでした。(特にビルドアップグラードンが無理)

 

5,トリトドン

特性:呼び水

持ち物:柔らかい砂

技構成:滝登り/地震/呪い/自己再生

性格:慎重(C↓D↑)

実数値:217-113-89-x-137-60

努力値:244-76-4-0-180-4

 

⭐︎調整意図

HD→C特化のダイアタック(威力150)確定2耐え

A→HB特化の身代わりを地震で確定1発

 

⭐︎持ち物について

地震でHB特化のカイオーガの身代わりを破壊出来るように柔らかい砂を持たせました。

 

⭐︎技構成について

攻撃技は一致技として滝登りと地震を採用し、補助技は全抜きのための積み技として呪いと、高速回復技の自己再生を採用しました。

 

⭐︎採用理由

カイオーガ対策としての採用です。呪いを持つことで、サイクルを回すことが難しいザシアン+カイオーガ軸に対して一匹で全抜きを狙う選択肢が生まれます。

柔らかい砂を持たせる事で瞑想カイオーガに対して安定します。当初はランドロスに食べ残しを取られた関係でお試し感覚で持たせた持ち物でしたが、ザシアンがA+1ダイアースで確定で落とせるようになる等思わぬところで上手くはまってくれました。

ただ、貯水ガマゲロゲと異なりラッキーに隙を見せるところが明確な弱点でした。S33はシャドボラッキーの増加で甘える切りの個体も増えており、呪いでなんとかなるケースが多かったのは追い風でしたが、一定数いた甘えるラッキーに詰まされることもそれなりにはありました。

 

6,メタモン

特性:変わり者

持ち物こだわりスカーフ

技構成:変身

性格:生意気(D↑S↓)

実数値:155-x-69-68-110-47

努力値:252-0-4-0-252-0

 

⭐︎調整意図

H→振り切り

D→振り切り/C無振りの暴風が82~97ダメージ

S→最遅

ミラー意識で最遅とし、身代わり持ちのアッキサンダーにTOD時のターン稼ぎで投げてメタモンの状態で攻撃を受けることがあったのでHD特化としました。

 

⭐︎持ち物について

変身時の同速勝負を最低限にするためのこだわりスカーフを持たせました。

 

⭐︎技構成について

変身しか覚えません。

 

⭐︎採用理由

軸のサイクル選出を崩しにくる、積み構築への汎用性のある対策枠としての採用です。このポケモンを入れるだけで、相手のザシアン+禁止伝説アタッカー+対面駒という一番パワーのある選出を咎める事が出来、相手に受け駒の選出を強要出来るところが特に優秀です。

今回補完枠として採用の霊獣ランドロストリトドンが共にビルド、呪いで要塞化の動きを取れるので相手に突破のために積みを強要させる場面も多く、こちらとも相性が良かったです。

欠点であるHPの低さを補えるため壁展開とのシナジーも高く、日食ネクロズマイベルタルに次ぐ第三のエースとしても活躍してくれました。

 

【選出パターン】

サイクル選出の日食ネクロズマイベルタルをメインとして、壁で補助するためのオーロンゲか、積み展開を切り返すメタモンを残りの1体として選出するケースが多かったです。

以下に代表的な並びへの選出と簡単な立ち回りを記載していきます。他に選出や立ち回りで気になる構築があれば先述のツイッターアカウントまで聞きに来て下さい。

 

vsザシアン+バドレックス(黒馬)軸

こちらの選出 or 

基本的にはイベルネクロでサイクルを回して行きます。

オーロンゲの壁張りでサイクルを補助して回し切るのが基本ですが、メタモンが重く見える構築相手にはメタモンを選出して行き、サイクルで削った後でイベルかネクロのどちらかを切って、コピーザシアンもしくはコピーバドレックス(黒馬)を通す動きをすることもありました。

 

②vsザシアン+カイオーガ

こちらの選出:  or 

初手はザシアン警戒で日食ネクロズマメタモンから入ります。カイオーガにはトリトドン後出しがある程度安定するので、そこを起点に呪いで一気に詰ませる、もしくは相手に負荷をかけて行き、最終的にコピーメタモンを通していくイメージで立ち回ってました。

呪いトリトドン一体で詰め切れそうな構築であれば、オーロンゲを選出し壁からの呪いで全抜きを狙うこともありました。

雨下だと月の光の回復量が落ちるので、この構築に対しては日食ネクロズマはザシアンに対するクッションにしかならないことには注意が必要です。

 

③vsザシアン+イベルタル

こちらの選出  

相手のイベルタルダイマックスをオーロンゲで枯らし、日食ネクロズマもしくはイベルタルを通しに行きます。

相手の選出としては、①ザシアン+コピーザシアン受け(ラグラージヒートロトム等)+イベルタルか、②イベルタル+ザシアン+@1のどちらかで、①の場合には日食ネクロズマを初手に、②の場合にはオーロンゲを初手に置かないとサイクルで不利を取るので選出択になります。一番の不利構築でしたが、最終盤のザシアン+カイオーガ軸の流行により上位で数を減らしていたので助かりました。

 

④vsホウオウ+バドレックス(黒馬)、ザシアン軸

こちらの選出:

ランドロスでホウオウの火力を下げつつサイクルを回していき、最終的にランドイベルネクロの3体のうちのどれかを通しに行きます。

黒バドホウオウの場合は選出はホウオウ+ポリゴン2バンギラスが多かったので、イベルタルで必死にバンギラスを削る、もしくは日食ネクロズマを強引に通しに行きました。(ポリゴン2に丸くなるが無ければ日食ネクロズマで突破可能)

ザシアンホウオウの場合は選出はランドロス+ホウオウ+トリトドンが多かったので、こちらにはランドロスの威嚇を交えつつ日食ネクロズマを通しに行きました。

 

【対処の難しいポケモン

○特殊

オーロンゲの壁展開しか対処法がなく、ホウオウ入りはランドロスで受け流しつつ対処することが多かったので初見ではまず対処不能。命の珠のダイマックスアタッカーも瞑想持ちもきつかったです。

 

○ラスカ、エアスラ持ち

この並びはビルドランドで崩すことを想定していたので、ランドの身代わりを破壊出来る一致特殊技持ちのテッカグヤがきつかったです。終盤はほぼ全てのテッカグヤにラスカ、エアスラが入っていたので、ランド展開を諦めて、イベルタルを強引に通しにいっていました。

具体的には砂が枯れるまでバンギラスの前で羽休めで粘る→ダイアークでDを下げてバンギラスを引かせる→裏のポケモンにダイアークを当てて数的or体力有利を取るという立ち回りで、全く安定しなかったのでキツかったです。ただ最終日は覚醒してて7割くらい拾えたので出来過ぎでした。

 

【最終結果と振り返り】 

S33は最終順位14位、最終レートは2055でした。

S33はレート2000に乗せるまでが遅かったものの、乗せてからは順調に2ロム体制でレートを上げていくことが出来ました。

朝の8時20分くらいにサブロムでその時6位のくろこさん(その時は当然分からず後からTNで判明)とマッチングし、TODで負けた時点で1桁順位には2勝が必要であり時間的に厳しいと判断+本シリーズ最高順位更新を優先して撤退としました。勝っていればワンチャン1桁順位チャレンジだったのであと一歩でしたが相手が悪かった...

