今回はランクマッチS30で使用し最終34,36位の結果を残せた構築の記事となります。
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S30の使用構築の記事完成しました!読んでもらえると嬉しいです!
— さにー (@LY9vVzg5yrL95kX) 2022年6月2日
構築の組み始めはHBネクロ+チョッキイベルのサイクルのはずが、いつの間にかバトン展開が主軸になってました…
【S30 最終34,36位 最終レート2024】サイクルイベルネクロバトン展開 https://t.co/Be3ujDdMLX
【目次】
内部リンクをつけていますので適宜ご活用ください。
【並び】
並びはこちらとなります。(参考にレンタルも貼り付けます)
【構築コンセプト】
サイクルパーツとして採用した をバトンタッチ展開のアンカーとして運用することで、枠を圧縮して対応範囲を広げる
【構築経緯】
①軸の選択:オーロンゲ始動の壁展開からの日食ネクロズマ+イベルタルのサイクル
現在の環境で自然に禁止伝説2体の選出を出来る組み合わせを考えた時に、非ダイマックス状態でも最低限のクッション性能を維持出来、環境トップのザシアンに強いHBベースの日食ネクロズマを採用すると相方の禁止伝説の自由度が上がると考え、軸として固定してS30は対戦していきました。
相方の禁止伝説としてはムゲンダイナ、ホウオウ、グラードン等を試していましたが、最終的には日食ネクロズマの苦手なバドレックス(黒馬)に強く、イベルタル、日食ネクロズマとのミラーマッチに強く出れる突撃チョッキイベルタルに落ち着きました。
この2体はサイクルパーツとしては攻撃性能をある程度有する分、耐久が通常の受け駒よりも劣るため、壁展開を基本選出に組み込むことにより耐久値の底上げを図ることとしました。壁要員としては相手の積み展開を悪戯心挑発で阻害できるオーロンゲを採用し、ここまでの3体を基本選出としました。
②対ザシアン+カイオーガ軸:壁+スカーフウオノラゴンによるカイオーガ対策
ザシアン+カイオーガ軸は攻めの補完は優秀ですがタイプ相性上の補完はそこまでないため、対面的な構築になりやすく、龍の舞日食ネクロズマの通りが良いケースが多かったことから、壁展開で補助して通す展開を目指しました。
ただ、カイオーガは壁込みでも日食ネクロズマで起点にすることは難しいため、別の対策枠を用意し最低でも引かせる必要があります。
その対策枠として、絶対零度や瞑想持ちのカイオーガを考えると攻撃性能も維持した対策とする必要があるため、雨下のエラがみで相手に強烈な負担をかけることが出来、水技を4分の1に抑える耐性を持つスカーフ頑丈顎ウオノラゴンを今回は採用することとしました。その際に課題となる耐久値の低さについては、壁展開と組み合わせることでカバーし、ウオノラゴンの行動回数を確保することとしました。
この「カイオーガ軸に対して壁と合わせることでスカーフウオノラゴンの行動回数を増やし、ダメージレースを有利に進める」という考え方はめろーるさんの以下に示す構築記事を参考にさせてもらいました。禁止伝説1体環境での記事のためルールは違いますが、このように他ルールにも流用出来るように考え方が詳しく言語化されているので、非常に勉強になります。読んだことがない方は是非この記事も読んでみてください。
③補完枠の選択:崩しのためのポットデスバトン
ここからは補完枠の2体の選択となります。
まず、ここまでの4体で不足する崩しの要素を求め、環境に多かったホウオウ軸のサイクルパに対して、殻を破るバトンからチョッキイベルタルに繋ぐ展開の通りが良かったので、白いハーブ持ちバトンタッチポットデスを採用しました。
最後の1体は最後まで迷走していましたが、ここまでで厳しいゼクロム、ジガルデに強く、オーロンゲが出せない場合の第二の起点作成要員となれる甘える持ちエルフーンを採用し、構築が完成しました。
④一般ポケモンの型の選択について
種族値を考えると禁止伝説ポケモンにダイマックス権を使用するのが一番強い使い方となるため、一般ポケモンは以下のように非ダイマックス状態でも強い型とすることを意識しました。
:甘える持ちの起点作成型
:壁張り要員
:こだわりスカーフアタッカー
