今回はランクマッチS23で使用し最終103位の結果を残せた構築の記事となります。
【目次】
長文のため読み飛ばせるよう内部リンクをつけていますので適宜ご活用ください。
【並び】
並びはこちらとなります。(参考にレンタル貼り付けます)
【構築コンセプト】
の電磁波サポートから
の火力を押し付ける
【構築経緯】
①S22で使用したの使用感が良かったので主軸として選択
②禁止伝説枠は環境トップのに安定する
を選択、中速の
をサポートするために電磁波採用
③を採用した場合に必須の
対策枠として
を採用
④の苦手な
+
ミラー対策として
を採用
⑤同じくの苦手な
対策として最速鉢巻
を採用
⑥を通していくことが難しい
軸に通す第二のエースとして
を採用
【個体紹介】
特性:プリズムアーマー
性格:腕白(B↑C↓)
実数値:197-177-187-x-129-114
努力値:196-0-180-0-0-132
技構成:
タイプ一致打点、無効タイプのない鋼技
電磁波
後続のサポート
龍の舞
攻撃と素早さを同時に上げる積み技
月の光
高速回復技
調整:
HB→A特化のA+1インファイト乱数2発(31.3%)
S→S+1で最速抜き
↓こちらの構築記事中のネクロズマの調整となります
役割:物理受け/対策
対応範囲の広い禁止伝説枠です。このポケモンがいないと対軸が安定しないため、やはり構築に入ってきてしまいます。
今回はS21,22で上位の結果を残した方の配分を使用させて頂きました。自分でも計算してみましたが、S+1で抜きの素早さを確保しつつ、残りの努力値で
のインファイトの乱数が一番有利となる配分となっていました。
ダイマックス無しではに交換読み剣の舞をされると押し切られてしまい、切り返すためにはトリックルームか電磁波が必要となりますが、今回は後ろの中速の
との相性を考え電磁波を採用しています。
シーズン序盤〜中盤ではと組み合わせることで構築単位で重い
絡みのサイクルを崩すことが出来るようになる重力を採用していた時期もありましたが、
をサポート特化としてしまうと、他のポケモンを切り気味に動かして相手を削り、
を通すルートが取れなくなり、立ち回りが窮屈になるケースが多かったので、最終的には龍の舞を入れて抜き性能も両立させる技構成に落ち着きました。
上記の変更(重力→龍の舞)により、絡みのサイクルに対して、他の方が身代わり
等でスマートに対策している中、
に麻痺を入れて痺れ待ちで龍の舞メテオドライブ、後述の
の剣の舞岩雪崩でゴリ押すという非常に頭の悪い処理ルートとなりましたが、環境にいる
が特殊耐久寄りの個体が多かったので、このルートで思いの外勝てました。
2,化身ランドロス@命の珠
特性:力ずく
性格:せっかち(B↓S↑)
実数値:165-156-99-143-114-168
努力値:4-84-0-60-108-252
技構成:
大地の力
タイプ一致打点
岩雪崩
への打点
への打点
剣の舞
受けループ()の突破に必要
調整:
A→HBを岩雪崩で乱数1発(56.3%)/H12B252
をA+2岩雪崩で乱数2発(97.7%)
C→D4振り(アタッカー想定)を大地の力で乱数1発(87.5%)
D→無補正C252振りのメガネダイマックス砲乱数1発(31.3%)
S→最速
役割:両刀アタッカー/対策
命の珠+力ずくによる高火力が魅力の特殊アタッカーです。
地面枠でありながらにきあいだまで打点を持てること、
を上から殴って倒すことが出来ることが
と組み合わせる上で優秀でした。
耐久調整としてはアタッカーを意識して特殊耐久寄りにしていましたが、今期はメガネ流星群を警戒して全て引いていたため、vs
で活きる場面は少なかったです。ただ、
の苦手な
等の電気枠に後出しする際にこの特殊耐久が活きる場面が多かったため、そのまま使い続けていました。
技構成としては、大地の力と気合い玉はの採用理由となるため確定として、残りの2枠は
軸を崩す時に便利な岩雪崩と
を突破するための剣の舞としました。命中を考えると、瞑想気合い玉よりも剣の舞岩雪崩の方が突破する確率が高くなるので、この選択は正解でした。
軸相手に対しても有利対面で剣の舞を積んで、岩雪崩で
を突破していました。
3,カプ・レヒレ@こだわりメガネ
特性:ミストメイカー
性格:図太い(A↓B↑)
実数値:173-x-150-132-151-123
努力値:220-0-12-132-4-140
技構成:
タイプ一致打点、への打点
波乗り
タイプ一致打点、への打点
黒い霧
ギミックパーティへの対策
トリック
相手の行動制限
調整:
HB→A特化の地震乱数2発(10.2%)
C→ムーンフォースでH252振り乱数2発(98.1%)
S→準速70族抜き/耐久をだいたい抜けるライン
役割:高火力特殊アタッカー/対策
耐性優秀な高火力特殊アタッカーです。有利対面を作ってメガネムーンフォース、波乗りの火力を押し付けていきます。