 

来期からの幻ルールはまだ何にも考えてないですが、しばらく充電した後で懲りずに潜っていこうと思います。

 

ここまで長文にお付き合い下さりありがとうございました。

【S32 最終24位 最終レート2024】壁イベルネクロ詰めサイクル

今回はランクマッチS32で使用し最終24位の結果を残せた構築の記事となります。何か質問等あればツイッター(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)までお願いします。

 

【目次】

内部リンクをつけていますので適宜ご活用ください。

○並び

○構築コンセプト

○構築経緯

○個体紹介

 1,日食ネクロズマ@ゴツゴツメット

 2.イベルタル@アッキのみ

 3,オーロンゲ@光の粘土

 4,サンダー@命の珠

 5,ガマゲロゲ@食べ残し

 6,メタモン@こだわりスカーフ

○選出パターン

○対処の難しいポケモン

○最終結果と振り返り

 

【並び】

並びはこちらとなります。(参考にレンタルも貼り付けます)  

 

○各ポケモン実数値、努力値

f:id:csunny:20220220055343j:plain日食ネクロズマ

204(252)-177-194(236)-134(4)-130(4)-89(12) 

イベルタル

223(172)-x-155(204)-151-118-136(132) 

オーロンゲ

201(244)-140-111(204)-x-113(60)-80 

サンダー※特性プレッシャー

165-x-106(4)-194(252)-110-152(252) 

ガマゲロゲ※特性貯水

205(196)-135(60)-95-x-127(252)-94 

f:id:csunny:20220220061133j:plainメタモン

155(252)-x-88(156)-x-89(100)-47 

 

【構築コンセプト】

①壁展開からの サイクルで相手を詰ませる

 サイクルを突破してくる相手をf:id:csunny:20220220061133j:plainで切り返す

 

【構築経緯】 

①軸の選択:オーロンゲ始動の壁展開からの瞑想日食ネクロズマによる詰め、全抜き

現在の環境で自然に禁止伝説2体の選出を出来る組み合わせを考えた時に、非ダイマックス状態でも最低限のクッション性能を維持出来、環境トップのザシアンに強いHBベースの日食ネクロズマを採用すると相方の禁止伝説の自由度が上がると考え、軸として固定してS32は対戦していきました。

型としては詰めと全抜き性能を両立出来る瞑想型とし、相手の積み展開を悪戯心挑発で阻害できる両壁オーロンゲからの壁展開で補助することとしました。

瞑想日食ネクロズマが苦手とするポケモンとしては主に以下のようになるため、これらを対策出来るポケモンとなるよう意識して周りを固めて行きました。

等の搦手を用いるポケモン

の特殊高火力ポケモン

 

②相方の禁止伝説の選択:搦手に強いアッキイベルタル

相方の禁止伝説としてはムゲンダイナも試していましたが、最終的には日食ネクロズマの苦手なバドレックス(黒馬)に強く、地面の一貫も切れるイベルタルに落ちつきました。

型としては、ジガルデ、テッカグヤ等の搦手対策となれる挑発を入れることができ、ジガルデが命の珠のアタッカーだった場合にも対応出来るアッキのみ型としました。

 

③補完枠1:積み展開への切り返しのためのメタモン

瞑想ネクロズマ、アッキイベルタル共に一度展開を作ってしまえば、突破するために相手に積み技を強要させられるケースが多いので、それを逆手に取って切り返すスカーフメタモンを採用しました。HBベースの日食ネクロズマだと隙を見せると対処が難しいゼルネアスや、イベルタルが唯一苦手な物理アタッカーのザシアンにも強く、イベルネクロとの相性は良好でした。

 

④補完枠2:カイオーガ対策HDベースガマゲロゲ

イベルネクロを軸として使用する際の最大の障害となるカイオーガ対策については、身代わり瞑想持ちのカイオーガが一定数存在したため、HB特化のカイオーガの身代わりを地震で破壊できるところまでAに割いたHDベースの貯水ガマゲロゲを今回は採用しました。単体でカイオーガ対策となれるので、壁を絡めた選出を強要されず、選出の幅が広がりました。

 

⑤補完枠3:イベルタル軸に通すエースのサンダー

最後にここまでで重めのイベルタル軸に通すエースとなり、瞑想日食ネクロズマで突破が難しいルギアをアタッカーであっても後出しから対策することの出来る命の珠プレッシャーサンダーを採用し、構築が完成しました。

 

【個体紹介】 

1,日食ネクロズマf:id:csunny:20210710111017p:plain

特性:プリズムアーマー

持ち物ゴツゴツメット

技構成:メテオドライブ/アシストパワー/瞑想/月の光

性格:呑気(B↑S↓)

実数値:204-177-194-134-130-89

努力値:252-0-236-4-4-12

 

⭐︎調整意図

HB→A特化f:id:csunny:20211001133347p:plainのA+1インファイト確定3発

CD→余り振り分け/瞑想での効率意識の偶数

S→4振り抜き

 

⭐︎持ち物について

イベルタルとサイクルを回していく際に、ザシアンをサイクル下で削れるゴツゴツメットとしました。全抜き性能の上がる弱点保険とは入れ替えながら使っていました。

 

⭐︎技構成について

ザシアン軸に対してサイクルを形成するための回復技として月の光、積み技は特殊耐久も同時に上げることの出来る瞑想、攻撃技は範囲よりも火力重視でタイプ一致の2つとしました。ダイスチル媒体となる鋼技は特性貫通効果も強力なメテオドライブとして、エスパー技は瞑想と合わせてラッキー、ナットレイを突破出来るアシストパワーとしました。

今回は他のポケモンでのコスモパワームゲンダイナの突破が難しいので、ネクロズマで突破出来るよう積み技はコスモパワーではなく瞑想としました。

 

