【SVS18シングル最終19位レート2156】白鉄馬トリパ

今回はポケットモンスターSVランクマッチS18で使用し最終19位の結果を残せた構築の記事となります。何か質問等あればツイッターアカウント(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)までお願いします。

 

【目次】

○並び

○構築経緯

○個体紹介

 1,白馬バドレックス@食べ残し

 2,ガチグマ@火炎玉

 3,連撃ウーラオス@拘り鉢巻

 4,ゴリランダー@突撃チョッキ

 5,ラティアス@隠密マント

 6,ハバタクカミ@気合いのタスキ

○選出パターン

○最終結果と振り返り

 

【並び】

並びはこちらとなります。

 

○各ポケモン実数値(努力値

白馬バドレックス

207(252)-185-222(252)-x-151(4)-70

ガチグマ

205-192(252)-125-x-101(4)-112(252)

連撃ウーラオス

189(108)-198(236)-135(116)-x-81(4)-123(44)

ゴリランダー

207(252)-159-111(4)-x-122(252)-105

ラティアス

187(252)-82-111(4)-131(4)-168(20)-159(228)

ハバタクカミ

131(4)-54-75-187(252)-155-205(252)

 

【構築経緯】 

★思考をメタに寄せすぎない

普段の自分は環境メタから入りがちですが、禁伝毎にメタを入れ込もうとしても数が多すぎて追いつかないので、今回は鉄壁白バドによる詰め+トリルからの高火力押し付けという相手禁伝に依存せず押し付けられる戦法を軸に構築を組み切ることを意識しました

 

I.コライドンの晴れ+古代活性、ミライドンのEF+クォークチャージを始めとする高速アタッカー群をまとめて相手取れるトリックルームと、物理アタッカーを詰ませる鉄壁を両立出来る、相手依存の低い柔軟な強さに魅力を感じ鉄壁トリル両立白馬バドレックスを軸に決定

II.鉄壁白バドを軸とする上で最大の障害となるのはB上昇を無効にし、欠伸で流してくるヘイラッシャと、聖炎の火傷を押し付けた上で吹き飛ばしで流してくるホウオウだったので、そいつらに強い状態異常耐性を持つ高火力トリルアタッカーとして火炎玉根性ガチグマを採用

III.他の負けパターンとしては鉢巻パオジアンの噛み砕く連打やみがまも白バド、グライオンにハメられる、が多かったのでパオジアンに強く、守る貫通でみがまも戦術に強い第二のトリルアタッカーとして鉢巻連撃ウーラオスを採用

IV.白バドが対面からトリルで展開を作るのが難しい黒バド、ミライドン、カイオーガ等の特殊高火力軍団に対しては完全な引き先とはいかないまでも対面有利な駒は用意しないと流石に厳しかったので、数ある候補の中からグラスフィールドで白バドの詰めを補助出来、ヘイラッシャにしっかりと打点を持てるチョッキゴリランダーを採用

V.ここまでではテラパゴス、カイオーガ、ミライドン等の壁+瞑想系統の構築に抗う術がなかったので、それらのポケモンとの積み合いを制することの出来るアシパ瞑想ラティアスを採用

VI.最後にここまでの物理偏重を補うための特殊アタッカーとして、特にコライドン軸に対して雑に初手置きしやすく、毒菱展開を阻害できる挑発持ちタスキハバタクカミを採用

構築完成!

 

【個体紹介】

1,白馬バドレックス

テラスタイプ:

特性:神馬一体

持ち物:食べ残し

技:ブリザードランス/ボディプレス/鉄壁/トリックルーム

 

⭐︎調整

実数値(努力値):207(252)-185-222(252)-x-151(4)-70

性格:腕白(B↑C↓)

○特化カイリューのハチマキ逆鱗残飯回復込み乱数2発(1.9%)

○陽気パオジアン嚙み砕く残飯回復込み乱数2発(5.8%)

○特化ミライドンのEF下電気テラスイナズマドライブ確定耐え

○素早さ無振り

 

⭐︎解説

トリルを展開しながら鉄壁ボディプレで詰めまで行える凄いポケモン。腐ることがまずないので完全な受け構築以外にはほぼ全試合選出してました。

ボディプレスが通らない飛行タイプのカイリューランドロスにはブリザードランスが突き刺さるのでこの技構成で困るケースはほとんどありませんでした。

ブーストエナジーに依存しない古代活性とクォークチャージ勢の影響で環境の素早さラインが過去一上がってたのでトリックルームの刺さりはよかったです。

HB特化+残飯回復で流行りの鉢巻カイリューに受け出し出来、特殊耐久もミライドンのテラスイナズマドライブを耐えるくらいには高いので基本的にどんな相手にもトリル展開出来ます。トリル採用のため最遅にするかは悩みましたが、下手に素早さを落とすとディンルーに上取られたりするのが気になったので個体値は下げずに無振りです。

