【SVS23シングル最終18位レート2137】ポリサフゴトリパ

今回はポケットモンスターSVランクマッチS23で使用し最終18位の結果を残せた構築の記事となります。何か質問等あればツイッターアカウント(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)までお願いします。

 

【目次】

○並び

○構築経緯

○個体紹介

 1,セグレイブ@突撃チョッキ

 2,炎ケンタロス@拘りハチマキ

 3,ポリゴン2@進化の輝石

 4,アシレーヌ@隠密マント

 5,サーフゴー@拘りメガネ

 6,ガチグマ@火炎玉

○選出パターン

○最終結果と振り返り

 

【並び】

並びはこちらとなります。

○各ポケモン実数値(努力値

セグレイブ

221(244)-210(204)-119(52)-x-107(4)-108(4)

ケンタロス

151(4)-162(252)-125-x-90-167(252)

ポリゴン2

191(244)-85-144(164)-125-128(100)-58

アシレーヌ

187(252)-94-125(228)-165(28)-136-58

サーフゴー

183(164)-58-116(4)-203(252)-112(4)-115(84)

ガチグマ

205-192(252)-126(4)-x-100-112(252)

 

【構築経緯】 

★直線的な構築である程度割り切る

レギュHにてサイクル構築が強いことは理解していますが、10月はリアルの都合上サイクルを回すのに必要な環境調査を十分に実施できないことが明らかだったので、対面、展開中心の直線的な構築で割り切ることとし、練度を高める時間もないので使い慣れたトリックルーム展開で行くことに決めました。

★サイクル「要素」は入れる

ただ、レギュHとサイクル構築の親和性もS22の結果から明らかだったので、サイクルを軸としないまでも要素としては取り入れたく、トリル起動役としてはポリゴン2を選択し、トリックルームでの切り返しを見据えながら短期サイクルは回せるトリパを目指しました。

 

I.前述の通りトリル起動役としてはポリゴン2を選択しました。

高い数値でほとんどのポケモンに対して行動保証があるところを活かし、自己再生で体力管理をしながら任意のタイミングでトリルを展開出来ます。アタッカー、鉄壁両型のブリジュラスを切り返せるところも優秀です。

 

II.裏に置くポケモンとしては、ポリゴン2と合わせて拘りサーフゴーの一貫を切れ、ガチブリに一貫した特殊格闘打点を打ち込める格闘テラバメガネサーフゴーを採用しました。

この2体の対応範囲が非常に広く、軸として据え他の枠を考えて行きました。

 

III.この2体は初手置きの動きが強くないため次に初手枠を考えていきます。

その際に、ポリ2サフゴで対処が難しい

ウルガモス・クエスパトラ

・非拘りサーフゴー・ガブリアス

アシレーヌ・コノヨザル

・マスカーニャ・エースバーン

辺りに強いという条件で考えて行きます。

まず、特性による火傷無効でウルガモスに強く、サフゴガブアシレにテラスで抗え、クエスパトラのバトン展開にも強いドラゴンテール持ち地面テラスチョッキセグレイブを採用。

コノヨザル、マスカーニャ、エースバーンにはセグレイブが出しにくかったので、その辺に強めな鉢巻炎ケンタロスを第二の初手枠に採用。

ケンタロスはガモスサフゴにも強めなもののアシレーヌは苦手だったので対面した際に倒せるよう草テラバを搭載し、ガブリアスは威嚇を入れてポリゴン2引きで対応することとしました。

 

IV.ここまででママンサイクルを崩せる見込みがなかったので、そこに強く、ポリゴン2が展開を取りにくいキョジオーンや、小さくなるバトン等のポリゴン2での切り返しが難しい積み展開に出せるマント滅びアシレーヌを採用。

 

V.最後にポリゴン2のトリルとアシレーヌの後攻クイタンの両方にシナジーがある火炎玉ガチグマを崩し枠として採用し、構築が完成しました。

 

【個体紹介】

1,セグレイブ

テラスタイプ:地面

特性:熱交換

持ち物:突撃チョッキ

技:つらら落とし/地震/氷の礫/ドラゴンテール

 