⭐︎採用理由

ザシアン受け兼全抜きエースとしての採用です。

今回は相方のイベルタルが特殊方面に厚い型ではないため、特殊耐久をダイマックス無しで上げることの出来る瞑想型としました。

ナットレイテッカグヤ等の身代わり持ちの宿り木勢や、とぐろを巻くジガルデ、吹き飛ばしルギア等不利を取るポケモンは多いですが、それらのポケモンには今回採用のイベルタルが強いので、自然と禁止伝説2体選出を出来るところが相性良好でした。

龍の舞型でないため素早さを上げられないことから被弾回数は増えがちで、急所のリスクは高くなりがちですが、壁と合わせることで詰ませを行える範囲が異常に広いので、そのリスクを差し引いてもこの型を採用する価値はあると考えています。

 

2,イベルタルf:id:csunny:20220220060950j:plain

特性:ダークオーラ

持ち物:アッキのみ

技構成:悪の波動/デスウイング/挑発/羽休め

性格:図太い(A↓B↑)

実数値:223-x-155-151-118-136

努力値:172-0-204-0-0-132

 

⭐︎調整意図

H→16n-1最大値

B→A特化のダイバーン乱数2発(1.2%)

S→余り振り切り/S+1で準速抜き

 

⭐︎持ち物について

物理アタッカーに対して詰ませを行えるアッキのみを持たせました。この持ち物により立ち回り次第で羽休めと合わせて抜群技であっても受け切れるようになります。

 

⭐︎技構成について

攻撃技は一致技の悪の波動とデスウイングとして、補助技は搦手を防ぐための挑発、体力管理のための羽休めで確定です。構築全体で特殊アタッカーが重めなので、悪の波動→バークアウトで使っていた時期はありましたが、流石に火力が低過ぎたので最終的には悪の波動となりました。

 

⭐︎採用理由

バドレックス(黒馬)対策は勿論のこと、ジガルデ、ルギア等の搦手を用いるポケモンと、ザシアン以外の全物理アタッカーが役割対象です。ホウオウに対しても出して行って、挑発と合わせて削って後続の圏内に入れて行きます。

S32では主にラッキーへの対策としてイベルタルに挑発を入れることは決めていて、命の珠や弱点保険等様々な持ち物を試していましたが、ジガルデのとぐろ型と龍の舞型の両方に対応出来る点を評価してアッキのみに落ちつきました。ジガルデの型を読み違えて命の珠持ちに龍の舞をされた場合でも、ダイジェット→ダイウォール→ダイジェットと入れば切り返せます。

ザシアン以外の全物理アタッカーが役割対象というのは決して誇張ではなく、択を合わせればゼクロムにも抗えます。実際に最終日にはゼクロムを2回討伐する活躍を見せてくれた、今回のMVP枠です。

 

3,オーロンゲf:id:csunny:20220401153000p:plain

特性:悪戯心

持ち物:光の粘土

技構成:ソウルクラッシュ/挑発/リフレクター/光の壁

性格:慎重(C↓D↑)

実数値:201-140-111-x-113-80

努力値:244-0-204-0-60-0

 

⭐︎調整意図

H→奇数最大値

B→A特化f:id:csunny:20220220060950j:plain命の珠ダイジェット乱数1発(6.3%)

D→C特化f:id:csunny:20220220060950j:plainの命の珠ダイジェット確定耐え

 

⭐︎持ち物について

壁ターンを8ターンに延長する光の粘土を持たせました。この持ち物でないと、特に日食ネクロズマイベルタルのサイクルを回す際に壁ターンが足りなくなりがちです。

 

⭐︎技構成について

構築コンセプトの両壁、積み展開を阻害する挑発までは確定として、攻撃技には今回はイベルタルへの打点としてソウルクラッシュを採用しました。

 

⭐︎採用理由

壁張り要員としてS28-31より引き続き採用しました。もう完全に信頼し切ってます。

①特性の悪戯心による先制での壁貼りでダイジェットのS上昇関係なく壁展開可能(ダイジェットに対し後出しして壁展開で切り返せる)

②挑発での積み展開の阻害が可能

③タイプ上バドレックス(黒馬)に後出しが可能

となる点が他の壁張り要員と比較してのメリットとなります。

特に②が非常に重要で、他の壁要員と異なり加速バトンのような素早さ上昇が絡んだギミック構築にも展開を許しません。

欠点としては壁展開が読まれやすいくらいで、このポケモンの壁要員としての性能は頭一つ抜けていると考えています。

 

4,サンダー

特性:プレッシャー

持ち物:命の珠

技構成:放電/暴風/身代わり/羽休め

性格:控えめ(A↓C↑)

実数値:165-x-106-194-110-152

努力値:0-0-4-252-0-252

 

⭐︎調整意図

B→余り/からの被ダメを少しでも減らす目的

C→特化

S→意識の準速

 

⭐︎持ち物について

ダイマックス時の火力を底上げする命の珠を持たせました。ダイジェット+ダイサンダーでザシアンを落とすためにはこの持ち物を持たせる必要があります。

 

⭐︎技構成について

麻痺の追加効果が強力な放電、ダイジェット媒体の暴風は確定として、残りの技はPP枯らしの動きが強力な身代わり+羽休めとしました。熱風が欲しい場面はそれなりにありましたが、それ以上にダイマックス終了後に身代わり連打で相手のダイマックスターンを枯らす動きが取れるようになるのが優秀過ぎました。

 

⭐︎採用理由

主にイベルタル軸に出すエースとして採用しました。構築単位で対処が難しいアタッカールギアも飛行+地面の範囲であることが多く、瞑想を積みきられてもエアロブラストのPPを身代わり+羽休めで枯らせるので、基本的には有利を取れます。

今期は役割対象のイベルタル軸がサイクルというよりは対面気味に組まれていることが多く、相手のダイマックスを上手くかわせば後発ダイマックスサンダーの通りが良かったのは追い風でした。

S32ではサンダー受けとしてはラッキー、バンギラスが採用されていることが多く、構築内にイベルタルもいることからこの2体がいる場合にはほぼ確定で選出されていましたが、その2体をイベルタルで強引に削ってサンダーの圏内に入れる役割集中のような立ち回りをすることが多かったです。

日食ネクロズマが苦手なテッカグヤにも明確に強く、構築の穴を上手く埋めてくれました。

 

5,ガマゲロゲ

特性:貯水

持ち物:食べ残し

技構成:アクアブレイク/地震/守る/毒毒

性格:意地っ張り(A↑C↓)

実数値:205-135-95-x-127-94

努力値:196-60-0-0-252-0

 

⭐︎調整意図

HD→C特化のダイアイス天候ダメージ込み乱数2発(14.8%)

A→HB特化の身代わりを地震で確定破壊

 

⭐︎持ち物について

体力管理のしやすい食べ残しとしました。守るとの相性も良好です。

 

