3/5開催のFrontier Season3#15にて挑戦者として参加し優勝することが出来たので、記念として使用構築、大会における試合前の選出や試合中の行動の意図を振り返って記載していきたいと思います。
放送のアーカイブはこちらです。
【目次】
【使用構築】
並びはこちらとなります。
ベースはS27の構築です。(下リンクの構築記事参照)
○S27構築記事からの変更点
→調整、技構成そのまま
→タラプ型から命の珠のCSアタッカー型に変更
→調整そのまま、技の10万ボルトをエレキネットに変更
→最速に変更
198(204)-177-188(188)-x-129-112(116)
※S27構築記事と同じ
202(4)-135-115-201(252)-118-151(252)
※控えめCS/への打点の岩雪崩持ち
177(252)-x-105-115-106(84)-189(172)
※S27構築記事と同じ
212(252)-116(4)-112(132)-x-121(116)-95(4)
※S27構築記事と同じ
199(188)-173(60)-151(4)-x-131(4)-90(252)
※最速/の命の珠ダイロック確定耐え
155(252)-x-88(156)-x-89(100)-47
※S27構築記事と同じ
【構築経緯】
構築を作成するに当たってまず考えていたことは、「S27で使用したタラプのみを使うべきかどうか」でした。最終的には、タラプの一番の強みはアタッカー想定の相手を崩せることにあり、S27の構築記事を出したばかりのこのタイミングでは刺さりが悪いと考え、通すルートを立てやすい命の珠アタッカーとしました。
次に、アタッカーを採用するに当たって、一番懸念される問題としては対性能の低下でした。では蛇睨みからの身代わり連打に対応出来ず、つらら落としが命中不安ということもあり分が悪いため、この枠の変更を検討していきました。に変えるポケモンには対受け構築性能も求めていたので、ずっと考え続けた結果、最速挑発が当てはまると考え採用しました。採用理由としては以下の通りです。
①連続技のつららばりによる対性能
②S実値90により受け構築のを上から殴れ、に最悪同速勝負を仕掛けることが出来る
③挑発により等の天然勢にも抗える
また、ダイマックスをのダイアーク圏内に入れるためには少し削りを入れる必要がありますが、対面では挑発と龍の舞、攻撃の択になってしまい安定しなかったので、の攻撃技を10万ボルトから安定行動となるエレキネットに変更しました。
最後に、ザシアンオーガ軸相手に安定すると、積み構築対策+相手の選出を歪ませるはそのまま採用し構築が完成しました。
【各対戦について】
①相手の構築
②相手の選出
③自分の選出
○選出時
相手の構築にいるのマルチスケイルをはがし、をのダイバーン圏内に入れるためによるステルスロック展開で本来は行きたかったですが、相手の構築にがいたため怖くて出せませんでした。はこちらのピンポイント(しかもアタッカーであれば無理)のため普通に考えれば出てくるはずはなかったですが、せっかくのFrontier参戦の思い出がと20分見つめ合っただけになるのが嫌すぎました…
結局選出は一番信頼している壁からの禁止伝説2体選出としました。
○対戦中
1ターン目:初手対面で光の壁から入るとトライアタックで一番まずい氷状態を引いてしまいます。
ただ、対戦後の感想戦でもモーガンさんと話しましたが、実はこの氷はモーガンさんにとっても想定外で、本来であればこの対面で壁ターンを稼いでから裏の禁止伝説対決を迎えるはずだったので、試合展開が相当変わりました。
2ターン目:相手が1ターン凍るだけでアドを取れる引きを選択すると気合いで氷を溶かしてリフレクター展開する理想的な展開となりました。
3〜7ターン目:を受け出して龍の舞メテオドライブで突破+を回復が追いつかない圏内まで削ってくれます。この間に急所も痺れも引かないのが偉すぎました。
8,9ターン目:ダイアースでを突破されて、で光の壁を再展開すると相手のダイアースを耐えてくれ、ここでD振りの調整が活きました。
10ターン目〜:無事リフレクターまで展開出来、最後はHDでも落とすことが出来るダイジェット+ダイバーンを選択することで勝つことが出来ました。
2,準決勝戦vsUruさん
①相手の構築
②相手の選出
③自分の選出
○選出時
こちらのに有利を取れる+を止めることの出来る+禁止伝説のどちらかという選出で来ると考え、を通しに行くしかないと考えました。裏には鉄壁を流すことが出来、ダイロックでを処理できると、ステルスロックでサイクルの補助が出来るようを選択しました。