⭐︎調整

実数値(努力値):221(244)-210(204)-119(52)-x-107(4)-108(4)

性格:意地っ張り(A↑C↓)

○特化ガブリアスのハチマキ地面テラス地震最高乱数以外耐え

○特化イエッサンのメガネエスパーテラスフィールドワイドフォース最高乱数以外耐え

○B4振りイエッサンをつらら落としで乱数1発(93.7%)

○残り素早さ(ブリジュラスを抜けるとうれしい)

 

⭐︎解説

初手枠1。高い火力と耐久で初手出しが安定しやすく、特にカイリューサフゴスタン系に強いです。

つらら落とし、地震、氷の礫の3つの技と地震の威力UP+電磁波無効の地面テラスはテンプレですが対カイリューサフゴ性能を考えると変える理由はないと思います。

残りの一枠は通常瓦割か巨剣突撃になりますが、今回はドラゴンテールを採用しました。

採用理由としては大きく2つあり、

①クエスバトンを始めとする展開構築の展開阻止

②ママンアマガを始めとする対面操作+高火力アタッカーへの対策

となります。

①については特に裏のポリゴン2が瞑想クエスを切り返すことが難しいので必須の要素でした。鉄壁ブリジュラスにも抗えます。

②についてはママンアマガ対面でドラゴンテールを選択することで裏のアタッカーを削っていきます。カイリューでも同じことは出来ますが、カイリューと違ってママンに熱湯の火傷リスクを押し付けられることがないのが優位点です。

他にも初手に来やすいカウンター勢(ガチグマ、バシャーモ、エースバーンetc)への安定択になったり便利な技でした。

素早さも108と遅めであるため、一旦ポリゴン2に引いてトリルを展開してからトリルエースとして運用することも出来ます。

突撃チョッキ地面テラス自体は有名な型で相手に読まれる前提での運用とはなりますが、それが逆に相手との認識のズレを生まないのでやりやすかったです。

 

2,炎ケンタロス

テラスタイプ:

特性:威嚇

持ち物:拘りハチマキ

技:レイジングブル/インファイト/地震/テラバースト

 

⭐︎調整

実数値(努力値):151(4)-162(252)-125-x-90-167(252)

性格:陽気(C↓S↑)

○数値が足りないのでA振り切り

○最速

 

⭐︎解説

初手枠2。コノヨザル、マスカーニャ、エースバーン辺りのセグレイブを出しにくいポケモンがいるときに出します。

技構成はレイジングブルインファイトまでは確定として、ラウドボーンへの打点になる地震と、アシレーヌやイルカマンのような水タイプと対面した時に打つ草テラバーストとしました。特に雨イルカにはこのポケモンしか対応出来ないので大事にします。

キュウコン+サフゴもこのポケモンがいないと詰みかねないのでキュウコン入りにも優先して出していきます。

特性の威嚇と合わせてポリゴン2とサイクルを回す動きも優秀です。

ただ、ハチマキを持っているにも関わらず抜群草テラバでHBアシレーヌを倒せなかったりとなかなか悲しい火力をしているので崩し枠としては期待できません。

耐久も特に特殊方面は期待できないので役割は絞る必要がありますが、威嚇によるサイクル補助と耐性が優秀で替えはいないポケモンでした。

 

3,ポリゴン2

テラスタイプ:毒

特性:アナライズ

持ち物:進化の輝石

技:冷凍ビーム/イカサマ/トリックルーム/自己再生

 

⭐︎調整

実数値(努力値):191(244)-85-144(164)-125-128(100)-58

性格:呑気(B↑S↓)

○臆病ブリジュラスのエレクトロビーム+C+1流星群82%で耐え

○なるべく高く/陽気ガブリアスのハチマキ逆鱗乱数2発(28.1%)

○後攻イカサマでA+1特化カイリュー(H197B116)をマルスケ込み乱数2発(66%)

○後攻冷凍ビームでH215D105ガブリアスを乱数1発(93.7%)

○A0

○最遅

 