⭐︎技構成について

攻撃技は一致技としてアクアブレイク地震を採用し、補助技は崩しのための毒毒と、毒毒と相性が良く、相手のダイマックスターン枯らしにも使える守るを採用しました。ステルスロックも欲しかったですが、技スペースがありませんでした。

 

⭐︎採用理由

カイオーガ対策としての採用です。食べ残し身代わり瞑想型まで考えると一番安定すると考えています。他にも毒毒によりルギア、ラッキー等の耐久ポケモン相手の崩しも担えることが他の水地面タイプの水無効勢と比較して優秀でした。

Aにもそれなりに割いているのでダイマックス適正も高く、日食ネクロズマと組み合わせることでダイマックスサンダーの誤魔化しも出来るといったように構築内の他のポケモンとの相性も良いため、カイオーガのピンポイントな対策枠に見えて、選出して腐ることは少なかったです。

 

6,メタモン

特性:変わり者

持ち物こだわりスカーフ

技構成:変身

性格:生意気(D↑S↓)

実数値:155-x-88-x-89-47

努力値:252-0-156-0-100-0

 

⭐︎調整意図

H→振り切り

BD→D>Bとなる範囲でなるべくBが高くなるよう調整

S→最遅

ミラー意識で最遅とし、相手のメタモンにコピーされた場合に悪あがきのダメージを抑えられるようDL調整を崩さない範囲でBを伸ばしました。本当はA0まで粘るべきですがそこまでの気力はありませんでした。

 

⭐︎持ち物について

変身時の同速勝負を最低限にするためのこだわりスカーフを持たせました。

 

⭐︎技構成について

変身しか覚えません。

 

⭐︎採用理由

軸のサイクル選出を崩しにくる、積み構築への汎用性のある対策枠としての採用です。このポケモンを入れるだけで、相手のザシアン+禁止伝説アタッカー+対面駒という一番パワーのある選出を咎める事が出来、相手に受け駒の選出を強要出来るところが特に優秀です。

欠点であるHPの低さを補えるため壁展開とのシナジーも高く、日食ネクロズマイベルタルに次ぐ第三のエースとしても活躍してくれました。

 

【選出パターン】

サイクル選出の日食ネクロズマイベルタルをメインとして、壁で補助するためのオーロンゲか、積み展開を切り返すメタモンを残りの1体として選出するケースが多かったです。

以下に代表的な並びへの選出と簡単な立ち回りを記載していきます。全部書き出していくとキリがないので基本選出から外れがちなものメインです。

 

vsザシアン+バドレックス(黒馬)軸

こちらの選出 or 

基本的にはイベルネクロでサイクルを回して行きます。

オーロンゲの壁張りでサイクルを補助して回し切るのが基本ですが、メタモンが重く見える構築相手にはメタモンを選出して行き、サイクルで削った後でイベルかネクロのどちらかを切って、コピーザシアンもしくはコピーバドレックス(黒馬)を通す動きをすることもありました。

今期はメタモンを舐め気味のザシバド構築が多く、メタモンの選出機会は多かったです。

 

②vsザシアン+カイオーガ

こちらの選出: 

初手はザシアン警戒で日食ネクロズマメタモンから入ります。カイオーガにはガマゲロゲ後出しがある程度安定するので、そこを起点に攻撃技や毒毒で相手に負荷をかけて行き、最終的にコピーメタモンを通していくイメージで立ち回ってました。

雨下だと月の光の回復量が落ちるので、この構築に対しては日食ネクロズマはザシアンに対するクッションにしかならないことには注意が必要です。

 

③vsザシアン+イベルタル

こちらの選出

壁下でダイマックスサンダーを通す、もしくは先にイベルタルダイマックスを切らせて後発でサンダーを通すことを目指します。

サンダー、日食ネクロズマとオーロンゲの組み合わせで悪技と飛行技の一貫は切れていて、イベルタル側に一貫する打点がないため、択を上手く合わせればギリギリサイクルは成立します。

 

④vsホウオウ軸

こちらの選出:

イベルネクロでサイクルを回して削って行き、最終的にサンダーを通すことを狙います。ホウオウも技構成次第ではアッキイベルタルで突破可能ですが、突撃チョッキのマジカルフレイム持ちも多かったので、選出段階ではサンダーを通すのを目標としていました。

 

【対処の難しいポケモン

メタモンを入れてはいるものの、明確な受けを入れていないので不利対面を作ると挽回が難しく、苦しい立ち回りを強いられていました。

数的有利を取って日食ネクロズマで詰め切るか、イベルタルを展開して雷撃と龍舞の択に持ち込んでいました。

メタモンの圧力で相手は電気技と積み技を容易には選択出来ない点は意識して立ち回っていきます。

 

【最終結果と振り返り】 

S32は最終順位24位、最終レートは2024でした。

 

最終日の朝5時時点でこのレートまで上げられていたので久しぶりに上位を目指して潜って行きましたが、1勝した後で相性不利のゼクロム入り構築に負けて、そこから2連勝して順位を戻したところで集中力の限界を感じて終了としました。明確に厳しい構築が有る状態で1ロム特攻するのは精神が持たなかったです。

 

S33は禁止伝説2体ルールの最後のシーズンとなるので、後悔のないよう、構築を仕上げてどんな結果になろうとも最後まで潜り続けようと思います。

 

ここまで長文にお付き合い下さりありがとうございました。

(構築メモ)【S31 最終105位 最終レート1963】日食ダイナポリ2サイクル

今回はランクマッチS31での使用構築のメモとなります。何か質問等あればツイッター(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)までお願いします。

 

【目次】

○使用構築

○構築経緯

○最終結果と反省

 

【使用構築】

並びはこちらとなります。

 

○各ポケモン実数値、努力値

f:id:csunny:20220220055343j:plain日食ネクロズマ

204(252)-178(4)-194(236)-x-130(4)-99(12) 

○A特化ザシアンのインファイト確定3発

ムゲンダイナ

247(252)-x-144(228)-166(4)-116(4)-168(20) 

○A特化ザシアンの巨獣斬を壁なし→壁下で被弾で生存確率93.36%

○臆病サンダーのC-1命の珠ダイジェット乱数2発(1.2%)

ポリゴン2

192(252)-100-112(12)-125-160(244)-72 

○陽気霊獣ランドロスのA+1命の珠ダイジェット乱数1発(18.8%)

○C特化サンダーの命の珠ダイジェット乱数2発(6.3%)

f:id:csunny:20220220061133j:plainメタモン

155(252)-x-88(156)-x-89(100)-47 

メタモンミラー意識の最遅

オーロンゲ

201(244)-140-111(204)-x-113(60)-80 

○A特化イベルタルの命の珠ダイジェット乱数1発(6.3%)