:殻を破るバトンタッチ型
⑤枠の圧縮について
壁構築は一体が攻撃性能ほぼ0の壁要員のポケモンになることから、通常の構築と比較して崩しの要素が不足しやすく、無理に崩しの要素を加えようとすると構築のバランスが崩れて無理なポケモンが発生しやすいです。そこで、今回は日食ネクロズマ、イベルタルという受け攻め両立出来るサイクルパーツに殻を破るバトンを繋ぐことで崩しの役割を兼任してもらいました。このことにより、本来であれば構築に組み込むことが難しい補完枠を採用出来る余裕が生まれました。(今回であればジガルデメタのエルフーン)
【個体紹介】
1,日食ネクロズマ
特性:プリズムアーマー
持ち物:万能傘
性格:腕白(B↑C↓)
実数値:198-177-188-x-129-112
努力値:204-0-188-0-0-116
⭐︎調整意図
HB→A特化のA+1インファイト乱数2発(18.4%)/A特化の命の珠キョダイカキュウ壁下で乱数2発(7.4%)
HD→C特化の命の珠威力140ダイサンダーのダメージ153〜183(壁下であれば月の光で受けきれる)
A→無振り/A+1ダイサイコでB4振り確定1発、HBをダイサイコ+フィールド下ダイサイコで乱数2発(2回とも最低乱数を引かなければ落とせる)
S→S+1で最速100族抜き
この構築記事の個体を流用しました。長いこと使用している個体なのでダメージ感覚を完全に把握してるところが大きいです。
⭐︎持ち物について
カイオーガ入りの構築に対しても選出出来るよう、雨下での水技の威力を低減し、月の光の回復量を確保出来る万能傘を持たせました。
⭐︎技構成について
ザシアン軸に対してサイクルを形成するための回復技として月の光、積み技は相手との素早さ関係を逆転させられる龍の舞、攻撃技は範囲よりも火力重視でタイプ一致の2つとしました。ダイスチル媒体となる鋼技は特性貫通効果も強力なメテオドライブとして、エスパー技は壁展開に強くなり、物理ダイサイコとしても強力なサイコファングを採用しました。
⭐︎採用理由
ザシアンをある程度受け流しつつ、攻め駒としても運用出来るのはこのポケモンの唯一無二の性能だと考え、採用しています。構築経緯にも記載の通り、ザシアン+カイオーガ軸はこのポケモンとウオノラゴンを組み合わせて対処していきます。
止まる相手も多いので構築次第ではありますが、ポットデスのバトンタッチのアンカーにもなれます。
壁下のこのポケモンの耐久は異常の一言で、A特化エースバーンの命の珠キョダイカキュウを高確率で2耐えするので後出しが成立します。
また、万能傘の効果でダイバーンが晴れ状態でも火力が上がらないため、壁下であれば命の珠サンダーの全ての攻撃を受け切る事が出来ます。
ただ、最終日の上位環境からザシアン+カイオーガ軸が減っていて、万能傘が腐る場面が多かったのが悩みどころでした。持ち物はゴツメやラムにすべきだったかもしれません。
2,イベルタル
特性:ダークオーラ
持ち物:突撃チョッキ
技構成:悪の波動/デスウイング/熱風/鋼の翼
性格:控えめ(A↓C↑)
実数値:201-135-115-170-148-150
努力値:0-0-0-28-236-244
⭐︎調整意図
HD→C特化の命の珠ダイジェット乱数2発(3.1%)/C特化のダイフェアリー乱数1発(18.8%)
A→無振り/H252振りをA+2ダイスチル+火傷ダメージ一回で乱数1発(75%)/無振りをA+2ダイスチルで確定1発
C→残り振り切り/H252振りをダイアークで乱数1発(81.3%)
S→準速抜き/S+1で最速抜き
Hには努力値を振らずにDに振り切ることで、デスウイングの打ち合い時に有利に働きます。
※vsイベルタルミラー
①特化珠デスウイング被ダメ:55〜64
②無補正C252振り珠デスウイング被ダメ:51〜60
③無振りイベルタルへの与ダメ:66〜78 ※回復量49〜58
→無補正C252振り珠デスウイングにはほぼ回復が追いつき、特化だと少しずつ体力が減っていくものの、ダメージレースには打ち勝てます。
※vsメタモン
①C+2デスウイング被ダメ:69~82
②C+2デスウイング与ダメ:103~123 ※回復量77〜92
→乱数は絡みますがデスウイング連打で回復は追いつくため、体力を半分程度確保しておけば基本的に打ち勝てます。