テラスタイプは対連撃ラオス、対ザシアンを考えて水にしました。

このポケモン特有の動きとしてトリルターン中に鉄壁を打って耐久値を上げて物理アタッカーの攻撃を耐え、トリルを再展開する動きがあります。ドータクンも出来るけどいないからノーカン。トリックルームパーティはトリルターン5ターンでケリをつけるのは難しく、「トリル始動役+トリルエース+トリル切れた後に出す高速スイーパー」で組むのが定石ですが、上記の動きであればトリルターンを立ち回り次第で10ターン、15ターンと延長出来るので、高速スイーパーを省略しても立ち回りとして成立しやすいです。

ヘイラッシャが特に邪魔くさくはありますが、裏のガチグマや鉢巻ウーラオスと合わせた物理の役割集中で何とかなったこと、終盤にみがやど白バドが流行ったことで相手がヘイラッシャの選出を躊躇うことがあったことから実際にはあまり困りませんでした。環境が上手くハマってくれたポケモン

 

2,ガチグマ

テラスタイプ:

特性:根性

持ち物:火炎玉

技:空元気/地震/草分け/剣の舞

 

⭐︎調整

実数値(努力値):205-192(252)-125-x-101(4)-112(252)

性格:陽気(C↓S↑)

○A振り切り/根性空元気で無振りコライドン乱数1発(81.2%)

○最速/S+1で最速100族抜き、S+2で準速スカーフウーラオス抜き

 

⭐︎解説

白バドが特に苦手なホウオウ、ヘイラッシャに強い状態異常耐性を持つトリルアタッカーとしての採用です。

トリルアタッカーとしての採用ですが、非トリル下の性能も確保するための最速草分け持ちです。トリル最終ターンに草分けを打って相手を倒すことでトリルターンを枯らして上から縛る動きに対応出来たりします。テラスタイプを水としているので偶発対面したタスキ連撃ウーラオスに対してテラス草分けで突っ込む動きもできます。

ルナアーラやムゲンダイナ辺りの耐久ポケモンもこのポケモンの剣の舞+空元気地震で崩します。こいつらの裏によくいるメタモンは火傷の状態異常までコピーは出来ないので、白バドで切り返しがしやすいという点でメタモン耐性もあります。

ゴリランダーと組んでいる都合上、地震→10万馬力への変更は考えましたが、非接触でヘイラッシャのゴツメに触らなくてよいところが偉すぎたので地震採用です。

ノーマル地面というゴースト電気無効の耐性も黒バドミライドンと対戦する上で重要で、替えは効かない白バドの最高の相棒でした。

 

3,連撃ウーラオス

テラスタイプ:水

特性:不可視の拳

持ち物:拘り鉢巻

技:水流連打/インファイト/アクアジェット/蜻蛉帰り

 

⭐︎調整

実数値(努力値):189(108)-198(236)-135(116)-x-81(4)-123(44)

性格:意地っ張り(A↑C↓)

○A11n/無振りミライドンをインファイトで乱数1発(75%)

○特化パオジアンの電気テラバースト乱数1発(31.2%)

○準速キノガッサ抜き

 

⭐︎解説

白バドが苦手なパオジアンに強く、みがやど白バドとグライオンメタになる守る貫通の第二のトリルアタッカーとしての採用です。ガチグマと違って火炎玉発動の1ターンがなくても火力が出るので扱いやすいです。

パオジアンに突っ込むための最低限の言い訳のためのB振りをして、可能な限り火力を高めました。

技構成は水流連打は確定として格闘技はヘイラッシャを押し切るインファイト、先制技のアクアジェットとチオンジェンがらみのサイクルを崩すのに重宝する蜻蛉帰りとしました。

テラスタイプは一致テラスの水としました。水流連打の火力が上がるのは勿論、アクアジェットが先制技とは思えない火力が出ます。

今期は不意のゴーストテラスを始めとした受けループのガチグマメタが露骨だったので、受けループにはこのポケモンラティアスを出して崩すようにしていました。相手は汎用性の低いガチグマ対策を出さざるを得ないので簡単に崩せます。

黒バドミライドンに出しにくかったりと環境的に逆風は感じましたが、確定急所で壁ギミックを無視出来る等こいつにしか出来ないことは多いのでまだまだ現役だと感じました。

 

4,ゴリランダー

テラスタイプ:

特性:グラスメイカ

持ち物:突撃チョッキ

技:グラススライダー/10万馬力/ウッドハンマー/テラバースト

⭐︎調整

実数値(努力値):207(252)-159-111(4)-x-122(252)-105

性格:意地っ張り(A↑C↓)

○A補正有無振り/HBハッサムを炎テラバーストで乱数1発(93.7%)

○臆病ミライドンの氷テラバーストGF回復込み乱数2発(0.3%)

○B4振り/特化水流連打の乱数が一つずれる

 

⭐︎解説

白バドが対面からトリルで展開を作るのが難しい黒バド、ミライドン、カイオーガに対して有利を取れる特殊受け兼アタッカーとしての採用です。

黒バド、ミライ、オーガの3体とよく組まれている連撃ウーラオスに強めなので選出択になりにくいところが他の特殊受け(ディンルー、アロベト、ガオガエン…)との大きな違いです。

技構成については便利な先制技のグラススライダーは確定として、構築単位で重めなイーユイに打つための10万馬力を入れ、この構築では素早さ操作よりもヘイラッシャをしっかりと削ることが求められたのでグラススライダー以外の草技はドラムアタックではなくウッドハンマーとし、ミライドン+ハッサムの並びに蜻蛉連打される動きがキツかったので炎テラバーストでハッサムを焼却出来るようにしました。他にも叩きや蜻蛉帰りが欲しい場面は腐るほどありましたが技スペが足りないです。

グラスフィールドで白バドの要塞化を補助したり、消耗が激しいガチグマの体力を回復させたりと場に出しただけでも活躍する便利枠でした。

 

5,ラティアス

テラスタイプ:

特性:浮遊

持ち物隠密マント

技:アシストパワー/波動弾/瞑想/自己再生

 

⭐︎調整

実数値(努力値):187(252)-82-111(4)-131(4)-168(20)-159(228)

性格:穏やか(A↓D↑)

○D+1状態で特化ミライドンのEF下流星群確定耐え

○素早さ最速霊獣ランドロス+2

○A個体値14で妥協(鋼テラスの子がA1で最終日入れ替えつつ使ってたため)

 

⭐︎解説

主にテラパゴス、カイオーガ対策枠としての採用です。ミライドンとの瞑想の積み合いにもアシストパワーで勝てます。特殊相手に積みあう機会が多かったので特防に補正をかけました。

テラスタイプはカイリューガチグマに強い鋼と、ホウオウ+グライオンの並びに強い毒でずっと悩んでましたが、最終的には他のポケモンで対処が難しいブリジュラスへの安定感を重視してボディプレス半減の毒としました。持ち物はどうしても被弾回数が増えがちな型なので安定性重視の隠密マントです。

最初は波動弾の枠が流星群でしたが、身代わりブリジュラスに負ける事案が発生したので変更しました。カイリューを倒せなくなる以外は困らなく、カイリューには白バドが有利なので多分正解でした。

対テラパゴスは大体6回くらいはテラクラスターを被弾してしまうので勝率は77%くらいです。(6回被弾で一回も急所に当たらない確率は23%)最終日は一回も急所に当たらなかったので偉すぎました。

補完枠としては100点の働きでしたが、遂行速度の遅さから出しどころが難しかったので構築パワーを落としているポケモンではあったと思います。本音ではこの枠には瞬間火力を出せるメガネアタッカーを採用したいところではありましたが、このポケモン以外でテラパゴスへの勝ち方が分からなかったので構築から抜けませんでした。記事見て勉強させてもらいます。

 

6,ハバタクカミ

テラスタイプ:ノーマル

特性:古代活性

持ち物:気合いのタスキ

技:ムーンフォース/シャドーボール/マジカルフレイム/挑発

 

⭐︎調整

実数値(努力値):131(4)-54-75-187(252)-155-205(252)

性格:臆病(A↓S↑)

○C振り切り

○古代活性で素早さが上がる最速

 

⭐︎解説

雑に初手置き出来る特殊の対面駒としての採用です。特にコライドン軸に対して初手置きしやすいです。

この枠は当初はタスキイーユイを採用していましたが、終盤のコライドンの増加を受けてこのポケモンに変更しました。コライドンへの安定感は上がりますが、草テラス黒バドがやばくなったり、サーフゴーゴリランダーが重くなったりで一長一短ではあります。

技構成としては一致技のムーンフォースシャドーボールは確定として、ハッサムを焼却する+あかつきガチグマに打つマジカルフレイムと展開阻害の挑発としました。特に挑発は毒菱回収要員がいない本構築では毒菱展開を防ぐための最重要の技まであります。