○C特化イベルタルの命の珠ダイジェット確定2発

ガマゲロゲ

180-147(252)-95-x-96(4)-138(252) 

○最速/スカーフ黒バドレックスをすいすい発動時に抜かせる/ジガルデの上からダイアイスを打てる

 

【構築経緯】

初手に置いて出し負けすることが少ないマジカルフレイム+リフレクタームゲンダイナから構築を組み始めました。カイオーガやジガルデ軸にこのポケモンを選出出来ないと苦しい立ち回りを強いられていたので、持ち物はゴチルゼル入りにも臆することなく選出出来るよう綺麗な抜け殻としました。

次に、このムゲンダイナは剣の舞ザシアンに対応出来ないので、リフレクター下で後出しが可能なHBネクロズマを相方の禁止伝説として採用しました。ダイナネクロの組み合わせではネクロズマミラーと黒バドレックスの対処が課題となるので、どちらにも対応可能な剣の舞+シャドークロー型としました。

そして、ダイナネクロでは霊獣ランドロスの対処が難しいこと、サンダーに対してムゲンダイナの後出しは不可となることから、そのどちらにも後出しが可能なHDトレースポリゴン2を採用し、ここまでの3体を基本選出としました。

ここまでの3体の基本選出は、ルールは違いますが、S25で使用していたネクロズマ+リフレクターカプ・レヒレ+ラッキーと使用感がほぼ同じだったので、個人的には扱いやすかったです。(S25の記事は下記参照)

 

ここからは補完枠です。

まず、悪技が基本選出に一貫しているので、イベルタルの対策が最優先事項でした。また、ディアルガ、レシラム等特殊龍が珠の場合にもポリゴン2では受け切れないので、これらの禁止伝説には使い慣れたオーロンゲからの壁展開で基本選出の耐久値を底上げすることで対処することにしました。

次に、ここまでの受け寄りの駒では崩すことが難しい鋼飛行絡みの受け崩しと、ムゲンダイナのサポートを受けてカイオーガ軸に通すエースとしてすいすいガマゲロゲを採用しました。

最後にここまでで対処の難しいゼクロム対策として、ザシオーガ、ザシバド軸に通すエースにもなれるメタモンを採用して構築が完成しました。(一番採用理由が曖昧なので確実に要改善枠)

 

【最終結果と反省】  

S31は最終順位105位、最終レート1963でした。

最終日終了2時間前にはレート1998までは行っていて、レート2000を目指しましたが勝ち切ることが出来ませんでした。

 

勝ち切れなかった理由としては以下を考えています。

①構築が受けに寄り過ぎて下振れを引きやすかった

②ムゲンダイナが明確に不利を取る歌うラッキーの処理ルートが限られていた(ネクロズマの剣の舞、ガマゲロゲダイマックスでのゴリ押し)

イベルタルの対処法が曖昧、特にムゲンダイナとイベルタルの対面で物理特殊を読み間違えると挽回が難しい

④レシラムの対処法が物理と特殊の場合で異なるため安定しない(物理→メタモン、特殊→ポリゴン2

 

上記を踏まえて構築を改善して、S32では心機一転頑張ります。

【S30 最終34位/36位 最終レート2024】サイクルイベルネクロ+ポットデスバトン展開

今回はランクマッチS30で使用し最終34,36位の結果を残せた構築の記事となります。

何か質問等あればツイッター(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)のDMもしくは下ツイートのリプ欄までお願いします。

 

【目次】

内部リンクをつけていますので適宜ご活用ください。

○並び

○構築コンセプト

○構築経緯

○個体紹介

 1,日食ネクロズマ@万能傘

 2.イベルタル@突撃チョッキ

 3,エルフーン@食べ残し

 4,オーロンゲ@光の粘土

 5,ウオノラゴン@こだわりスカーフ

 6,ポットデス@白いハーブ

○選出パターン

○対処の難しいポケモン

○最終結果と振り返り

 

【並び】

並びはこちらとなります。(参考にレンタルも貼り付けます)  

 

【構築コンセプト】

サイクルパーツとして採用し をバトンタッチ展開のアンカーとして運用することで、枠を圧縮して対応範囲を広げる

 

【構築経緯】 

①軸の選択:オーロンゲ始動の壁展開からの日食ネクロズマイベルタルのサイクル

現在の環境で自然に禁止伝説2体の選出を出来る組み合わせを考えた時に、非ダイマックス状態でも最低限のクッション性能を維持出来、環境トップのザシアンに強いHBベースの日食ネクロズマを採用すると相方の禁止伝説の自由度が上がると考え、軸として固定してS30は対戦していきました。

相方の禁止伝説としてはムゲンダイナ、ホウオウ、グラードン等を試していましたが、最終的には日食ネクロズマの苦手なバドレックス(黒馬)に強く、イベルタル、日食ネクロズマとのミラーマッチに強く出れる突撃ョッキイベルタルに落ち着きました。

この2体はサイクルパーツとしては攻撃性能をある程度有する分、耐久が通常の受け駒よりも劣るため、壁展開を基本選出に組み込むことにより耐久値の底上げを図ることとしました。壁要員としては相手の積み展開を悪戯心挑発で阻害できるオーロンゲを採用し、ここまでの3体を基本選出としました。

 

②対ザシアン+カイオーガ軸:壁+スカーフウオノラゴンによるカイオーガ対策

ザシアン+カイオーガ軸は攻めの補完は優秀ですがタイプ相性上の補完はそこまでないため、対面的な構築になりやすく、龍の舞日食ネクロズマの通りが良いケースが多かったことから、壁展開で補助して通す展開を目指しました。

ただ、カイオーガは壁込みでも日食ネクロズマで起点にすることは難しいため、別の対策枠を用意し最低でも引かせる必要があります。

その対策枠として、絶対零度や瞑想持ちのカイオーガを考えると攻撃性能も維持した対策とする必要があるため、雨下のエラがみで相手に強烈な負担をかけることが出来、水技を4分の1に抑える耐性を持つスカーフ頑丈顎ウオノラゴンを今回は採用することとしました。その際に課題となる耐久値の低さについては、壁展開と組み合わせることでカバーし、ウオノラゴンの行動回数を確保することとしました。

このカイオーガ軸に対して壁と合わせることでスカーフウオノラゴンの行動回数を増やし、ダメージレースを有利に進める」という考え方はめろーるさんの以下に示す構築記事を参考にさせてもらいました。禁止伝説1体環境での記事のためルールは違いますが、このように他ルールにも流用出来るように考え方が詳しく言語化されているので、非常に勉強になります。読んだことがない方は是非この記事も読んでみてください。