⭐︎持ち物について
特殊耐久を底上げする突撃チョッキを持たせました。この持ち物でないとイベルタルへの後出しは厳しいです。
⭐︎技構成について
一致技の悪の波動とデスウイング、ザシアンへの打点として熱風までは確定で、最後の一枠にはバンギラスへの打点となり、ダイスチル媒体として優秀な鋼の翼を採用しました。この技は殻を破るバトンした時に真価を発揮します。
⭐︎採用理由
特殊受け兼特殊全抜きエースとしての採用です。突撃チョッキを持ちながらデスウイングにより擬似的な回復技を持てるのはこのポケモンにしかない特徴となります。
相手のイベルタルに対してダイマックス無しでは基本的に突破されないので、イベルタル対面でデスウイングから入って相手のダイマックスを見てからこちらの行動を決めることが出来ます。裏のポケモンを切ってからこちらのダイマックスイベルタルを通すか、そのままこちらのイベルタルを切って裏のポケモンを通しにいくかは展開次第で決めます。
ポットデスのバトンタッチのアンカーとしては基本的にこのポケモンを選択します。調整意図に記載のように体力を半分程度確保しておけばメタモンとの打ち合いにも負けないため、メタモンに臆することなく選出出来ます。
ダイスチルによる物理耐久上昇が強力で、壁ターンを枯らしてからの物理アタッカーのダイマックスによる切り返しに耐性をつけることが出来ます。また、ポットデスが威嚇等で白いハーブを消費させられた場合に引き継ぐことになるBダウンを補うような使い方も可能です。
壁と殻を破るバトンタッチを上手く繋いでやれば本来苦手なゼルネアスにも打ち勝てる等、展開次第で全ての構築に対応出来るスペックを持っていました。今期のMVP枠(S28から3ヶ月連続)。
3,エルフーン
特性:悪戯心
持ち物:食べ残し
技構成:ムーンフォース/宿り木の種/身代わり/甘える
性格:図太い(A↓B↑)
実数値:167-x-146-97-100-136
努力値:252-0-220-0-36-0
⭐︎調整意図
H→振り切り
B→余り振り切り
D→C特化のムーンフォース乱数1発(6.3%)
⭐︎持ち物について
宿り木の種+身代わりで嵌めを成立させるために食べ残しを持たせました。
⭐︎技構成について
相手のダイマックスターン枯らしにも使える身代わり、後続のサポートになり、展開次第で身代わりと合わせて相手を嵌めることも出来る宿り木の種、物理型に対する起点回避+後続の起点作りのために甘えるを採用しています。
攻撃技は50%ジガルデの身代わりを破壊できるようムーンフォースとしました。
⭐︎採用理由
他のポケモンでは対処の難しいゼクロム、ジガルデ対策が主な採用理由です。ゼクロムに対しては後出しからの甘えるで、ジガルデに対しては対面で身代わりを残して後続を宿り木の種でまとめて嵌めて行き対処していきます。壁展開の天敵のウーラオスに強く、サイコファング持ちが多い日食ネクロズマに対しても甘えるで起点作成を行えるので、オーロンゲの選出が難しい場合の第二の起点作成要員にもなってくれました。
ただ、最終日は役割対象のゼクロム、ジガルデにほとんどマッチングせず、マッチングした構築にも基本的にナットレイが入っていたため、選出率がガタ落ちしてしまいました。変えるならこの枠からだと思います。
4,オーロンゲ
特性:悪戯心
持ち物:光の粘土
性格:慎重(C↓D↑)
実数値:201-140-111-x-113-80
努力値:244-0-204-0-60-0
⭐︎調整意図
H→奇数最大値
B→A特化の命の珠ダイジェット乱数1発(6.3%)
D→C特化の命の珠ダイジェット確定耐え
⭐︎持ち物について
壁ターンを8ターンに延長する光の粘土を持たせました。この持ち物でないと、特に日食ネクロズマ+イベルタルのサイクルを回す際に壁ターンが足りなくなりがちです。
⭐︎技構成について
構築コンセプトの両壁、積み展開を阻害する挑発までは確定として、攻撃技には今回はイカサマを採用しました。構築単位で重めな霊獣ランドロス+ザシアン+バドレックス(黒馬)へ一貫する打点となります。
⭐︎採用理由
壁張り要員としてS28,29より引き続き採用しました。
①特性の悪戯心による先制での壁貼りでダイジェットのS上昇関係なく壁展開可能(ダイジェットに対し後出しして壁展開で切り返せる)
