今回はポケットモンスターSVランクマッチS8で使用し最終56位の結果を残せた構築の記事となります。何か質問等あればツイッターアカウント(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)までお願いします。
【目次】
内部リンクをつけていますので適宜ご活用ください。
【並び】
並びはこちらとなります。
レジエレキ
175(156)-108-101(244)-121(4)-73(20)-254(84)
135(36)-126(124)-116(124)-x-126(4)-158(220)
177(252)-165-152(252)-x-101(4)-85
183-182(252)-116(4)-90-105-169(252)
ハバタクカミ
147(132)-54-92(132)-188(124)-156(4)-170(116)
ガチグマ
207(12)-210(244)-134(68)-x-101(4)-93(180)
【構築経緯】
レジエレキがかわいいのでモチベーション維持のために一番上に固定確定として、残りの5体を考えていきました。
まず、新解禁のウーラオスを上から殴れる+最速ガチグマに草分けされても抜かれないS種族値102と、増加傾向だったカイリューサフゴに強い点を評価して鉢巻ガブリアスを軸として採用しました。
次に、そのガブリアスが苦手とするパオジアン、ハバタクカミに対して強く出れ、これまた新解禁のオオニューラのフェイタルクロー運ゲを鋼耐性により回避出来るHBハッサムを裏に置くクッション兼エースとして採用しました。
そして、ガブリアス+ハッサムの並びだとテツノツツミやイーユイに弱く、どちらも物理アタッカーであり止まる範囲が被っているため、ツツミイーユイに強い特殊アタッカーとしてチョッキハバタクカミを採用しました。
また、ここまでの3体だとパオジアン+ハバタクカミ+ウーラオス+物理受けのような構築に対して選出択が発生しやすいので、その択を緩和するために耐久振り呪い痛み分けミミッキュを採用しました。
5体目には、レギュDでは浮いてるポケモンが増えて、鉢巻ガブリアスに受けを一任することは難しくなっていたので、明確な崩し枠として火炎玉ガチグマを採用しました。
最後に、ここまでのメンツでは対処が難しい、壁構築やトリックルーム+ガチグマ、イダイトウのような展開構築を対策する必要がありました。そこで、壁での耐久値上昇による壁やトリックルームターン稼ぎを目論んで、レジエレキの型を両壁張り型として構築が完成しました。
【個体紹介】
1,レジエレキ
テラスタイプ:氷
特性:トランジスタ
持ち物:光の粘土
技:サンダープリズン/テラバースト/リフレクター/光の壁
⭐︎調整
性格:臆病(A↓S↑)
○臆病テツノツツミのハイドロポンプ最高乱数以外耐え
○特化ガチグマのぶちかましテラス時確定耐え
○陽気ウーラオスの水テラス水流連打乱数3発(14.3%)
○最速スカーフガブリアス抜き
○Cダウンした際に物理テラバーストの威力が上がるようあえてのA個体値31(妥協ではない)
○グルメな証持ち
⭐︎解説
構築経緯に書いたように基本選出が苦手とする展開構築相手に出していきます。基本ベンチで後方腕組してナインを勇気付ける精神的な支柱なのであまり選出しません。
ただ選出しなくとも、電気技を高火力で打ってくるイメージがある(実際はトランジスタ弱体化によりあまり火力は出ない)ことから相手の電気無効枠を選出誘導出来るため、相手の選出が読みやすくなります。具体的には、ガブリアスやミミッキュを初手置きする際に来て欲しくないヘイラッシャやアーマーガア等の物理受けの初手出しを抑制出来たりします。(完全に選出させないことは出来ないが、裏に置くパターンが多くなる)
持ち物は展開構築相手にターン稼ぎをするために壁ターン延長の光の粘土とし、技は両壁+サンダープリズンとテラバーストの2Wです。
サンダープリズンは命中率90%が気になりますが、この技でないとタスキの連撃ウーラオスに水流連打+アクジェで倒されてしまうので、個人的には必須級です。オーロンゲ等の壁張りを捕まえてターンを消費させる使い方もします。
テラバーストのタイプは氷です。主にランドロスやガチグマに打ちますが、特にランドロスは意識して交換するケースが多かったので初手から安易に打たないよう注意していました。
もう少し活躍させてあげたかったですが、ディンルーがいるだけで選出が難しくなるなど、なかなか環境が向かい風でした。来期はもっと活かせる型を考えたいです。
2,ミミッキュ
テラスタイプ:草
特性:化けの皮
持ち物:命の珠
技:じゃれつく/かげうち/痛み分け/呪い
⭐︎調整
性格:陽気(C↓S↑)
○特化ウーラオスの水テラス水流連打皮ダメ込み乱数2発(0.3%)
○A4振りディンルーのヘビーボンバーが102~122
○じゃれつく+かげうちでB4振り連撃ウーラオスを96.1%で倒す
○最速霊獣ランドロス抜き
⭐︎解説
初手に安定しやすいポケモンとしての採用です。アタッカーには化けの皮+耐久振りによる行動保証で、物理受けには呪い+痛み分けで削りを入れられるので腐りにくいです。
テラスタイプは水流連打を半減に出来、構築単位で重いキノガッサの胞子も無効に出来る草としました。持ち物はじゃれつく+かげうちでウーラオスを落とすための命の珠です。
レジエレキが初手に呼びやすいディンルーに対しても、呪い+痛み分けで鋼テラスでないヘビーボンバーまで耐えて相打ち以上に持っていけたり、飛行+地面の技の通りが良いことから来やすい飛行テラバカイリューも呪いから入ることで後続の圏内に入れられる等、構築との噛み合いも良かったです。