参考文献:【最終6位】紫冠バシャラージ - 華氏451度

 

③補完枠の選択:崩しのためのポットデスバトン

ここからは補完枠の2体の選択となります。

まず、ここまでの4体で不足する崩しの要素を求め、環境に多かったホウオウ軸のサイクルパに対して、殻を破るバトンからチョッキイベルタルに繋ぐ展開の通りが良かったので、白いハーブ持ちバトンタッチポットデスを採用しました。

最後の1体は最後まで迷走していましたが、ここまでで厳しいゼクロム、ジガルデに強く、オーロンゲが出せない場合の第二の起点作成要員となれる甘える持ちエルフーンを採用し、構築が完成しました。

 

④一般ポケモンの型の選択について

種族値を考えると禁止伝説ポケモンダイマックス権を使用するのが一番強い使い方となるため、一般ポケモンは以下のように非ダイマックス状態でも強い型とすることを意識しました。

:甘える持ちの起点作成型

f:id:csunny:20220401153000p:plain:壁張り要員

こだわりスカーフアタッカー

:殻を破るバトンタッチ型

 

⑤枠の圧縮について

壁構築は一体が攻撃性能ほぼ0の壁要員のポケモンになることから、通常の構築と比較して崩しの要素が不足しやすく、無理に崩しの要素を加えようとすると構築のバランスが崩れて無理なポケモンが発生しやすいです。そこで、今回は日食ネクロズマイベルタルという受け攻め両立出来るサイクルパーツに殻を破るバトンを繋ぐことで崩しの役割を兼任してもらいました。このことにより、本来であれば構築に組み込むことが難しい補完枠を採用出来る余裕が生まれました。(今回であればジガルデメタのエルフーン

 

【個体紹介】 

1,日食ネクロズマf:id:csunny:20210710111017p:plain

特性:プリズムアーマー

持ち物:万能傘

技構成:メテオドライブ/サイコファング/龍の舞/月の光

性格:腕白(B↑C↓)

実数値:198-177-188-x-129-112

努力値:204-0-188-0-0-116

 

⭐︎調整意図

HB→A特化f:id:csunny:20211001133347p:plainのA+1インファイト乱数2発(18.4%)/A特化f:id:csunny:20220222124517j:plainの命の珠キョダイカキュウ壁下で乱数2発(7.4%)

HD→C特化f:id:csunny:20211227072846j:plainの命の珠威力140ダイサンダーのダメージ153〜183(壁下であれば月の光で受けきれる)

A→無振り/A+1ダイサイコでB4振りf:id:csunny:20211225221910j:plain確定1発、HBf:id:csunny:20211227091109j:plainをダイサイコ+フィールド下ダイサイコで乱数2発(2回とも最低乱数を引かなければ落とせる)

S→S+1で最速100族f:id:csunny:20211227072846j:plainf:id:csunny:20211227072902j:plain抜き

この構築記事の個体を流用しました。長いこと使用している個体なのでダメージ感覚を完全に把握してるところが大きいです。

 

⭐︎持ち物について

カイオーガ入りの構築に対しても選出出来るよう、雨下での水技の威力を低減し、月の光の回復量を確保出来る万能傘を持たせました。

 

⭐︎技構成について

ザシアン軸に対してサイクルを形成するための回復技として月の光、積み技は相手との素早さ関係を逆転させられる龍の舞、攻撃技は範囲よりも火力重視でタイプ一致の2つとしました。ダイスチル媒体となる鋼技は特性貫通効果も強力なメテオドライブとして、エスパー技は壁展開に強くなり、物理ダイサイコとしても強力なサイコファングを採用しました。

 

⭐︎採用理由

ザシアンをある程度受け流しつつ、攻め駒としても運用出来るのはこのポケモンの唯一無二の性能だと考え、採用しています。構築経緯にも記載の通り、ザシアン+カイオーガはこのポケモンとウオノラゴンを組み合わせて対処していきます。

止まる相手も多いので構築次第ではありますが、ポットデスのバトンタッチのアンカーにもなれます。

壁下のこのポケモンの耐久は異常の一言で、A特化エースバーンの命の珠キョダイカキュウを高確率で2耐えするので後出しが成立します。

また、万能傘の効果でダイバーンが晴れ状態でも火力が上がらないため、壁下であれば命の珠サンダーの全ての攻撃を受け切る事が出来ます。

ただ、最終日の上位環境からザシアン+カイオーガ軸が減っていて、万能傘が腐る場面が多かったのが悩みどころでした。持ち物はゴツメやラムにすべきだったかもしれません。

 

2,イベルタルf:id:csunny:20220220060950j:plain

特性:ダークオーラ

持ち物:突撃チョッキ

技構成:悪の波動/デスウイング/熱風/鋼の翼

性格:控えめ(A↓C↑)

実数値:201-135-115-170-148-150

努力値:0-0-0-28-236-244

 

⭐︎調整意図

HD→C特化f:id:csunny:20220220060950j:plainの命の珠ダイジェット乱数2発(3.1%)/C特化のダイフェアリー乱数1発(18.8%)

A→無振り/H252振りをA+2ダイスチル+火傷ダメージ一回で乱数1発(75%)/無振りをA+2ダイスチルで確定1発

C→残り振り切り/H252振りf:id:csunny:20220401165919j:plainをダイアークで乱数1発(81.3%)

S→準速抜き/S+1で最速抜き

Hには努力値を振らずにDに振り切ることで、デスウイングの打ち合い時に有利に働きます。

※vsイベルタルミラー

①特化珠デスウイング被ダメ:55〜64

②無補正C252振り珠デスウイング被ダメ:51〜60

③無振りイベルタルへの与ダメ:66〜78 ※回復量49〜58

→無補正C252振り珠デスウイングにはほぼ回復が追いつき、特化だと少しずつ体力が減っていくものの、ダメージレースには打ち勝てます。

※vsメタモン

①C+2デスウイング被ダメ:69~82

②C+2デスウイング与ダメ:103~123 ※回復量77〜92

→乱数は絡みますがデスウイング連打で回復は追いつくため、体力を半分程度確保しておけば基本的に打ち勝てます。

 

⭐︎持ち物について

特殊耐久を底上げする突撃チョッキを持たせました。この持ち物でないとイベルタルへの後出しは厳しいです。

 

⭐︎技構成について

一致技の悪の波動とデスウイング、ザシアンへの打点として熱風までは確定で、最後の一枠にはバンギラスへの打点となり、ダイスチル媒体として優秀な鋼の翼を採用しました。この技は殻を破るバトンした時に真価を発揮します。

 