⭐︎解説

構築の軸。万物を切り返してもらう過労死枠です。

技構成は切り返しのためのトリックルームと体力管理のための自己再生、攻撃技はガチグマとドラゴン勢に抜群を取れる冷凍ビームと物理アタッカーへ打つイカサマとしました。

特性は龍舞カイリューに対するイカサマとガブリアスに対する冷凍ビームのダメージ意識でトリル持ちですがアナライズです。

レギュHの問題児ブリジュラスの全型に行動保障を持っているのがやはり優秀で、このポケモンのおかけでシーズンを通じてブリジュラスに対して高い勝率をキープすることが出来ました。(今期は勝率78%)

S22では充電型、S23では怪電波型が流行りだったようですが、正直ただでさえ試行回数が多くなるポリゴン2にさらに相手に試行回数を与える技を採用する行為が理解できないので私はトリルもしくは電磁波信者です。

間違いなく強かったですが、このポケモンが苦手なポケモンがそのまま構築の苦手なポケモンになるレベルで依存していたので強い別ルートも確保すべきでした。今期は時間がなかったんでどうしようもなかったですが。

 

4,アシレーヌ

テラスタイプ:

特性:激流

持ち物隠密マント

技:ムーンフォース/うたかたのアリア/クイックターン/滅びの歌

⭐︎調整

実数値(努力値):187(252)-94-125(228)-165(28)-136-58

性格:冷静(C↑S↓)

○テラス時特化マスカーニャのハチマキ悪テラスはたき落とす最高乱数以外耐え

○C11n/H179D96グライオンをアリアで乱数1発(93.7%)

○最遅

 

⭐︎解説

構築経緯に記載のように、ママンサイクルに強く、ポリゴン2が展開を取りにくいキョジオーンや、小さくなるバトン等のポリゴン2での切り返しが難しい積み展開に出せるクッション枠としての採用です。

技構成は一致技のムーンフォースとアリア、積み展開を防ぐ滅びの歌、ママンサイクルに対して後攻対面操作でアタッカーを降臨させるためのクイックターンとしました。

ポリゴン2のトリルから展開することも想定して、最低限の火力を確保するためにCに補正をかけています。

持ち物は隠密マントとしましたが、正直残飯やオボンが余ってるのでそちらの方が汎用性が高く強いと思います。ただ、その場合には小さくなるハリーマンの地獄突きに対応出来なくなり、私はハリーマンのことが嫌いで絶対に負けたくないのでマントを持たせます。

テラスはキノコの胞子対策+ブリジュラスのエレクトロビーム半減の草としましたが、折角マントを持たせてるのでオオニューラに強くなる毒テラスの方が強いと思います。ただ、その場合にはドーブルバトンに対応出来なくなり、私はドーブルのことが嫌いで絶対に負けたくないので草テラスにします。

最終日はハリーマンにもドーブルにも当たりませんでした。対策してると当たらないのは最終日あるある。

 

5,サーフゴー

テラスタイプ:格闘

特性:黄金の体

持ち物:拘りメガネ

技:シャドーボール/ゴールドラッシュ/テラバースト/気合玉

 

⭐︎調整

実数値(努力値):183(164)-58-116(4)-203(252)-112(4)-115(84)

性格:控え目(A↓C↑)

○C特化/格闘テラス気合玉でH205D105アーマーガアを乱数1発(75%)

○素早さ最速アカツキガチグマ抜き

○残りHとBD振り分け

○A0

 

⭐︎解説

構築の軸2。高火力特殊エースです。初手枠がセグレイブ、ケンタロスと2体とも物理なのでこのポケモンを裏に置くことが多かったです。

技構成は一致打点のシャドボゴルラは確定として、ブリガチの安定した対処に重要な特殊格闘打点として格闘テラバを採用しました。

最後の一枠は当初はトリックにしていましたが、このポケモンは裏から出すことが多くあまり打つ機会が無かったのでテラスなしでも打てる格闘打点+鋼半減の水、電気タイプへの最大打点となる気合玉を採用しました。電気テラスしたガブリアスを倒せたりします。

