本記事では、公式大会ウォーターパラダイスで使用した構築を紹介します。
○構築経緯
○個体紹介
○選出パターン
○感想
の順で記載しています。
並びはこちらとなります。
【構築経緯】
フリーズドライや草技の一貫性の高さから対面的な動きが要求されるレギュレーションでしたが、その中でもサイクルを主軸としてエースを通す、私自身が普段から使い慣れた構築とすることを目指しました。
ウォーターパラダイスで使用出来るポケモンを確認していると、水地面勢以外への岩技の一貫が凄まじかったため、もろ刃の頭突きでダイマックスを一撃で落とせ、スカーフの上を取れるスカーフの通りが良いと考え、エースとすることとしました。
本大会ではのどちらかはほぼ確定で相手のパーティにいることが予想されたため、この2体を見ても先発を崩す事のないよう、今回は引き先としてチョッキを採用しました。とが対面した時はに引きます。
この2体ではと相手のが対面した際に舞われるだけで崩壊するため、引き先としてHBを採用し、ここまでの3体を基本選出としました。
残りの枠としては、以下の3体を考えていました。
滅び守る:バトン構築等の積み展開や対策
壁:壁展開でのサイクルを補助する
HB:対応範囲の広い受け駒、HBと合わせて岩技持ちまで安定して対応出来る
ただ、相手の構築にいた場合を想定して、対策のためにスナイパーのダメージ計算を回していたところ、気合いだめを積みさえすればシェルアーマー以外の全ポケモンと殴り合える魅力的な性能をしていたため、壁での補助により積む機会は作れると考え、構築に不足していた特殊エースとしてと交代して構築が完成しました。
【個体紹介】
1,インテレオン@ピントレンズ
特性:スナイパー
性格:臆病(A↓S↑)
実数値:145-x-85-177-86-189
努力値:0-0-0-252-4-252
技構成:
調整:
C→振り切り
D→残り/ダイアースでのD+1時の効率考慮で偶数
S→スカーフ、ミラー考慮し最速
役割:壁下での積み特殊エース
気合いだめを積むことができれば技範囲の広いエースとなります。
技は、積み技として気合いだめ、攻撃技はエアスラッシュ、あくのはどう、マッドショットを採用しました。
各攻撃技で意識したポケモンは以下の通りです。
○急所ダイジェット
H4振りダイマックス 確定1発
耐久無振りを珠ダメージ込み確定1発
○急所ダイアーク
H4振りダイマックス確定1発
○急所ダイアース
HD 確定1発、突撃チョッキ確定1発
上記のように気合いだめを積む事が出来れば相当な火力が出ますが、が跋扈する環境では壁があっても積む暇が全くありませんでした。
選出出来たのは一回だけですが、その際にはを倒す想定通りの活躍を見せてくれました。
2,カジリガメ@スカーフ
特性:すいすい
性格:意地っ張り(A↑C↓)
実数値:165-183-111-x-88-126
努力値:0-252-4-0-0-252
技構成:
調整:
A→特化/もろ刃の頭突きでH4振りダイマックス乱数1発(56.25%)
B→残り
S→振り切り
役割:物理エース
本大会ルールで一貫する岩技を高火力で打てる物理エースです。
技は、一致技のもろ刃の頭突き、への安定した打点となるじしん、ダイナックル媒体となるばかぢから、裏のサイクルを助けるステルスロックを採用しました。
特性は雨下のすいすい勢に抜かれないよう、こちらもすいすいにしています。
裏のポケモンが苦手なも突撃チョッキ持ちが大半だったので、このポケモンで処理していました。
3,ルンパッパ@突撃チョッキ
特性:すいすい
性格:穏やか(A↓D↑)
実数値:187-78-90-137-138-90 ※A個体値妥協
努力値:252-0-0-212-44-0
技構成:
調整:
H→振り切り
C→リーフストームでH252D4振り確定1発
D→無補正C252振りのC+2威力140珠ダイサンダー確定耐え
役割:特殊受け
本構築の特殊受けです。悪巧みに対しても、相手のダイマックスを見てからのダイマックスで十分対応出来るほどの特殊耐久を持ちます。
技は、一致技として安定打点のギガドレインと高火力技のリーフストーム、起点回避の凍える風、便利な先制技のねこだましを採用しました。
4,ウォッシュロトム@ひかりのねんど
特性:浮遊