⭐︎採用理由

特殊受け兼特殊全抜きエースとしての採用です。突撃チョッキを持ちながらデスウイングにより擬似的な回復技を持てるのはこのポケモンにしかない特徴となります。

相手のイベルタルに対してダイマックス無しでは基本的に突破されないので、イベルタル対面でデスウイングから入って相手のダイマックスを見てからこちらの行動を決めることが出来ます。裏のポケモンを切ってからこちらのダイマックスイベルタルを通すか、そのままこちらのイベルタルを切って裏のポケモンを通しにいくかは展開次第で決めます。

ポットデスのバトンタッチのアンカーとしては基本的にこのポケモンを選択します。調整意図に記載のように体力を半分程度確保しておけばメタモンとの打ち合いにも負けないため、メタモンに臆することなく選出出来ます。

ダイスチルによる物理耐久上昇が強力で、壁ターンを枯らしてからの物理アタッカーのダイマックスによる切り返しに耐性をつけることが出来ます。また、ポットデスが威嚇等で白いハーブを消費させられた場合に引き継ぐことになるBダウンを補うような使い方も可能です。

壁と殻を破るバトンタッチを上手く繋いでやれば本来苦手なゼルネアスにも打ち勝てる等、展開次第で全ての構築に対応出来るスペックを持っていました。今期のMVP枠(S28から3ヶ月連続)。

 

3,エルフーン

特性:悪戯心

持ち物:食べ残し

技構成:ムーンフォース/宿り木の種/身代わり/甘える

性格:図太い(A↓B↑)

実数値:167-x-146-97-100-136

努力値:252-0-220-0-36-0

 

⭐︎調整意図

H→振り切り

B→余り振り切り

D→C特化ムーンフォース乱数1発(6.3%)

 

⭐︎持ち物について

宿り木の種+身代わりで嵌めを成立させるために食べ残しを持たせました。

 

⭐︎技構成について

相手のダイマックスターン枯らしにも使える身代わり、後続のサポートになり、展開次第で身代わりと合わせて相手を嵌めることも出来る宿り木の種、物理型に対する起点回避+後続の起点作りのために甘えるを採用しています。

攻撃技は50%ジガルデの身代わりを破壊できるようムーンフォースとしました。

 

⭐︎採用理由

他のポケモンでは対処の難しいゼクロム、ジガルデ対策が主な採用理由です。ゼクロムに対しては後出しからの甘えるで、ジガルデに対しては対面で身代わりを残して後続を宿り木の種でまとめて嵌めて行き対処していきます。壁展開の天敵のウーラオスに強く、サイコファング持ちが多い日食ネクロズマに対しても甘えるで起点作成を行えるので、オーロンゲの選出が難しい場合の第二の起点作成要員にもなってくれました。

ただ、最終日は役割対象のゼクロム、ジガルデにほとんどマッチングせず、マッチングした構築にも基本的にナットレイが入っていたため、選出率がガタ落ちしてしまいました。変えるならこの枠からだと思います。

 

4,オーロンゲf:id:csunny:20220401153000p:plain

特性:悪戯心

持ち物:光の粘土

技構成:イカサマ/挑発/リフレクター/ひかりのかべ

性格:慎重(C↓D↑)

実数値:201-140-111-x-113-80

努力値:244-0-204-0-60-0

 

⭐︎調整意図

H→奇数最大値

B→A特化f:id:csunny:20220220060950j:plain命の珠ダイジェット乱数1発(6.3%)

D→C特化f:id:csunny:20220220060950j:plainの命の珠ダイジェット確定耐え

 

⭐︎持ち物について

壁ターンを8ターンに延長する光の粘土を持たせました。この持ち物でないと、特に日食ネクロズマイベルタルのサイクルを回す際に壁ターンが足りなくなりがちです。

 

⭐︎技構成について

構築コンセプトの両壁、積み展開を阻害する挑発までは確定として、攻撃技には今回はイカサマを採用しました。構築単位で重めな霊獣ランドロス+ザシアン+バドレックス(黒馬)へ一貫する打点となります。

 

⭐︎採用理由

壁張り要員としてS28,29より引き続き採用しました。

①特性の悪戯心による先制での壁貼りでダイジェットのS上昇関係なく壁展開可能(ダイジェットに対し後出しして壁展開で切り返せる)

②挑発での積み展開の阻害が可能

③タイプ上f:id:csunny:20220401181044j:plainに有利なため後出しが可能

となる点が他の壁貼り要員と比較してのメリットとなります。

特に②が非常に重要で、他の壁要員と異なり加速バトンのような素早さ上昇が絡んだギミック構築にも展開を許しません。

攻撃技のイカサマですが、相手の対面龍の舞や剣の舞を咎められたり、挑発読みのザシアンバックに対して4割程度入りイベルタルのダイバーン圏内に入れられる等のメリットがあり使用感は良かったです。

欠点としては壁展開が読まれやすいくらいで、このポケモンの壁要員としての性能は頭一つ抜けていると考えています。

 

5,ウオノラゴン

特性:頑丈顎

持ち物こだわりスカーフ

技構成:エラがみ/逆鱗/ロックブラスト/寝言

性格:陽気(C↓S↑)

実数値:165-142-120-x-101-139

努力値:0-252-0-0-4-252

 

⭐︎調整意図

A→振り切り

D→残り/f:id:csunny:20220401181436j:plain意識

S→最速/意地f:id:csunny:20220220055155j:plainの上からエラがみを打てる

 

⭐︎持ち物について

先行時に威力の上がるエラがみと相性の良いこだわりスカーフを持たせました。

 

⭐︎技構成について

最高火力のエラがみは確定として、サブウェポンとしてはAダウン効果によりダイマックス時の撃ち合いで有利になるダイドラグーン媒体になる逆鱗、ヌケニンへの打点となりタスキも貫通できる連続技のロックブラストを採用しました。

ダイウォール媒体の補助技としては今回は寝言を採用しました。カバルドン入りに対してこのポケモンを眠らせる展開を取ることが多かったので、打つ機会は思いの外ありました。

 

⭐︎採用理由

カイオーガへの対策枠としての採用です。構築経緯にも記載の通り、壁と組み合わせてダメージレースを優位に進めていきます。

日食ネクロズマと組み合わせることで、エースバーンに対して安定した対処が可能となる点も優秀でした。(日食ネクロズマを倒すためにはキョダイカキュウを打つ必要があり、その場合にはスカーフエラがみで上から縛れる)

日食ネクロズマの展開を阻害してくるカバルドン等の地面タイプにも総じて強く、上手く構築の穴を埋めてくれました。

 

6,ポットデス

特性:のろわれボディ

持ち物:白いハーブ

技構成:鬼火/身代わり/バトンタッチ/殻を破る

性格:図太い(A↓B↑)