○対戦中
1ターン目:初手対面で電気玉投げつけるを選択するとが後出しされます。一番きついポケモンに麻痺が入ったので、最悪痺れワンチャンが狙えると考えて美味しかったです。
2ターン目:草技は飛んでこないと考え構わずステルスロックを選択し裏の全抜き体制を整えていきます。
3,4ターン目:一度を流すためにを後出しし、裏はと考えていたため宿り木解除も兼ねてを合わせようとすると裏がまさかの。ステルスロックダメージが入らなかったので特性マジックガードも判明します。
5ターン目:要塞化されるとまずいので急いでを後出しし挑発を入れに行こうとしましたが、相手もに交換して予期せぬ有利対面が生まれます。ここのあたりの噛み合いが凄まじかったです。
6ターン目〜:の特性が天然でないことは既に判明しているため、剣の舞連打から押し切って勝つことが出来ました。
対戦中は5ターン目の→の交換の意図が分からなかったですが、対戦後の感想戦で、にが打点を持っていなかったのでなんとかで毒を入れようとした立ち回りだったということを聞いて納得しました。相手の構成と自分の選出が本当に上手く噛み合ってくれました。
3,決勝戦vsニコショさん
①相手の構築
②相手の選出
③自分の選出
○選出時
相手のパーティからの圧力がヤバ過ぎて今大会で一番選出に悩みました。がいるので当然から入りたいですが、それを読んでから入られるとその時点で不利を取ってしまいます。ただ、今回相手の構築はと他にダイマックス適正の高いポケモンが揃っていることから、はダイマックス無しで一番強い型のスカーフであり、貯水相手のサイクルで不利を取るため出てこないと考えて、半ば切り気味の選出としました。
上記の理由から、に有利を取れるを初手に置き、を対策するためのを裏に置く選出としました。が万が一来てしまった場合には、にダイマックスを切ってダイアースで打ち合い、残りのポケモンとは壁下ので戦っていくつもりでした。
○対戦中
1ターン目:初手の対面で鬼火を食らいつつ、つららばりで相手の化けの皮を剥がしていきます。
2ターン目:ここで火傷したに対してが来て龍の舞をされると試合が終わってしまうので、警戒してを出すと相手は祟り目、予想外の技と火力で焦ります。
3ターン目:ここは挑発警戒で祟り目と考えて、エレキネットで削りに行くと鬼火でここまでは択負けです。
4ターン目:次に祟り目の火力低減とまだ捨てきれない対策の光の壁を貼るとが後出しされます。
5,6ターン目:相手は裏にがいることを考えると地面技は打てないと考え、リフレクターを選択したところ想定通り岩石封じ、リフレクターを貼れたため万が一氷技を打たれてもデスウイングで回復出来ると考えを後出ししたところ、上手く地震を透かせました。
7ターン目:ダイマックスは裏にいると予想されるに取っておかないといけないので、ダイマックス無しで悪の波動を選択するとが怯みます。これがないとつららばりの回数次第では危なかったので本当に助かりました。
8,9ターン目:を突破してが出てきますが、今回のは最速ではないので交代で電磁波を透かします。
10〜12ターン目:ここからはエレキネット連打でを突破し、裏にいた龍の舞を選択したも削って行きます。特に12ターン目はダイアース読みの引きか龍の舞読みのエレキネットの択だったので、ここを制したのは大きかったです。
13ターン目:相手のがダイアースを選択しDを上げてきます。今回のにはダイウォールがなかったので非常にまずい選択でした。12ターン目と同様ここも読むべきだったかもしれません。
14ターン目〜:珠ダメで少しでも削るためにを出して10万馬力を選択しますが、ここでS-1のを最速が抜くという想定外の事態が発生します。
相手の勝ち筋としてはダイウォールから龍の舞を2回積む、もしくはそれを読んでの後出しに攻撃を当てることでしたが、上からの挑発でその勝ち筋を潰して勝つことが出来ました。
【終わりに】
まさかの直前投入のが大活躍という展開でした。想定外の刺さり方をしてくれて面白かったです。
構築コンセプトの壁からのイベルネクロ展開も見せられたので、個人的には大満足の大会となりました。
上位は現時点ではザシアン+オーガイベル黒バドが流行りですが、イベルネクロ軸でも使い方を考えれば戦って行けると、この大会を通じて少しでも感じて頂けたら嬉しいです。
最後となりましたが、参加者のあいまるさん、Uruさん、モーガンさん、なつもんさん、ニコショさん、そらまめさん、シグマさん、そして運営の皆様方、本当にありがとうございました!