3,ハッサム
テラスタイプ:鋼
特性:テクニシャン
持ち物:食べ残し
⭐︎調整
性格:意地っ張り(A↑C↓)
○特化パオジアンの悪テラス鉢巻噛み砕く最高乱数以外耐え
○A11n/B4振りパオジアンを鋼テラスバレットパンチで乱数1発(87.5%)
⭐︎解説
環境トップのパオカミに対するクッション兼エースという過労死枠としての採用です。耐久値としては低めで役割集中ですぐに崩れてしまうので、他のポケモンと役割を分散するか、壁によるサポートにより大事にしてあげる必要があります。
持ち物は場持ちを良くする食べ残しです。対カイリューやパオジアンで活きる場面が相当ありました。テラスタイプはバレットの火力強化+カイリューの飛行テラバ意識で飛行耐性を付ける鋼です。ここは主にパオジアンの不意打ち半減の悪と選択といった感じです。
技構成はエース運用のためのバレットパンチ+剣の舞とクッション運用のための蜻蛉帰りは確定で、最後の一枠には増加傾向であった鋼テラスカイリューへの打点としてインファイトを入れました。サーフゴーへの打点の泥棒が欲しい場面もあったのでここも正解は無さそうです。
4,ガブリアス
テラスタイプ:フェアリー
特性:鮫肌
持ち物:拘り鉢巻
⭐︎調整
性格:陽気(C↓S↑)
○H252振り連撃ウーラオスをテラバーストで乱数1発(93.7%)
○最速霊獣ボルトロス抜き
○A-2時にA実値91>C実値90のため物理テラバーストになる
⭐︎解説
個人的今期の勝ち馬。ウーラオスを上から殴れる+最速ガチグマに草分けされても抜かれないS種族値102が本当に偉いです。
持ち物、テラスタイプは耐久振りウーラオスをテラバーストで落とすために拘り鉢巻+フェアリーとしました。フェアリーだとテラス後にハッサムと組み合わせることでパオジアンの一致技の一貫を切れるのも評価点です。
技は地震逆鱗テラバまでは確定であと一つは自由枠。今回は地震を透かしにくる飛行タイプに打てるストーンエッジとしました。
フェアリーテラスしたガブリアスを一発で倒せる技は限られていて出落ちが少ないので、今回のような対面構築にベストマッチした性能でした。
5,ハバタクカミ
テラスタイプ:水
特性:古代活性
持ち物:突撃チョッキ
技:ムーンフォース/シャドーボール/マジカルフレイム/テラバースト
⭐︎調整
性格:控えめ(A↓C↑)
○無振りツツミをムーンフォースで乱数1発(81.2%)
○陽気ウーラオスの水流連打乱数3発(2.8%)
○臆病テツノツツミの水テラスハイドロポンプ乱数2発(5.8%)
○最速ガブリアス抜き
⭐︎解説
レジエレキを見て壁+積みへの対策を意識して出てくるSブーストアンコテツノツツミや、高火力で壁ごと破壊しにくるイーユイへの対策枠としての採用です。
持ち物はテツノツツミへ後出し出来るように突撃チョッキです。
技構成はムンフォシャドボは確定で、サブウェポンは水テラスとすることでランドロスヒードランへの一貫した打点となるテラバーストと、構築上重いハッサムへの打点となり、特殊アタッカーとの打ち合いに有利となるマジカルフレイムとしました。
上記の役割を満たすだけならばチョッキヒスイヌメルゴン等でも可能ですが、このポケモンはウーラオスを抜いているという点が今の環境において優秀で、ツツミイーユイが出てこない場合にも腐りにくいのが一番大きいです。
H振りランドロスへのテラバーストのダメージを意識してCを上げたかったり、調整には複数改善案がありますが、耐久も素早さもギリギリを攻めているので削るところがなかったです。
6,ガチグマ
テラスタイプ:ゴースト
特性:根性
持ち物:火炎玉
技:地震/空元気/シャドークロー/剣の舞
⭐︎調整
性格:意地っ張り(A↑C↓)
○A実値偶数最大値
○チオンジェン、アーマーガア意識のS実値93
⭐︎解説
崩し枠としての採用です。当初はレジエレキの壁ともシナジーのある最速草分け型で採用していましたが、終盤の上位帯では通用しなかったり、自慢のゴーストテラスポケモンに受けられて本来の役割を果たせないケースが目立ったので、シャドクロ剣の舞採用の崩しに特化した構成としました。
テラスタイプのゴーストは、シャドクロの火力を上げるだけでなく、アーマーガアやミミズズのボディプレスを無効にしたり、ガチグマミラーの空元気をすかしたり、カイリューの神速を透かしたり、といったように活きる場面が多いので、もっと評価の上がって良いテラスタイプだと考えてます。
【選出パターン】
の4体から選出が基本選出です。
のどちらかが初手で裏のパターンが多めでした。
受け寄りの構築に対しては+のような選出で蜻蛉帰りの対面操作からの火力を押し付けていきます。
は壁、トリル等展開構築へのメタとして出します。他構築相手は基本ベンチです。
【最終結果と振り返り】
S8は最終順位56位でした。6:00ぐらいからようやくエンジンがかかり始めたので欲を言えば2桁前半やその先に行きたかったですが、仕事のため7:30に撤退したので時間的に間に合いませんでした。隙を見せすぎな構築、プレイングも良くないけど、流石にテツノツツミが嫌いになりました。フリドラ凍りやめてよ。凍らせて強引に身代わり残すな。
今回の構築は、ガチエレキの2体が浮いてしまったので完成度としては低めです。ミミガブカミハッサムの4体は強かったのでここをまとめられたらもっと上に行けたかもしれません。今は改善案が思いつかないので来期の課題です。
ここまで長文にお付き合い下さりありがとうございました。