実数値:167-63-125-155-136-92

努力値:252-0-228-4-12-12

 

⭐︎調整意図

H→振り切り

A→イカサマのダメージを減らすために個体値最低

B→火傷状態のA252振りの鉢巻あんこくきょうだ乱数1発(31.3%)

D→C特化f:id:csunny:20211227072846j:plainの命の珠ダイジェット乱数1発(25%)

S→S+2で準速抜き(メガネ持ち意識)

 

⭐︎持ち物について

殻を破るを使用した際のBDダウンを打ち消すために白いハーブ一択です。

 

⭐︎技構成について

コンセプトの殻を破る、バトンタッチは確定として、宿り木の種と電磁波を透かすための身代わりと、バンギラスポリゴン2等のイカサマのダメージ低減を目的として鬼火を持たせたノーウェポン型としました。鬼火はリフレクター、力を吸い取るにする案もありますが、ウーラオスに対して無力となるので鬼火で良かったと考えています。

 

⭐︎採用理由

殻を破るバトンを用いた崩し枠としての採用です。日食ネクロズマイベルタルにバトンを繋いで全抜きを狙います。

最終日環境に多かったホウオウ+ムゲンダイナorバドレックス(黒馬)はこのポケモンの殻を破るバトンをイベルタルに繋いで全て破壊していました。

壁+ポットデス+アンカーの選出は通常であるとメタモンが選出画面にいるだけで選択肢から外れがちですが、今回の構築ではアンカーにHB日食ネクロズマとチョッキイベルタルというメタモン耐性の高いポケモンを採用しているので、問題なく選出していくことが出来ました。

鬼火が役割遂行のために非常に重要で、このポケモンに対して後出しされるバンギラスに対して火傷を入れることで、バンギラス対面のポットデス→イベルタルへのバトンタッチを強引に成立させ、火傷ダメージによりバンギラスイベルタルのダイスチル圏内に入れていきます。後続のエースに電磁波を入れる動きをするプレイヤーが多かったので身代わりも必須級でした。

ノーウェポンのため出す構築は選びますが、出した試合では想定通りの活躍をしてくれました。

 

【選出パターン】

サイクル選出の壁オーロンゲ+日食ネクロズマイベルタルか積み展開の壁オーロンゲorエルフーン+ポットデス+日食ネクロズマorイベルタルのどちらかを相手に合わせて選出して行きます。カイオーガ入りに対してはウオノラゴンを選出になるべく絡めます。

以下に代表的な並びへの基本的な選出と簡単な立ち回りを記載していきます。ただし、全部書き出していくとキリがないので一部だけです。

 

 ①vsザシアン+イベルタル

 vsザシアン+バドレックス(黒馬)軸

こちらの選出f:id:csunny:20220401183336p:plainf:id:csunny:20220401183355j:plain

壁下で日食ネクロズマイベルタルでサイクルを回していき、最終的に龍の舞日食ネクロズマダイマックスイベルタルのどちらかで全抜きを狙っていきます。日食ネクロズマに対してイベルタル、バドレックス(黒馬)を釣り交換で合わされてもオーロンゲ後出しから壁展開への移行が可能です。ステルスロックがきついのでカバルドンラグラージの展開をなるべくオーロンゲで阻止するよう意識していました。

 

②vsザシアン+カイオーガ

こちらの選出:f:id:csunny:20220401183336p:plainf:id:csunny:20220401183355j:plain

ザシアン対面はリフレクターから日食ネクロズマに、カイオーガ対面は光の壁からウオノラゴンに繋いでいき、そこからサイクルを回して日食ネクロズマによる全抜きを狙っていきます。

ウオノラゴンはカイオーガダイマックスを切られてしまうと対面負けてしまいますが、今回は日食ネクロズマに万能傘を持たせているので、ダイマックスさえ枯らせば壁込みでカイオーガを起点に全抜きを狙える事は意識して立ち回っていました。

 

③vsホウオウ軸

こちらの選出:

壁展開からの殻を破るバトンタッチで全抜きを狙っていきます。

ホウオウは日食ネクロズマを止めることが出来るポリゴン2ナットレイと組まれていることが多かったので、基本的にはアンカーはイベルタルとしていました。

ホウオウの再生力を絡めてこちらのダイマックスターン、壁ターンを枯らし、ホウオウダイマックスで切り返すというパターンを取られることが多かったので、その立ち回りをされた場合にはダイスチルでBを上げて相手のダイマックスに備えていきます。

 

【対処の難しいポケモン

と組んでいる

結局日食ネクロズマ軸はどう組んで行ってもテッカグヤナットレイが課題となります。今回の構築ではこの2体は殻を破るバトンで対処していきますが、日食ネクロズマを殻を破るバトンのアンカーにしても突破出来ないので、アンカーをイベルタルにせざるをえず、この2体がイベルタルに強いザシアン、ゼルネアスと組まれている構築には苦しい立ち回りを強いられていました。

 

このパーティに対しては完全にイベルタルの上位互換でした。(悪巧みの出来る耐久の高いイベルタル

オーロンゲの挑発が効かないので、対面での悪巧みを阻止出来ません。攻撃技をソウルクラッシュ→イカサマにした最大の弊害でした。

対処法としては何とかして先に殻を破るバトンタッチをイベルタルに繋ぐしかありません、個体数が少なくて助かりました。

 

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このポケモンを一発で倒せるポケモンがおらず、悪タイプのためオーロンゲの挑発が無効となることから欠伸ループに入ってしまいがちです。

バドレックス(黒馬)対策として入れられていることから、環境にいるブラッキーはほぼHDだったため、ポットデスで鬼火を入れてから日食ネクロズマ、ウオノラゴンに身代わりをバトンタッチで繋いで対処していました。(殻を破るはしない)

最終日は上位層がガオガエンを好んで使っていたこともあり、一回もマッチングしなかったので助かりました。

 

【最終結果と振り返り】 

S30は最終順位34,36位、最終レートはどちらも2024でした。

 

レート2000に乗せるのが6月1日の8時とシーズン終了ギリギリで、そこから連勝を重ねることは出来ましたが、レートを上げきる前に時間切れとなってしまいました。本調子となるのが遅かった...

 

今回の構築は当初はHB日食ネクロズマ+チョッキイベルタルでのサイクルが主軸で、殻を破るバトンはあくまでオプションとして考えていましたが、終盤になるにつれてホウオウ軸を始めとするサイクルパが増加し、バトンイベルの選出率が跳ね上がってしまいました。バトンイベルを主軸として構築を組み直すのが正解だったかもしれません。

 

ここまで長文にお付き合い下さりありがとうございました。