②挑発での積み展開の阻害が可能
③タイプ上に有利なため後出しが可能
となる点が他の壁貼り要員と比較してのメリットとなります。
特に②が非常に重要で、他の壁要員と異なり加速バトンのような素早さ上昇が絡んだギミック構築にも展開を許しません。
攻撃技のイカサマですが、相手の対面龍の舞や剣の舞を咎められたり、挑発読みのザシアンバックに対して4割程度入りイベルタルのダイバーン圏内に入れられる等のメリットがあり使用感は良かったです。
欠点としては壁展開が読まれやすいくらいで、このポケモンの壁要員としての性能は頭一つ抜けていると考えています。
5,ウオノラゴン
特性:頑丈顎
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:エラがみ/逆鱗/ロックブラスト/寝言
性格:陽気(C↓S↑)
実数値:165-142-120-x-101-139
努力値:0-252-0-0-4-252
⭐︎調整意図
A→振り切り
D→残り/意識
S→最速/意地の上からエラがみを打てる
⭐︎持ち物について
先行時に威力の上がるエラがみと相性の良いこだわりスカーフを持たせました。
⭐︎技構成について
最高火力のエラがみは確定として、サブウェポンとしてはAダウン効果によりダイマックス時の撃ち合いで有利になるダイドラグーン媒体になる逆鱗、ヌケニンへの打点となりタスキも貫通できる連続技のロックブラストを採用しました。
ダイウォール媒体の補助技としては今回は寝言を採用しました。カバルドン入りに対してこのポケモンを眠らせる展開を取ることが多かったので、打つ機会は思いの外ありました。
⭐︎採用理由
カイオーガへの対策枠としての採用です。構築経緯にも記載の通り、壁と組み合わせてダメージレースを優位に進めていきます。
日食ネクロズマと組み合わせることで、エースバーンに対して安定した対処が可能となる点も優秀でした。(日食ネクロズマを倒すためにはキョダイカキュウを打つ必要があり、その場合にはスカーフエラがみで上から縛れる)
日食ネクロズマの展開を阻害してくるカバルドン等の地面タイプにも総じて強く、上手く構築の穴を埋めてくれました。
6,ポットデス
特性:のろわれボディ
持ち物:白いハーブ
技構成:鬼火/身代わり/バトンタッチ/殻を破る
性格:図太い(A↓B↑)
実数値:167-63-125-155-136-92
努力値:252-0-228-4-12-12
⭐︎調整意図
H→振り切り
B→火傷状態のA252振りの鉢巻あんこくきょうだ乱数1発(31.3%)
D→C特化の命の珠ダイジェット乱数1発(25%)
S→S+2で準速抜き(メガネ持ち意識)
⭐︎持ち物について
殻を破るを使用した際のBDダウンを打ち消すために白いハーブ一択です。
⭐︎技構成について
コンセプトの殻を破る、バトンタッチは確定として、宿り木の種と電磁波を透かすための身代わりと、バンギラス、ポリゴン2等のイカサマのダメージ低減を目的として鬼火を持たせたノーウェポン型としました。鬼火はリフレクター、力を吸い取るにする案もありますが、ウーラオスに対して無力となるので鬼火で良かったと考えています。
⭐︎採用理由
殻を破るバトンを用いた崩し枠としての採用です。日食ネクロズマ、イベルタルにバトンを繋いで全抜きを狙います。
最終日環境に多かったホウオウ+ムゲンダイナorバドレックス(黒馬)はこのポケモンの殻を破るバトンをイベルタルに繋いで全て破壊していました。
壁+ポットデス+アンカーの選出は通常であるとメタモンが選出画面にいるだけで選択肢から外れがちですが、今回の構築ではアンカーにHB日食ネクロズマとチョッキイベルタルというメタモン耐性の高いポケモンを採用しているので、問題なく選出していくことが出来ました。
鬼火が役割遂行のために非常に重要で、このポケモンに対して後出しされるバンギラスに対して火傷を入れることで、バンギラス対面のポットデス→イベルタルへのバトンタッチを強引に成立させ、火傷ダメージによりバンギラスをイベルタルのダイスチル圏内に入れていきます。後続のエースに電磁波を入れる動きをするプレイヤーが多かったので身代わりも必須級でした。
ノーウェポンのため出す構築は選びますが、出した試合では想定通りの活躍をしてくれました。