性格:臆病(A↓S↑)
実数値:157-x-127-125-128-151
努力値:252-0-0-0-4-252
技構成:
10万ボルト/充電/リフレクター/ひかりのかべ
調整:
H→振り切り
D→残り
S→ミラー意識で最速
役割:壁貼り要員
トップメタのこのポケモンをエースとして通すことは難しいと考えたため、壁貼りサポートとして今回は採用しました。
技は、両壁は確定として、タイプ一致技として10万ボルト、ミラーを制するために充電を採用しました。
ミラーは光の壁→充電→10万→10万と行動することで、ダイマックスを切られなければ倒すことが出来ます。ダイマックスを切られた場合にも、裏にを入れておけば、光の壁下であればダイマックスなしで相手のを処理出来るため、こちらのダイマックスを残した状態で、2対2の状況を作ることが出来ます。
5,ギャラドス@カゴのみ
特性:威嚇
性格:腕白(B↑C↓)
実数値:202-145-143-x-120-103
努力値:252-0-244-0-0-12
技構成:
飛び跳ねる/パワーウィップ/竜の舞/眠る
調整:
H→振り切り
B→A特化のA-1珠ダイジェット乱数2発(3.13%)
S→S+1で最速抜き
役割:物理受け
本構築の物理受けです。の珠ダイジェットに後出しが成立する貴重なポケモンです。
技は、回復技の眠る、積み技として竜の舞、攻撃技は技範囲を重視して飛び跳ねるとパワーウィップを採用しました。
当然マークは厳しかったですが、飛行草の範囲は分かっていても止められないケースが多いため、とのサイクルで相手を疲弊させてからこのポケモンを通すのは大きな勝ち筋の一つでした。
6,ラプラス@食べ残し
特性:シェルアーマー
性格:穏やか(A↓D↑)
実数値:237-x-100-113-154-80
努力値:252-0-0-60-196-0
技構成:
フリーズドライ/渦潮/滅びの歌/守る
調整:
H→振り切り
C→H4振りをフリーズドライで確定1発
D→11n
役割:積み展開、対策
のサイクルが苦手な積み展開を対策するために、滅びの歌を採用しました。
技は、役割遂行のための滅びの歌と守る、本ルールで一貫性が高いフリーズドライは確定として、最後の一枠には耐久ポケモンを逃さず処理できるよう渦潮を採用しました。
相手のからの引き先としても機能するように、Dに厚い調整としましたが、このような立ち回りはほとんどしませんでした。
【選出パターン】
1,++
構築経緯にも記載した基本選出となります。
のサイクルを基本として、隙を見てを通しに行きます。
2,++
壁でのサイクルを補助する選出です。
相手のパーティに電気の一貫があり充電の通りがよい場合や、壁+の通りが良い場合にはこの選出を優先していました。
3,++
バトン構築等の積み展開や入りにはこの選出です。
相手のエースの登場まで、は裏に控えさせ極力消耗を避けます。
【感想】
最終結果は以下の通りです。
※1800チャレから負けて1800が無理になった時点で撤退したため、1戦残っています。
構築経緯にもある通り、使い慣れたサイクル構築を組むことを目指しましたが、軸としたでは特にフリーズドライの一貫が凄まじく、のフリーズドライに対してやむを得ずを後出しする場面が発生するなど、目標としていた完成度の構築に仕上げることは出来ませんでした。
大会が終わった今となって考えると、このパーティメンバーで行くならば、を壁貼りにして、相手のの処理ルートを増やすために、は素直にアタッカーにして対面性能を高めるべきだったという印象です。
本大会はフリーズドライの凍り、飛び跳ねるの麻痺等の運要素が絡む試合が多く、心臓には悪かったですが、それも含めて楽しめました。(零度1発被弾と飛び跳ねる1発麻痺痺れが同じ試合で起こった時には流石に心が折れかけましたが)
ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございます。また、大会にて対戦してくれた方は対戦ありがとうございました。
ランクマッチにはS20も以前と変わらず潜り続けていますので、そちらで当たる機会があればよろしくお願いします。
何か質問等あればツイッター(https://twitter.com/LY95_sunny_poke)までお願いします。