本構築の積み対策がセグレイブのドラテかポリゴン2イカサマ(アシレーヌはスタン系にはあまり出さない)となるため、どちらもフェアリーテラスで対応されてしまいますが、そこに抜群メガネゴルラをぶち込めるシナジーがあります。

素早さはトリル運用想定で当初無振り(無振りブリジュラス抜かれ)にしていましたが、タスキガチグマを抜いてないのが気になったので素早さを115まで上げました。結構サフゴミラーにも勝てたけど多分同速だった気がしてます。

トリル+メガネサフゴ自体はずっと使ってきている並びであるため、対戦数を稼げない中でも蓄積されてきた経験値から練度については問題なかったです。忙しいときには使い慣れた戦術を使うのが吉。

 

6,ガチグマ

テラスタイプ:飛行

特性:根性

持ち物:火炎玉

技:空元気/地震/草分け/剣の舞

 

⭐︎調整

実数値(努力値):205-192(252)-125(4)-x-101-112(252)

性格:陽気(C↓S↑)

○A振り切り

○最速/S+1で最速100族抜き

 

⭐︎解説

崩し枠兼トリルアタッカーとしての採用です。

トリルアタッカーとしての採用ですが、非トリル下の性能も確保するための最速草分け持ちです。トリル最終ターンに草分けを打って相手を倒すことでトリルターンを枯らして上から縛る動きに対応出来たりします。

テラスタイプはグライオン地震無効+マスカーニャに強めな飛行としました。崩し枠なのでラッシャの地割れ無効も偉い。

技構成はグライオンを考えると草分け+剣の舞は切れず、空元気はガチグマの採用理由のため必須として、この環境では地震かぶちかましかで選択になるくらいだと考えています。

火炎玉発動の1ターンが必要なためトリルアタッカーとして運用する時に強引な後出しが必要な場面が出てきますが、退場技を持たないポリゴン2と組ませる以上どうやってもそのような場面は出てくるのであまり気にはなりませんでした。

出せたときは強かったですが、初手枠を2枚とも物理にしている関係で、ラストにこいつを置くと鉄壁ブリジュラスがやばくなることにビビッてあまり選出出来なかったので変えるとしたらここからだと思います。

 

【選出パターン】

orスタートで経由からのorが基本選出です。

ママンサイクルやキョジオーン入り、小さくなる勢にはを選出します。

 

★重いポケモン

諸々重いですが特に気になった奴らを書きます。

①毒菱+羽休めカイリュー

毒が入るとポリゴン2が羽休めカイリューを受けられなくなるのが辛い。初手にセグレイブを置いて、毒菱撒きかセグレイブを削るかのどちらかしか出来ないようにして雰囲気で対処してたので安定しなかったです。

②ラウドボーン

欠陥。こいつの増加を読み切れなかったのが今期一番の環境の読み違え。唯一まともに対抗出来るサーフゴーが炎ゴースト抜群なので余裕がない。アシレーヌをアタッカー型にするべきだったかもしれません。

アシレーヌ

ちゃんと対面で確実に勝てるポケモンがいないので理論上は一番重い。ただ適当に殴ってたら割となんとかなってたので多分来期も対策せずに重いままな気がしてる。使っても使われても雰囲気ポケモン

 

【最終結果と振り返り】 

最終日対戦動画(音無)→https://youtu.be/ocOtaBfemVs?si=34mzXYyBowyRowtc

S23は最終順位18位でした。最終レートは2137。2100↑で長い時間戦えたので楽しかったです。

 

10月は仕事の繁忙期と重なってなかなか考察、対戦に時間をかけられませんでした。その割には運よく環境読みを大きくは外しませんでしたが、ラウドボーンの増加を読み切れなかったりところどころ準備不足が露呈する最終日でした。あとは最終日も普通に仕事してたので体力、集中力が最後まで持たなかったですね。

 

レギュHの環境自体は大好きなので、忙しい中でも時間を作って残り2か月可能な限り参戦していきたいです。

 

ここまで長文にお付き合い下さりありがとうございました。