テラスタイプは黒バド軸に選出した時にアストラルビットの一貫を切れるノーマルとしましたが、一回も切らなかったので考察の余地はありそうです。

今までは同速ゲーを嫌って採用を避けていましたが、タスキ型であれば同速に負けても最低限の仕事は出来るので気持ちよく使用することが出来ました。使ってみると使用率1位納得のスペック。

 

【選出パターン】

スタートで経由からのトリルエースが多めでした。

黒バドミライオーガ相手にはを、瞑想で要塞化を図ってくる禁伝に対してはをなるべく選出に絡めていきます。

参考までに各伝説ごとの選出方針を下記に示します。(当然取り巻きによってブレるのであくまで基本方針、確定ではない)

 

vsコライドン

初手ハバタクカミでコライドンの型の割り出しと荒らしをしてトリル白バド、ガチグマで詰めていきます。

コライドンが拘り型でも積み型でも鉄壁白バドで詰め切れ、裏によくいるヘイラッシャはガチグマの空元気で押し切ります。

vs黒バドレックス

oror

黒バドをゴリランダーで流しつつ隙を見てトリル展開で詰めていきます。

正直言うと黒バド構築は取り巻きによって選出がブレるのでこれといったものはないです。黒バドに有効打がないラティアスは絶対出さないくらいです。

vsミライドン

oror(壁+瞑想ミライドンの場合は入れる

黒バドをゴリランダーで流しつつ隙を見てトリル展開で詰めるか、ラティアスで詰ませていきます。(壁+瞑想やグライオン入り)

ミライドン+ハッサムに対しては炎テラバーストゴリランダーで奇襲をかけます。

vsホウオウ

@1(多め

ウーラオスとガチグマでごり押した後ラティアスで詰めていきます。

ガチグマの体力管理とハバタクカミケアのためゴリランダーは入れたいところですが、ホウオウに何も出来ないため選出に絡めることが難しいです。

白バドを選出出来ないこともちらほらあり、禁伝の中で唯一明確に不利でした。

vsザシアン

カミで出し負けはしないようにして対面的に対戦を進めていきます。トリル白バドからのガチグマ展開で勝ち切ることを目指します。

vsカイオーガ

ゴリラでカイオーガを流しつつ白バドのトリルで荒らしてラティアスで詰めるのが基本方針です。電磁波持ちオーガの麻痺の拒否はガチグマを出しにくいため難しく、イライラすることが多かったので最終盤減ってくれて助かりました。

vs白バドレックス

+@1

みがわり宿り木型が一番まずいので初手ウーラオスインファイト連打します。読み違えてトリルアタッカーだった場合は鉄壁白バドで切り返せるのでリスクは低めです。

vsテラパゴス

カミ白バドで露払いをしてからテラパゴスをラティアスで倒します。ラス一での積み合いにはラティアスが勝てるので、挑発カミと白バドで対戦途中でのテラパゴスの展開を防ぎます。壁も毒菱もラティアスには関係ないので好きにさせて問題ないです、相手のポケモンの数だけ減らせば良い。

vsムゲンダイナ

挑発カミで展開を阻害しつつガチグマで倒します。ガチグマをメタモンでコピーされた場合には白バドで切り返します。

vs黒キュレム

@2

白バドいれば黒キュレムにはまず負けないので選出自由、負けた記憶がないです。

vsルナアーラ

ガチグマの剣の舞草分け地震ルナアーラを倒してメタモンは白バドで止めます。アタッカールナアーラだとガチグマが倒されるのでカミスタートで型の割り出しはしたいです。

 

【最終結果と振り返り】 

最終日対戦動画(音無)→https://youtu.be/GUhlTDbImH4?si=kp6hEzBFTNvViBgC

S18は最終順位19位でした。最終レートは2156。久々にワンチャン一桁狙えるところで戦えたので楽しかったです。

 

色々書いてますが鉄壁トリル白バドの対応範囲が異常に広かったので万物に選出して、唯一明確に不利を取るホウオウとヘイラッシャを物理の高火力でぶん殴り役割集中することで解決するという単純明快な構築でした。単純なだけに構築としては完成度はイマイチ。

 

ハバタクカミの個体紹介のところにも書きましたが、最終盤にコライドン軸の増加を察知してイーユイ→ハバタクカミに変更して朝7時くらいまではハマってましたが、その変更の影響で草テラス黒バド、サーフゴー、ゴリランダーに弱くなってしまったのが最後にレートを上げきれなかった原因です。ラスト2時間は上位からコライドンがいなくなってたしイーユイに戻すのが正解でした。このゲームで最適解を取り続けるのは本当に難しい。

 

来期はまずは日ネクにリベンジしたいです。

 

ここまで長文にお付き合い下さりありがとうございました。