今回はポケットモンスターSVランクマッチS10で使用し最終47位の結果を残せた構築の記事となります。何か質問等あればツイッターアカウント(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)までお願いします。
【目次】
【並び】
並びはこちらとなります。
オーガポン
183(220)-168(100)-125(164)-x-117(4)-133(20)
197(244)-198(204)-123(60)-120-120-90
158(220)-137(116)-121(164)-x-126(4)-117(4)
連撃ウーラオス
207(252)-198(236)-123(20)-x-80-117
ヒスイヌメルゴン
187(252)-94-167(252)-130-170-81(4)
霊獣ランドロス
196(252)-167(12)-120(76)-x-132(156)-113(12)
【構築経緯】
新規解禁ポケモンのオーガポンは高火力の竈の面や宿り木アンコールの搦手まで考えると受けることが難しく、このポケモンを上から殴るために環境全体の素早さラインが上がっていました。この環境下であればトリックルームパーティの刺さりが良いと考え、軸として考えていきました。
トリックルーム展開をする上で初手置きするポケモンとしては、数的有利を確保するための高い対面性能が求められるため、まず、対面性能最強の岩石封じ持ちHBベース竈の面オーガポンを採用しました。
竈の面オーガポンはランドロス入りや礎の面オーガポン入りには初手置きしにくかったため、それらのパーティに出すポケモンとして弱点保険カイリューを採用しました。
この2体で確保した数的有利を活かすためのトリックルーム始動要因としては、ハバタクカミに強く、イダイトウの明確なストッパーとなるトリルミミッキュを採用しました。
トリルエースは、今回ステロ撒きを採用していないため、タスキ貫通の連続技水流連打を持つ連撃ウーラオスとしました。テラスタイプは電磁波環境メタの電気として最低限抗えるように。
ここまでで崩し性能が不足しており、チオンジェン、キノガッサも重いため、そこに抗える草食溶けるボディプレ型ヒスイヌメルゴンを採用しました。
最後に補完枠として、カイリューに鋼テラスを切った際に出来る地面の一貫を切れ、流行の電磁波ハバタクカミへの明確な対策枠となれるクッション枠のチョッキ霊獣ランドロスを採用して構築が完成しました。
【個体紹介】
1,オーガポン
テラスタイプ:炎
特性:型破り/面影宿し
持ち物:竈の面
技:ツタこん棒/ウッドホーン/岩石封じ/電光石火
⭐︎調整
性格:意地っ張り(A↑C↓)
○C198ハバタクカミのシャドーボール確定2耐え
○A特化連撃ウーラオスのハチマキ水流連打98%で耐え
○残りA/無振り連撃ウーラオスをウッドホーン+電光石火で87.1%で倒す
○準速カイリュー抜き
Zeonさんから教えてもらった配分が色々耐えて強かったのでそのまま使用。
参考元↓
https://mitakepoke.hatenablog.com/entry/2023/10/01/204745
⭐︎解説
「仕様」でレギュD途中から使えるようになった鬼の子。HBベースの配分+岩石封じの採用で対面性能が非常に高く、ミラーにも強めなところが推しです。
このポケモンはテラス時の火力は特化だと過剰で、テラスしないと特化でも一歩足りないくらいの火力なので、Aを抑えて耐久に回し、行動回数を増やすのは理にかなった配分でした。
元々は礎の面オーガポンの方を評価していて、最終日もしばらく使っていましたが、ミミラオスのトリル展開をする際に障害となる、素早さ関係が分かりにくいサーフゴーに弱いことなど本構築との相性の悪さを感じ、最終的には竈の面を使用しました。
素早さを落としていることから展開次第ではトリルエースとしても運用できるため、この配分のオーガポンは本構築のコンセプトとも非常にマッチしていました。
ちなみに9月から使えたのはバグだよね?