後出しを許さないよう耐久を2発で倒せる火力、
を上から殴ることの出来る素早さ、構築単位で重い
の剣の舞地震、
の地震2発を耐える物理耐久を確保出来るように、一般的なメガネ
の火力を素早さに回したイメージの配分となります。非常に使用感は良かったです。
いつものようにが苦手とするポケモン(一撃
、地面タイプ
等)にも軒並み強く、選出して腐る事がほとんどありませんでしたが、今回の構築では
の電磁波展開をフィールドで邪魔することがあったため、少し扱いには注意が必要でした。
特性:アナライズ
性格:穏やか(A↓D↑)
実数値:191-x-128-130-135-84
努力値:244-0-140-36-60-28
技構成:
への打点
放電
への打点
丸くなる
龍の舞対策
自己再生
高速再生技
調整:
H→16n-1
B→偶数で最大となるよう振り切り/無補正A252振りのA+1メテオドライブをB+0→B+1状態で確定2耐え(龍の舞に後出しから丸くなるで受け切れる)
C→残り/無振りをアナライズシャドーボールで乱数1発(87.5%)
D→無補正C252振りのメガネサイコキネシス乱数2発(3.1%)
S→麻痺状態の最速抜き
役割:数値受け(特殊寄り)/対策
言わずと知れた優秀な数値受けです。に受け出し出来るのは本構築ではこのポケモンしかいません。構築単位で重い
への対策枠ともなっています。
役割対象への遂行を重視した狭い技範囲となっているため、選出機会は多くなかったですが、の苦手な
の誤魔化しと、
ミラーの対策枠となるため、非常に重要な役割を担っていました。
シャドーボールの枠は当初はイカサマで運用していましたが、一度相手に粘られてTODで負けてしまったため、Dダウンも狙えるシャドーボールに変更しました。
放電を採用することで、麻痺による素早さ関係の逆転により挑発持ちのも誤魔化すことが出来ます。また、
の後出しに対しても常に3割のリスクを押し付けることが出来ます。
単体への対策だけを考えればHBにしてイカサマ採用でも問題ありませんが、メガネ
への後出しを可能に出来るよう特殊耐久寄りの配分としたかったこと、イカサマでは時々いた壁+龍の舞
が対策不能となることから、今回は丸くなる採用により受けきることで対策することとしました。
5,カイリュー@こだわりハチマキ
特性:マルチスケイル
性格:陽気(C↓S↑)
実数値:167-186-115-x-120-145
努力値:4-252-0-0-0-252
技構成:
逆鱗
タイプ一致打点、高火力により物理受けの後出しを許さない
ダブルウイング
連続技/対策
馬鹿力
への一貫する打点
神速
優先度+2の先制技
調整:
H→残り
A→振り切り/B4振りを逆鱗で乱数1発(81.3%)
S→最速
役割:高火力物理アタッカー/対策
特性により優秀な対面性能を持つ高火力の物理アタッカーです。
竜技の通りが良い構築には優先して出して行き、鉢巻逆鱗で負荷をかけていきます。先制技の神速により、最後のスイーパーとしても機能します。
環境にいるは、準速のS142以下のメガネ、チョッキ、たべのこし持ちか、最速のスカーフ持ちがほとんどであったため、陽気最速にすることでスカーフ以外の
の上から逆鱗を打ち、有利に試合を進めることが出来ました。火力アップアイテムなしの冷凍ビームはマルチスケイル込みで耐えるため、スカーフでも対面処理可能です。
他のポケモンだと対処が難しいが相手の構築に居る場合にも、なるべくこのポケモンを選出するよう心がけました。
また、個体数は少なめでしたが、本構築では気合いのタスキはこのポケモンのダブルウイングでしか対策出来ないため、地味に絶対選出を強いられていました。
6,フェローチェ@気合のタスキ
特性:ビーストブースト
性格:無邪気(D↓S↑)
実数値:146-189-57-158-51-223
努力値:0-252-0-4-0-252
技構成:
タイプ一致打点、への打点
地獄づき
への打点
毒づき
への打点
への非接触(重要)打点
調整:
A→振り切り/H252振りをインファイトで乱数2発(84.8%)
C→残り/れいとうビームでH252振り乱数2発(98.4%)
S→最速
役割:対面駒/対策
技範囲優秀な対面駒です。主に軸に通すエースとして運用していました。また、電光石火持ちの
でなければ対面で勝つことが出来ます。
技範囲は本当に優秀でしたが、相手の裏にゴツゴツメット持ち(特に)がいる場合、接触技3つとれいとうビームの択が常に発生していました。この択を通すことが出来れば比較的イージーウィンを取ることが出来ましたが、対戦相手によって引くタイミングが異なり、安定しませんでした。
【選出パターン】
構築コンセプトのの通りが良い時は優先して出していく程度で、基本選出はありませんでした。
禁止伝説上位8体に対しては選出が大体固定化していたので、以下に記載していきます。
vs軸
①+
+
②+
+