【選出パターン】
サイクル選出の壁オーロンゲ+日食ネクロズマ+イベルタルか積み展開の壁オーロンゲorエルフーン+ポットデス+日食ネクロズマorイベルタルのどちらかを相手に合わせて選出して行きます。カイオーガ入りに対してはウオノラゴンを選出になるべく絡めます。
以下に代表的な並びへの基本的な選出と簡単な立ち回りを記載していきます。ただし、全部書き出していくとキリがないので一部だけです。
①vsザシアン+イベルタル軸
vsザシアン+バドレックス(黒馬)軸
こちらの選出:
壁下で日食ネクロズマとイベルタルでサイクルを回していき、最終的に龍の舞日食ネクロズマかダイマックスイベルタルのどちらかで全抜きを狙っていきます。日食ネクロズマに対してイベルタル、バドレックス(黒馬)を釣り交換で合わされてもオーロンゲ後出しから壁展開への移行が可能です。ステルスロックがきついのでカバルドン、ラグラージの展開をなるべくオーロンゲで阻止するよう意識していました。
②vsザシアン+カイオーガ軸
こちらの選出:
ザシアン対面はリフレクターから日食ネクロズマに、カイオーガ対面は光の壁からウオノラゴンに繋いでいき、そこからサイクルを回して日食ネクロズマによる全抜きを狙っていきます。
ウオノラゴンはカイオーガにダイマックスを切られてしまうと対面負けてしまいますが、今回は日食ネクロズマに万能傘を持たせているので、ダイマックスさえ枯らせば壁込みでカイオーガを起点に全抜きを狙える事は意識して立ち回っていました。
③vsホウオウ軸
こちらの選出:
壁展開からの殻を破るバトンタッチで全抜きを狙っていきます。
ホウオウは日食ネクロズマを止めることが出来るポリゴン2やナットレイと組まれていることが多かったので、基本的にはアンカーはイベルタルとしていました。
ホウオウの再生力を絡めてこちらのダイマックスターン、壁ターンを枯らし、ホウオウダイマックスで切り返すというパターンを取られることが多かったので、その立ち回りをされた場合にはダイスチルでBを上げて相手のダイマックスに備えていきます。
【対処の難しいポケモン】
○と組んでいる
結局日食ネクロズマ軸はどう組んで行ってもテッカグヤ、ナットレイが課題となります。今回の構築ではこの2体は殻を破るバトンで対処していきますが、日食ネクロズマを殻を破るバトンのアンカーにしても突破出来ないので、アンカーをイベルタルにせざるをえず、この2体がイベルタルに強いザシアン、ゼルネアスと組まれている構築には苦しい立ち回りを強いられていました。
○
このパーティに対しては完全にイベルタルの上位互換でした。(悪巧みの出来る耐久の高いイベルタル)
オーロンゲの挑発が効かないので、対面での悪巧みを阻止出来ません。攻撃技をソウルクラッシュ→イカサマにした最大の弊害でした。
対処法としては何とかして先に殻を破るバトンタッチをイベルタルに繋ぐしかありません、個体数が少なくて助かりました。
○
このポケモンを一発で倒せるポケモンがおらず、悪タイプのためオーロンゲの挑発が無効となることから欠伸ループに入ってしまいがちです。
バドレックス(黒馬)対策として入れられていることから、環境にいるブラッキーはほぼHDだったため、ポットデスで鬼火を入れてから日食ネクロズマ、ウオノラゴンに身代わりをバトンタッチで繋いで対処していました。(殻を破るはしない)
最終日は上位層がガオガエンを好んで使っていたこともあり、一回もマッチングしなかったので助かりました。
【最終結果と振り返り】
S30は最終順位34,36位、最終レートはどちらも2024でした。
レート2000に乗せるのが6月1日の8時とシーズン終了ギリギリで、そこから連勝を重ねることは出来ましたが、レートを上げきる前に時間切れとなってしまいました。本調子となるのが遅かった...
今回の構築は当初はHB日食ネクロズマ+チョッキイベルタルでのサイクルが主軸で、殻を破るバトンはあくまでオプションとして考えていましたが、終盤になるにつれてホウオウ軸を始めとするサイクルパが増加し、バトンイベルの選出率が跳ね上がってしまいました。バトンイベルを主軸として構築を組み直すのが正解だったかもしれません。
ここまで長文にお付き合い下さりありがとうございました。