2,カイリュー
テラスタイプ:鋼
特性:マルチスケイル
持ち物:弱点保険
⭐︎調整
性格:勇敢(A↑S↓)
○A特化カイリューのハチマキ逆鱗最高乱数以外耐え
○残りA/11n
⭐︎解説
オーガポンが苦手な霊獣ランドロスや礎の面オーガポンがいる際に出す初手出し要員としての採用でしたが、環境的にランドロスが多すぎて出番が想定以上に多くなりました。流行りのランドロス+ヘイラッシャの並びに対しても流星群で負荷をかけられるのが両刀型の最大の利点。
弱点保険はオーガポンのじゃれつくや岩ツタこん棒で起動し地震神速で縛ったり、ハバタクカミのムーンフォースを受けてA+2アイアンヘッドで耐久振りであっても一撃で処理したり、キョジオーンの塩漬けを受けて超火力で裏ごと破壊したりと活きる場面が多く、最強の持ち物でした。
テラスタイプは鋼としました。フェアリー、ドラゴン、飛行、氷技を半減できる耐性が偉く、勝ち筋を広げるのに貢献してくれましたが、地面格闘抜群になる点が苦しい場面もあるので、しっかりとその後の展開まで考えて切らないと危険なタイプではあります。
再戦時は性能が落ちますが、弱点技を受けない=カイリューの体力を高く維持できるとなり、両刀の範囲を長く押し付けられるのでそれはそれで活躍してくれました。
スケショカイリューがいなければカイリュー界最強のカイリューでした。なんで使えるの?
3,ミミッキュ
テラスタイプ:水
特性:化けの皮
持ち物:命の珠
技:じゃれつく/影打ち/トリックルーム/呪い
⭐︎調整
性格:意地っ張り(A↑C↓)
○皮ダメ込みテツノツツミの水テラスハイドロポンプ確定耐え
○皮ダメ込み陽気パオジアンの命の珠つらら落とし最高乱数以外耐え
○呪い2回で退場するためのHP偶数
○残りA/影打ち2回でB4振りイダイトウを98.4%で倒す
○トリル展開時の素早さ判定をやりやすくするため後述のウーラオスと同速
⭐︎解説
最も信頼するトリル始動要員。化けの皮による行動保障+呪いによるギミック耐性+じゃれかげによる高い対面性能+対カイリューへの安定感が唯一無二過ぎて代わりが見つからないです。型破りオーガポンの登場が逆風ではありますが、非テラスのツタこん棒は普通に耐えるのでそこまで不自由は感じませんでした。
テラスタイプは水としました。連続技の水流連打とつらら張りを半減するだけでなく、ゴールドラッシュやアイアンヘッドといった鋼技半減も偉いです。
持ち物は当初はつらら落としや悪の波動怯みを拒否できる隠密マントを持たせていましたが、火力不足でイダイトウを処理できないことが気になり、最終的には命の珠としました。最終日はイダイトウが減って、つららあくはで怯みまくったので結果的には失敗だったかもしれません。
4,連撃ウーラオス
テラスタイプ:電気
特性:不可視の拳
持ち物:パンチグローブ
技:水流連打/ドレインパンチ/冷凍パンチ/剣の舞
⭐︎調整
性格:意地っ張り(A↑C↓)
○臆病テツノツツミのフリーズドライ確定耐え
○ステルスロックダメージ込みA特化イダイトウの適応力お墓参り最高乱数以外耐え
○残りA/11n
⭐︎解説
今回はトリルエースとしての採用。ウーラオスは受けるのではなく上から殴る処理ルートで考えている人が多かったので、トリルウーラオスの刺さりは良かったです。
テラスタイプは電磁波メタの電気としました。電磁波カイリュー、サーフゴーに上手く合わせられるとそれだけで対戦が終わることもありました。
持ち物はゴツメカイリュー、サーフゴーに負けないようにパンチグローブです。
アクアジェットが欲しい場面は多かったですが、今期の流行キョジオーン+カイリュー軸を崩すために冷凍パンチ持ちの3W+剣の舞としました。
トリルエースとして運用する際に、ドレインパンチではなく瞬間火力が高いインファイトが欲しい場面も多々あったので、いま振り返ると採用を検討しても良かった気がしてます。ただ初手置きする際の性能はドレインパンチの方が高いので一長一短。