構築相性有利ですが、のスペックが高すぎるため、剣の舞を無償で積まれる展開だけは作らないよう注意して立ち回って行きます。
まず、①の選出の通りが良い場合にはこちらを優先していました。理由としては、の処理ルートとして
で削って
を通すルートと、
の電磁波を入れてアタッカー
を通すルートの2種類を取れ、立ち回りに幅ができるためです。
②の選出をする場合には、に電磁波を入れられないと苦しい展開になるため、とにかく
の体力管理を重視して立ち回って行きます。
が電磁波持ちの場合、安定して
を対処されてしまうため、主に
入りにはこちらの選出を優先していました。
vs軸
+
+@1(
優先)
禁止伝説の相性は不利ですが、こちらの攻撃技の通り自体は良いため、構築相性としては5分程度の印象です。
を上から殴ることの出来る
と受けることのできる
は優先して選出し(可能ならば両方、最低でもどちらか一方は選出)、他は相手の構築に合わせて選出していました。
連撃が一緒に入っているケースが多かったので、
を選出、後出しし、ゴツゴツメットダメージで
のインファイト圏内に入れる立ち回りをすることが多かったです。
vs軸
+
+@1
構築相性は5分程度です。TODも視野に入れて戦うこととなるため、数的不利は取らないよう心がけます。
メガネの個体数が増加していたため、初手で
の対面が出来た時には
に引くことを徹底していました。サイクルの中で
で電磁波を巻いていき、最終的には
を通しにいくことを目指していました。よく一緒に入っている
相手には、
で麻痺を入れた上で
の龍の舞メテオドライブ、
の剣の舞岩雪崩で押していきます。
vs軸
+
+@1(
優先)
禁止伝説の相性は最悪です。の選出は控え、対面選出で対処しに行きます。
軸は
の通りが良い場合が多いため、この2体を選出し対面的に動かしていきます。最後の一枠には裏によくいる
や
といった地面枠対策に
を置くことが多かったです。
壁+瞑想の場合は相当に苦しいですが、初手の壁要員に
のメガネを押し付け、黒い霧で起点を回避し壁ターンを消費の上、裏の
を通しにいきます。
vs軸
+
+@1(
優先)
当然構築相性不利です。でサポートして
を通すのが基本方針です。有利対面で
で剣の舞を積み、
を岩雪崩で落としにいきます。
軸は裏にフェアリータイプのいない、竜技の通りが良い構築も一定数見られたため、その場合には
の鉢巻逆鱗で負荷をかけに行きました。
vs軸
+
+@1(壁
の場合は
選出)
構築相性有利ですが、ジオコントロールからの気合い玉でが押し込まれてしまうため、立ち回りには注意が必要です。
が耐久振りの場合、
のメテオドライブを耐えてくるため、先に
を展開するか、
のメテオドライブ+
の神速で処理しにいきます。このポケモンは壁展開に組み込まれることも多いため、その場合には
を選出し、壁要員にメガネを押し付けた上で、黒い霧での起点回避を狙います。
vs軸
+
+@1(瞑想
ケアで
優先)
ミラーのため構築相性は五分です。
で
を流しつつ、
を通しにいきます。個体紹介でも記載したように、丸くなるにより
の龍の舞への後出しはギリギリ成立します。
のメガネトリックで相手の
の動きを制限し、こちらの
を通す動きも取れますが、こちらは読まれて後続に引かれがちなので、積極的には狙いに行きませんでした。
vs軸
+@2(TODのために
優先)
構築相性は再戦でなければ基本有利です。
相手目線ではを一撃で倒せるポケモンがこちらにはいないため、大体
を初手に出してきます。そこに
を合わせて、岩雪崩で落としに行きます。
基本的に軸は受けよりの構築が多かったので、数的有利を取って
で詰めに行くのが基本方針です。
【最終結果と反省】
S23の最終結果は最終レート2021、最終順位103位でした。最終2桁には後一歩及びませんでした。
勝ち切れなかった原因を今となって振り返ってみると、鉄壁や
といった処理ルートが限られる一般ポケモンが一定数いたことや、
をかなり舐めた構築となっていることも一因としてはありますが、一番の原因は
を使用するに当たってどうしても発生する技選択の択にあったと考えています。
個体紹介でも触れましたが、は裏のゴツゴツメット持ちまで読んで技選択を行わなくてはならず、しかも遭遇率の高い
軸に対してかなりの頻度でこの択をしなくてはならないことがよくなかったです。このような択は遭遇率の低い、もしくは元々相性の悪い構築相手にのみ発生するよう意識して構築を組むべきでした。
大地の力を連打しているだけで強いや、一貫性の高い水フェアリーの範囲で殴ることの出来る
の優秀さを痛感するシーズンとなりました。
構築コンセプトの+
には相当の手応えを感じていたので、保管枠を詰め切れなかったのは本当に悔しいです。
ここまで長文にお付き合い下さりありがとうございました。
何か質問等あればツイッター(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)までお願いします。