5,ヒスイヌメルゴン
テラスタイプ:水
特性:草食
持ち物:食べ残し
技:ラスターカノン/10万ボルト/ボディプレス/溶ける
⭐︎調整
性格:図太い(A↓B↑)
○HB特化/A特化ウーラオスのインファイト乱数1発(25%)
○残りS/同族(ジバコイル)意識
○草食発動後のイカサマで押されるのでA0推奨
⭐︎解説
受け対策兼詰ませ枠。ミミッキュのトリル呪いやランドロスの威嚇の補助を受けて溶けるを積み、相手を詰ませに行きます。ラキハピをボディプレで処理できるので受けルにも強い。
ドヒドイデ、ヘイラッシャへの打点として10万ボルトを採用しています。鋼技はハバタクカミ意識のヘビボンも考えましたが、フェアリーテラスヘイラッシャへの打点がなくなることを危惧してラスターカノンとしました。
テラスタイプは耐性重視の水です。特性の草食と合わせてテラスした竈の面オーガポンに耐性が出来るのが偉いポイントです。
実際のところ草技はめったに飛んでこないのでシェルアーマーでの採用も考えましたが、時々見る井戸の面オーガポンにも自信を持って出せるよう草食で使用し続けました。お墓参り2連急所で負けた時は自分を殴りたくなった。
6,霊獣ランドロス
テラスタイプ:鋼
特性:威嚇
持ち物:突撃チョッキ
技:地震/撃ち落とす/とんぼ返り/地均し
⭐︎調整
性格:慎重(C↓D↑)
○特化ハバタクカミの眼鏡ムーンフォース乱数2発(1.1%)
○A-1カイリューの嘴飛行テラバ乱数2発(0.3%)
○最速ガチグマ抜き/S-1最速ガブリアス抜き
かもねぎなべさんの調整。色々耐えて偉かった。
参考元↓
https://note.com/hrmy_akjk/n/ncee311fb2c36
⭐︎解説
ハバタクカミの電磁波展開を拒否できるクッション枠。トリル展開をしない場合に、カイリューが鋼テラスすると地面が一貫することを嫌って、地面無効枠でカイリューの次に強いこのポケモンを採用。
テラスタイプはハバタクカミへの対策枠とすることを考えるとフェアリー技半減は必須で、カイリューに受け出すことも多かったのでドラゴン、飛行技も両半減できる鋼で間違ってなかったと思います。
地均しでの素早さ操作から後続を展開する動きは強かったですが、つなぐ先のオーガポン、ウーラオスがトリル展開を見据えて素早さを落としていたり、カイリューやヌメルゴンが遅すぎたりと構築には嚙み合ってなかった印象。もう一つの構築で使用していたイーユイと相性良さそうだったので私だけ7体で構築組めたら最強だった。
【選出パターン】
or++が基本選出。
トリルの通りが悪そうなときはor++が多め。
を出すときにはかのどちらかとセットで出してサポートすることは意識。
【最終結果と振り返り】
※TNの由来
レジエレキの中国名雷吉艾勒奇の勒の読みのろくす
S10は最終順位47位でした。レートは2105。
最終日は途中まで10位台に3ロムいたりと手ごたえを感じていましたが、最後の追い上げに付いていけず撃沈。最終的には結局1ロム特攻してたしそんなにロムいらん。
基本選出のポンorカイリュー+ミミラオスが決まっているときには強かったですが、特に再戦で対応しきれずレートを献上してました。対面に寄せすぎたので柔軟性に欠けた構築になっていた点が反省点。サイクルは軸にしないまでも要素として組み入れないといけなかった。でもS9は展開系の構築に中途半端にサイクル要素をいれたせいで負けたからもう分からん。このゲーム知れば知るほど難しい。
環境自体は非常に楽しかったです。負けるべくして負ける試合が多かったし、真っ当なパオジアンしか強くない環境だったので零度にメンタルブレイクさせられることもなかった。電磁波はうざったかったけど幻ルールほどの異常火力環境ではなかったから防ぐ手段自体は腐るほどあったしもう自己責任って感じ。上位の構築見ても解釈一致で、環境読み自体はあってたから引き続き頑張ろうと思えました。
ここまで長文にお付き合い下さりありがとうございました。